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船津衛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ふなつ・まもる

船津 衛
生誕 (1940-02-23) 1940年2月23日(84歳)
日本の旗 日本 東京都
出身校 東北大学大学院文学研究科
職業 社会学者
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船津 衛(ふなつ まもる、1940年2月23日 - )は、日本の社会学者。学位は、博士(社会学)。主たる研究領域は、社会学理論、社会的自我論、コミュニケーション論

人物

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1940年東京都生まれ。1967年東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。日本を代表する社会学者である新明正道の薫陶を受ける[1]。東北大学在学時、卒業論文では社会意識論を扱い、修士論文では準拠集団論の研究に取り組んだ[2]。山口大学人文学部専任講師、同助教授[3]大阪市立大学文学部助教授、東北大学文学部教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授、東洋大学社会学部学部長、放送大学教授を歴任する[4]。我が国におけるシンボリック相互作用論研究の第一人者であり[5]、その門弟には、土肥豊伊藤勇徳川直人山尾貴則桑原司小川祐喜子寺田征也等がいる。

著書

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  • 『シンボリック相互作用論』恒星社厚生閣(1976年)。
  • 『自我の社会理論』恒星社厚生閣(1983年)。
  • 『ミード自我論の研究』恒星社厚生閣(1989年)。
  • 『地域情報と地域メディア』恒星社厚生閣(1994年)。
  • 『コミュニケーション・入門--心の中からインターネットまで』有斐閣(1996年)。
  • 『アメリカ社会学の展開』恒星社厚生閣(1999年)[6]
  • 『ジョージ・H・ミード』東信堂(2000年)。
  • 『自我の社会学』放送大学教育振興会(2005年)。
  • 『社会的自我論』放送大学教育振興会(2008年)。
  • 『コミュニケーション・入門:改訂版』有斐閣(2010年)。
  • 『自分とは何か』恒星社厚生閣(2012年)。
  • 『社会的自我論の現代的展開』東信堂(2012年)。

共編著

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  • 『社会心理学の展開』北樹出版(1987年)・・・・永田良昭と共編。
  • 『社会学の展開』(1989年)・・・・佐藤慶幸と共編。
  • 『現代社会論の展開』北樹出版(1992年)。
  • 『社会学史の展開』北樹出版(1993年)・・・・山岸健と共編。
  • 『シンボリック相互作用論の世界』恒星社厚生閣(1995年)・・・・宝月誠と共編。
  • 『G・H・ミードの世界』恒星社厚生閣(1997年)。
  • 『社会情報論の展開』北樹出版(1997年)・・・・田崎篤郎と共編。
  • 『子ども・青少年とコミュニケーション』北樹出版(1999年)・・・・橋元良明ほかと共編。
  • 『地域情報と社会心理』北樹出版(1999年)・・・・広井脩ほかと共編。
  • 『情報通信と社会心理』北樹出版(2000年)・・・・広井脩ほかと共編。
  • 『情報化と社会生活』北樹出版(2000年)・・・・橋元良明と共編。
  • 『アメリカ社会学の潮流』恒星社厚生閣(2001年)。
  • 『自我・自己の社会心理学』北樹出版(2002年)・・・・安藤清志と共編。
  • 『エイジングの社会心理学』北樹出版(2003年)・・・・辻 正二と共編。
  • 『現代の社会学--21世紀へ--』北樹出版(2004年)・・・・大梶俊夫ほかと共編。
  • 『自己と他者の社会学』有斐閣(2005年)・・・・井上俊と共編。
  • 『21世紀の社会学』放送大学教育振興会(2005年)・・・・山田真茂留ほかと共編。
  • 『コミュニケーションと社会心理』北樹出版(2006年)。
  • 『感情社会学の展開』北樹出版(2006年)。

訳書

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  • A.R.リンドスミスほか『社会心理学』恒星社厚生閣(1981年)。
  • G.H.ミード『社会的自我』恒星社厚生閣(1991年)・・・・徳川直人と共訳。

脚注

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  1. ^ 新明正道が東北大学文学部を退官したのは1961年3月のことである(山本鎮雄、2000年『新明正道』東信堂、134-5頁)。当時、船津衛は同学部社会学科の3年次に在学していた。なお、A. R. リンドスミスほか、1980年(船津 衛訳)『社会心理学』恒星社厚生閣、「訳者あとがき」には次の一文が記されている。「本書の訳業は、新明正道先生のはげましによって、中途ダウンの危機を何度か回避して、ようやく出版の運びとなったものである。先生に心から感謝の意を表したい」(同書、535頁)。
  2. ^ 「船津衛先生最終講義」2000年3月(於:東京大学文学部)。
  3. ^ 商品の説明 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) - Amazon.co.jp
  4. ^ 船津衛、1996年『コミュニケーション・入門』有斐閣アルマ、iii頁、掲載の「著者自己紹介」欄参照。
  5. ^ アイデンティティ喪失の時代に、その本質を優しく解く――社会構成主義や感情社会学等も踏まえた上で解説が施される」『図書新聞』3019号。
  6. ^ 東京大学大学院人文社会系研究科博士学位論文