第48期棋聖戦 (囲碁)
表示
第48期 棋聖戦 | |
---|---|
開催期間 | 2022年11月30日 - 2024年3月8日 |
前棋聖 | 一力遼(2) |
挑戦者 | 井山裕太 |
第48期棋聖 | 一力遼(3) |
棋聖戦 < 第47期第49期 > |
第48期棋聖戦(だい48ききせいせん)は読売新聞社主催の2024年度の棋聖戦である。今期から特別協賛社にサントリーホールディングスがスポンサー[1]。棋聖戦は囲碁の七大棋戦の一つ。
方式
[編集]- 参加棋士は、日本棋院・関西棋院の棋士。
- 仕組み
- FT:東西別で行われ、最後まで勝ち残った16名がCリーグ昇格。
- S-Cリーグ:Cリーグはスイス式トーナメントで5連勝で優勝。3敗でFT陥落。S-Bリーグは1回戦総当り。優勝者が挑戦者決定戦に進出。ただしBリーグは1組と2組1位同士でプレーオフ。勝者が挑戦者決定戦に進出。
- 挑戦者決定戦:各リーグ優勝者と、Sリーグ2位の計5名によるパラマストーナメントで、前期棋聖への挑戦者を決める。決定戦変則三番勝負はSリーグ1位に1勝のアドバンテージ。
- コミは6目半。
- 持時間は、FT・Bリーグまでは3時間、Aリーグは4時間、Sリーグ・挑決Tは5時間、挑戦手合七番勝負は各8時間の二日制。
- 優勝賞金 4300万円
Sリーグ
[編集]今期のSリーグは前期挑戦手合敗者の芝野に高尾、許、文裕、Aリーグから昇格の山下、河野の6名で4月27日の文裕対山下で開幕。9月7日の最終局で実施された。なお許は抽選時は十段だったが、4月20日に十段位失冠している。
井山が全勝で1位抜け。
抽選日2023年3月17日 挑決T進出2名・降格2名
序列 | 棋士名 | 成績 | 順位 | 結 果 | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 5回戦 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 芝野虎丸名人 | 3-2 | 3位 | 残留 | ○ 高尾 |
● 文裕 |
○ 山下 |
● 許 |
○ 河野 |
2 | 高尾紳路九段 | 2-3 | 4位 | 残留 | ● 芝野 |
● 許 |
○ 河野 |
◯ 山下 |
● 井山 |
3 | 許家元九段 | 4-1 | 2位 | 挑決T進出 | ○ 河野 |
○ 高尾 |
● 文裕 |
◯ 芝野 |
○ 山下 |
4 | 井山裕太王座[2] | 5-0 | 1位 | 挑決T進出 | ○ 山下 |
○ 芝野 |
○ 許 |
○ 河野 |
○ 高尾 |
5 | 山下敬吾九段 | 1-4 | 5位 | 降格 | ● 文裕 |
○ 河野 |
● 芝野 |
● 高尾 |
● 許 |
6 | 河野臨九段 | 0-5 | 6位 | 降格 | ● 許 |
● 山下 |
● 高尾 |
● 井山 |
● 芝野 |
芝野は十段、井山は碁聖の保持者
挑戦者決定トーナメント
[編集]
|
(下線の側が先手 / ○:先手勝ち / ○:後手勝ち / ●:先手負け / ●:後手負け)
挑戦手合七番勝負
[編集]七番勝負の開催地は10月4日読売新聞紙面及び5日の読売新聞オンラインで公表され、開幕の東京や一力の故郷仙台(河北新報社共催)、奈良、日光で開催決定[3]。なお対局室にはサントリー天然水と伊右衛門が置かれた。
両者の激突は第78期本因坊決定戦以来となる七番勝負は第6局終了時点で全て白番(後手)が勝利しており、第7局は封じ手まで126手という最長記録となった。最後は285手で黒番一力が3連覇。井山は棋聖奪還を逃した。
開催:2024.1. - 2024.3.(予定)
日程 (2024年) |
第1局 | 第2局 | 第3局 | 第4局 | 第5局 | 第6局 | 第7局 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1月11–12日 | 1月20–21日 | 1月27–28日 | 2月8–9日 | 2月15–16日 | 2月29日–3月1日 | 3月7–8日 | |||||||||
(会場) 対局者
|
東京都 ( ) 文京区 |
奈良県 ( ) 奈良市 |
栃木県 ( ) 日光市 |
宮城県 ( ) 仙台市 |
千葉県 ( ) 勝浦市 |
神奈川県 ( ) 箱根町 |
山梨県 ( ) 甲府市 | ||||||||
ホテル椿山荘 東京 |
興福寺 | 千姫物語 | 宮城県知事公館 | 三日月シーパーク ホテル勝浦 |
ホテル花月園 | 常磐ホテル | |||||||||
第47期棋聖 一力遼棋聖 |
白 封 |
○中押 | 黒 封 |
● | 白 | ○中押 | 黒 | ● | 白 封 |
○中押 | 黒 封 |
● | 黒 | ○中押 | 防衛 |
挑戦者 井山裕太王座 |
黒 | ● | 白 | ○中押 | 黒 封 |
● | 白 封 |
○中押 | 黒 | ● | 白 | ○中押 | 白 封 |
● | |
総手数 封 (封じ手) |
264手 (82手目) |
218手 (103手目) |
214手 (91手目) |
166手 (92手目) |
178手 (88手目) |
198手 (117手目) |
285手 (126手目) |
||||||||
立会人
|
山下敬吾 九段 | 山田規三生 九段 | 小林光一 名誉棋聖 | 高尾紳路 九段 | 張栩 九段 | 羽根直樹九段 | 王銘琬九段 | ||||||||
記録係 | 茂呂有紗二段 森智咲二段 |
鳥井裕太四段 本田真理子初段 |
曽富康二段 依田大空初段 |
青木裕孝三段 徐文燕二段 |
伊藤優詩五段 豊田裕仁二段 |
高橋真澄四段 伊藤健良三段 |
大西研也六段 日野勝太初段 |
一力は天元・本因坊のタイトル保持者
- 就位式・各リーグ戦優勝者表彰式
- 2024年4月16日、東京・関口「ホテル椿山荘東京」
- 就位式では、「
允許 状」が小林覚日本棋院理事長から、村岡彰敏読売新聞東京本社代表取締役社長より棋聖大賞並びに賞金4300万円目録がそれぞれ授与された。
脚注
[編集]- ^ “囲碁棋聖戦 サントリー特別協賛に”. 読売新聞社 (2023年4月20日). 2023年4月20日閲覧。
- ^ リーグ開幕時の正式な肩書きは「本因坊文裕」。その後2023年7月20日に本因坊位を失冠し、以降の正式な肩書きは「王座」である。
- ^ “実力者ずらり、第48期棋聖戦挑戦者決定トーナメント6日開幕”. 読売新聞オンライン (2023年10月5日). 2023年11月11日閲覧。