第25潜水艦師団 (ロシア海軍)
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第25潜水艦師団(25-я Дивизия подводных лодок)は、ロシア海軍太平洋艦隊の北東軍集団に所属する師団級部隊。
プロジェクト955(Borei)型及びプロジェクト955A(Borei A)型弾道弾原子力潜水艦を装備し、敵領土に対する核打撃を任務とする。カムチャツカのルイバチー港(ヴィリュチンスク市)が母港。プロジェクト667BDR(Delta III)型も以前は運用されていた。
沿革
[編集]ソ連海軍
[編集]ロシア連邦海軍
[編集]- 1998年5月:第2潜水艦小艦隊改編に伴い、第16潜水艦戦隊に所属。
- 2013年:プロジェクト955「ボレイ」型 K-550「アレクサンドル・ネフスキー」が師団に配属された[1]。師団は2020年までに合計で4隻のボレイ型を保有する計画である[2]。
- 2014年12月19日:ボレイ型のK-551「ウラジミール・モノマフ」が師団に加わった。2015年には、K-551及びK-550が常設即応部隊の一部となる[3]。
装備
[編集]プロジェクト955(Borei)原子力潜水艦
[編集]2隻を装備。
- K-550 アレクサンドル・ネフスキー
- K-551 ウラジミール・モノマフ
プロジェクト955A(Borei A)原子力潜水艦
[編集]3隻を装備。
- K-552 クニャージ・オレグ
- K-553 ゲネラリーシムス・スヴォーロフ
- K-554 インペラトール・アレクサンダー3世
過去の装備
[編集]プロジェクト667BDR(Delta III)原子力潜水艦
[編集]各潜水艦は、核弾頭搭載のP-29P(SS-N-18)潜水艦発射弾道ミサイルを装備する。以前北方艦隊に属していた艦も集約していたため、運用末期には同タイプの潜水艦を運用する唯一の部隊であった。
- K-211ペトロパヴローフスク・カムチャツキィ(Петропавловск-Камчатский) - 2019年以降に除籍[4]
- K-223ポドリスク(Подольск) - 2019年以降に除籍[4]
- K-433シヴァトイ・ゲオルギー・ポベドノーセッツ(Св. Георгий Победоносец) - 2019年以降に除籍[4]
- K-44リャザン - 退役済み[5]
- K-506ゼレノグラード(Зеленоград)2010年に退役した。
歴代師団長
[編集]職名 | 就任年 | 氏名 | 階級 |
---|---|---|---|
師団長 | 1973年 - | G.アヴドヒン | 少将 |
師団長 | - | V.プリヴァロフ | 少将 |
師団長 | - | G.スミロノフ | |
師団長 | - | A.エレメンコ | |
師団長 | - | V.ログロフ | |
師団長 | - | V.ベジェルジノフ | |
師団長 | - | ウラジーミル・ゴリジバエフ | |
師団長 | 1998年10月 - 1999年 | ヴャチェスラフ・シミンコヴィッチ | 大佐 |
師団長 | - 2002年 | アレクサンドル・トルストゥイフ | 少将 |
師団長 | 2002年 - 2002年 | コンスタンチン・マクロフ | 大佐 |
師団長 | - | セルゲイ・レキシュ | 少将 |
脚注
[編集]- ^ “Крейсер «Александр Невский» вошёл в состав Тихоокеанского флота”. 2014年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月21日閲覧。
- ^ “Тихоокеанский флот в 2020-х годах будет располагать четырьмя «Бореями»”. 2016年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月28日閲覧。
- ^ “Шойгу: в 2015 году две АПЛ войдут в состав сил постоянной готовности ВМФ России”. 2015年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月2日閲覧。
- ^ a b c Шесть российских атомоходов отправят на металлолом вместо модернизацииlenta.ru 2019年4月18日
- ^ 朝日新聞出版「オホーツク核要塞 歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略」239p 2024年2月29日発行 小泉悠著