英知出版
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(英知出版株式会社から転送)
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-38-4 (現況は結婚式場「青山フェアリーハウス」)[1] |
設立 | 1977年(創業は1973年) |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 |
書籍及び雑誌の出版・販売 映像制作・販売 コンピューターソフト制作・販売 マーケティング及び広告代理 |
代表者 | 上野文明(社長) |
資本金 | 1,000万円 |
従業員数 | 51人 |
英知出版(えいちしゅっぱん、EICHI PUBLISHING INC.)は、かつて存在した日本の出版社。
概要
[編集]AVメーカーの宇宙企画を創立した山崎紀雄が、1982年に出版社の権利を買取り[2]、メディアミックスの出版事業に乗り出した。1983年に『ビデオボーイ』、『Beppin』を創刊。男性向け雑誌、特にグラビア雑誌を発行した。
1980年代末には『Beppin』、『デラべっぴん』、『ビデオボーイ』の3誌合計で毎月100万部を発行していた[3]。
1994年には『Beppin』がわいせつ容疑で摘発。1996年には関連3社を含めて11億円の申告漏れを指摘され、5億6千万円の追徴課税を受ける[4]。
2001年、山崎紀雄が株式を手放し、経営から手を引く[5]。
2002年6月、ファッション誌、パズル誌、書籍部門を新設分割し、ゼィープラス子会社のインフォレスト株式会社に譲渡[6]。
2006年に男性向け雑誌の発行部門を株式会社ジーオーティーに営業譲渡[7]し、以後は趣味・実用系の雑誌・書籍を発行していた。
親会社であるティーケーパートナーズの経営破綻により、2007年3月30日に事業を停止し、同年4月19日に東京地方裁判所に自己破産の申し立てを行った。
沿革
[編集]- 1973年:ホーチキ商事株式会社出版部としてホーチキ出版を設立[8]。
- 1977年:分離独立し、株式会社英知出版と改称。
- 1982年:本社を神田(千代田区三崎町)より新宿区西新宿に移転。英知出版株式会社に商号を変更[8]。
- 1983年:本社を新宿区西新宿より新宿区新宿1丁目に移転。
- 1986年:本社を新宿区新宿1丁目より新宿区愛住町に移転。
- 1995年:本社を新宿区愛住町より新宿区神楽坂に移転。
- 2001年:株式交換によりゼィープラス株式会社(現・セブンシーズホールディングス株式会社)が全株式を取得[9]。
- 2002年:6月ファッション誌、パズル誌、書籍部門を分割し、新設したインフォレスト株式会社に継承[6]。10月プライムメディア株式会社が全株式を取得。
- 2004年:有限会社ティーケーパートナーズが全株式を取得[8]。株式は同社子会社のスタジオ英知株式会社が保有。
- 2006年:本社を新宿区神楽坂より渋谷区神宮前に移転。男性向け雑誌発行部門を株式会社ジーオーティーに営業譲渡[7]。
- 2007年
発行されていた主な雑誌
[編集]一般誌・女性誌
[編集]- 411(フォー・ダブワン)
- HARDCORE CHOPPER Magazine(ハードコア・チョッパー・マガジン) - ブレインに移管
- COSMODE(コスモード) - インフォレストに移管[11]
- 韓国TV映画ファンBOOK
- HONEY girl - ぶんか社に移管
- ハイスコア - ぶんか社に移管
- PC・GIGA - インフォレストに移管
パズル雑誌
[編集]男性誌
[編集]「(※)」の雑誌は、「発行元:ジーオーティー、発売元:英知出版」を経て、「発行元・発売元:ジーオーティー」となった計8誌。
- Beppin-School(※) - 1990年にBeppin9月号増刊『High school』として創刊。1992年の同年5月号より月刊誌として独立創刊、2008年に同年8月号をもって休刊[12]。
- Bejean(※)
- ズバ王(※)
- 実話大報(※)
- ビデオボーイ→VIDEO BOY(※)[13]
- ベッピン
- 大べっぴん
- デラべっぴん[13]
- すっぴん→Suppin EVOLUTION(※)[13]
- すっぴん小姐(Suppin Co-gal)
- Suppin EVOLUTION DVD (SP EVO DVD)(※)
- BOYES
- Dr.ピカソ
- MEGA-SHOT
- PHOTOSHOT
- 大海賊
- トラウママンガマガジン
- KISSUI(※)
- COMIC男爵
- GOKUH(ゴクウ) - 創刊号は1991年8月号、最終号は2006年9月号
過去のグループ会社
[編集]その他
[編集]この節は言葉を濁した曖昧な記述になっています。 |
- 2007年2月に出版されたムック『驚愕の外人犯罪裏ファイル-外人犯罪白書2007』[14]が、人種差別を助長しているとして国内外の人権活動家[誰?]から非難の声があがり、一部の店舗[どこ?]で販売を中止する動きが出た。英知出版の代表[誰?]は「外国人犯罪に関する議論を深めたかった」としている。
- 2007年1月に、兵庫県尼崎市の私立大学の英知大学(えいちだいがく)が大学名を「聖トマス大学」に変更すると発表し、2007年5月27日に改称が実施された[15]。読みから「エッチ大」と揶揄されるのに加えて、インターネットで「英知」で検索エンジンに入力すると、当出版社がヒットすることも理由だった[16]。
- 当社が倒産した後、聖トマス大学(旧・英知大学)は運営上の理由で2015年に廃学となったため、奇しくも両者消滅した形となった。
- 最末期に所在していた渋谷区神宮前の本社跡地には、結婚式場「青山フェアリーハウス」が2010年8月にオープンし、現在(2017年)に至っている[1]。
脚注
[編集]- ^ a b “川田勉プロフィール”. 株式会社アトリエ・ツトムカワタ. 2017年3月31日閲覧。
- ^ 費用は800万円で、他に雑誌コード取得に1千万円、書籍コードに200万円かかったという。阿久真子『裸の巨人 宇宙企画とデラべっぴんを創った男 山崎紀雄』(2017年、双葉社)p139。
- ^ 本橋信宏 (2011年1月11日). “第7話 四十路になったあの美少女たちは”. 2012年10月28日閲覧。
- ^ 阿久真子『裸の巨人 宇宙企画とデラべっぴんを創った男 山崎紀雄』pp223-225。
- ^ 阿久真子『裸の巨人 宇宙企画とデラべっぴんを創った男 山崎紀雄』p229。山崎は2002年に宇宙企画も売却。1997年に設立した出版社バウハウスから綾瀬はるか(2002年)や杉本彩(2004年)らの写真集を出すが、これも2005年には人手に渡したという。
- ^ a b 平成14年5月17日付官報本紙第3362号26頁
- ^ a b “ジーオーティー - Company info 会社概要”. 株式会社ジーオーティー. 2015年4月13日閲覧。
- ^ a b c 英知出版株式会社-ティーケーグループ【TK GROUP】(2006年7月12日時点のアーカイブ)
- ^ 平成13年2月27日付官報本紙第3063号29頁
- ^ 帝国データバンク 大型倒産速報(2007年5月22日時点のアーカイブ)
- ^ コスモードネット - おしらせ「COSMODE再始動です!」(2007年6月30日時点のアーカイブ)
- ^ 国立国会図書館サーチ - 書誌詳細 - Beppin school = ベッピンスクール(ジーオーティー)1992
- ^ a b c “デラべっぴん、すっぴん、ビデオボーイ…ミドル世代がお世話になった伝説のお色気雑誌出版社「英知出版」!!”. Middle Edge(ミドルエッジ) (2021年9月18日). 2024年7月9日閲覧。
- ^ 『驚愕の外人犯罪裏ファイル-外人犯罪白書2007』英知出版〈EICHI MOOK〉ISBN 9784754256180
- ^ 聖トマス大学沿革
- ^ もう「エッチ大」とは呼ばせない 英知大学が校名変更へ 朝日新聞2007年1月12日(2007年1月17日時点のアーカイブ)