グリオキサール
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グリオキサール | |
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別称 | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 107-22-2 |
PubChem | 7860 |
ChemSpider | 7572 |
UNII | 50NP6JJ975 |
KEGG | C14448 |
ChEBI | |
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特性 | |
化学式 | C2H2O2 |
モル質量 | 58.04 g mol−1 |
融点 |
15℃ |
沸点 |
51℃ |
熱化学 | |
標準定圧モル比熱, Cp |
1.044 J/(K·g) |
危険性 | |
NFPA 704 | |
引火点 | −4 °C (25 °F; 269 K) |
発火点 | 285 °C (545 °F; 558 K) |
関連する物質 | |
関連するアルデヒド | アセトアルデヒド グリコールアルデヒド マロンジアルデヒド メチルグリオキサール |
関連物質 | グリオキシル酸 グリコール酸 シュウ酸 ピルビン酸 ジアセチル アセチルアセトン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
グリオキサール(英: glyoxal)は、有機化合物の中で最も簡単なジアルデヒド。別名 シュウ酸アルデヒド(蓚酸アルデヒド)、エタンジアール。分子式 C2H2O2、構造式 OHC−CHO。分子量 58.04。CAS登録番号は [107-22-2]。
性質
[編集]単体は黄色柱状の結晶であるが、40% 水溶液の形で取り扱われることが多い。融点 15 ℃、沸点 50.4 ℃。
グリオキサールはジアルデヒドであるため、変異原性を有する(特にDNA中のグアニン残基に対して特異的に結合する)。このため、取り扱いには注意が必要だが、分解性は良好である。
製法
[編集]アセチレンをオゾンや酸素で酸化したり、銅触媒存在下で空気で酸化したりして作られる。
パラアルデヒド(アセトアルデヒドの3量体)を亜セレン酸で酸化して得ることもできる[2]。
グリオキサールは種々の食品中や煙草の煙中に含まれ、グルコースの自動酸化あるいは脂質の過酸化においても生成する。
用途
[編集]ヒドロキシル基を持つ高分子化合物(ポリビニルアルコールなど)と架橋反応をするため、架橋剤として樹脂や繊維その他の加工に用いられる。
参考文献
[編集]- ^ a b c “Characteristic (Functional) and Substituent Groups”. Nomenclature of Organic Chemistry : IUPAC Recommendations and Preferred Names 2013 (Blue Book). Cambridge: The Royal Society of Chemistry. (2014). pp. 415, 417. doi:10.1039/9781849733069-00372. ISBN 978-0-85404-182-4
- ^ Ronzio, A. R.; Waugh, T. D. Org. Synth. Coll. Vol. 3, 438 (1955); Vol. 24, 61 (1944). オンライン版