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花の舞妓はん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「花の舞妓はん」
橋幸夫シングル
B面
リリース
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル ビクター(SV-12)
作詞・作曲 佐伯孝夫(作詞)
吉田正(作曲)
橋幸夫 シングル 年表
あゝ特別攻撃隊
(1964年2月25日)
花の舞妓はん
そこは青い空だった
(1964年4月25日)
テンプレートを表示

花の舞妓はん』(はなのまいこはん)は、1964年3月20日ビクターより発売された橋幸夫の48枚目のシングル(SV-12)である[1]。橋幸夫と倍賞千恵子主演で同名の映画『花の舞妓はん』が並行して制作され、その主題歌となっている(後述)。

概要

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  • 前年(1963年2月)にリリースした31枚目のシングル「舞妓はん」がヒットし、松竹で同名の映画も制作され好評であった。これを受け「舞妓はん」の続編というべき、本楽曲『花の舞妓はん』が制作された。これは次の年にリリースされた「月の舞妓はん」とで、”舞妓はん三部作”となっている[2]
  • 作詞は佐伯孝夫、作曲は吉田正で、前作同様、橋の両恩師による楽曲である。前作同様「京言葉に琴の音をあしらい情緒をもりあげ」短調でスローでムードの演出となっている[3]。前作では「祇園」「加茂の流れ」「清水」の地名が、本作では「祇園」「木屋町」「先斗町」が登場する。
  • 64年は、本道の時代歌謡股旅ものに加え、1月には『赤いブラウス』をリリースしており、これは『白い制服』に続くカラーシリーズの2作目、さらに、8月には「恋をするなら」でリズム歌謡の開拓と、橋のシングルリリースは「ますます多様になって来る年」[2]になった。この年の橋のシングルリリースは、前年同様15枚となった。
  • c/wの「妹」も佐伯作詞、吉田作曲で、これも映画『花の舞妓はん』の主題歌となっている。

収録曲

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  1. 花の舞妓はん
    作詞: 佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  2. 作詞: 佐伯孝夫、作・編曲:吉田正

収録アルバム

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  • 『〈TWIN BEST〉』(1998年11月6日)VICL-41033〜4
  • CD-BOXでの収録は以下の通り
    • 『橋幸夫大全集』(CD-BOX 6枚組 全114曲収録) [1993年9月20日発売]DISC-4
    • 『橋幸夫のすべて』(CD-BOX 5枚組 全105曲収録) [2011年2月8日発売]DISC-2
    • 『吉田正大全集』(CD-BOX 11枚組)[1997年9月3日]DISC-7

映画「花の舞妓はん」

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  • 前作『舞妓はん』同様、橋幸夫、倍賞千恵子、市村泰一監督で製作、橋と倍賞が4度目の共演。1964年4月12日に松竹系で公開された。1時間31分[4]
  • 橋は、東京・下町の自動車修理工の泉浩太郎、倍賞千恵子は祇園の名花雪路役。愛しながらも別れなければならない運命の悲しさ、哀調切々にメロディに乗せて、散りゆき恋の花の絢爛と表現[5]

出典

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  1. ^ 「シングルレコード・ディスコグラフィティ」橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 168-209頁参照
  2. ^ a b 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』前掲 48頁参照
  3. ^ 日本ビクター出版『橋幸夫ベスト12曲』(SB4501)1965年9月刊行 25頁
  4. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』前掲 27頁参照
  5. ^ 『別冊近代映画』1964年5月上旬号 通巻130号 巻頭頁