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第2回全日本選手権戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第2回 全日本選手権戦
開催期間 1948年 - 1949年
第2回全日本選手権戦 萩原淳
全日本選手権戦
第1回第3回(第1期九段戦) >
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第2回全日本選手権戦(だい2かいぜんにほんせんしゅけんせん)は、1949年度の全日本選手権戦である。全日本選手権戦は、九段戦十段戦竜王戦の前身となる一般棋戦である[1]。来年度の第3回から、タイトル戦の「九段戦」が全日本選手権戦の一環として開催されることとなる[2]

概要

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第2回全日本選手権戦は、名人位保持者の塚田正夫名人と、第3期順位戦時点のA級棋士[注 1]である木村義雄前名人、升田幸三八段、大野源一八段、大山康晴八段、土居市太郎八段、丸田祐三八段、加藤治郎八段、北楯修哉八段、萩原淳八段、松田辰雄八段と、B級から選抜された松田茂行七段の12名で争われた[3]

トーナメント戦の結果、木村義雄前名人、升田幸三八段、萩原淳八段が勝ち上がり、3名によるリーグ戦が行われた[4]

決勝リーグの第一次決戦では三者が1勝1敗で並んだため、第二次決戦が行われることとなった[4]。第二次決戦の結果、萩原が第2回の優勝者となった[5]

決勝リーグ

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第一次決戦

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棋士 備考 木村 升田 萩原
木村義雄 前名人 1 1
升田幸三 八段 1 1
萩原淳 八段 1 1

第二次決戦

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棋士 備考 木村 升田 萩原
木村義雄 前名人 1 1
升田幸三 八段 0 2
萩原淳 八段 2 0 優勝

トーナメント

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1回戦 決勝
松田辰雄 八段
大山康晴 八段
大山康晴 八段
決勝リーグ進出
升田幸三 八段
升田幸三 八段
土居市太郎 八段
塚田正夫 名人
松田茂行 七段
松田茂行 七段
決勝リーグ進出
萩原淳 八段
萩原淳 八段
大野源一 八段
丸田祐三 八段
丸田祐三 八段
加藤治郎 八段
決勝リーグ進出
木村義雄 前名人
木村義雄 前名人
北楯修哉 八段


脚注

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注釈

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  1. ^ ただし、休場中の坂口允彦八段は除く。

出典

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  1. ^ 田辺 2006, pp. 194–195
  2. ^ 山本 1966, p. 189.
  3. ^ 山本 1966, p. 191.
  4. ^ a b 山本 1966, p. 192
  5. ^ 山本 1966, p. 193.

参考文献

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  • 田辺忠幸『将棋 八大棋戦秘話』河出書房新社、2006年2月16日。ISBN 4-309-26870-6 
  • 山本武雄『将棋百年』時事通信社、1966年。ASIN B000JA9I5Y