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蔡元生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

蔡 元生(Winson Tsai、1969年3月3日 - )は、台湾高雄市楠梓区在住のアマチュア天文家天体写真家。

経歴

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1975年に永清国民小学校に就学後、大義国民中学校、中正国防幹部予備学校、台湾海軍軍官学校を卒業、1985年ハレー彗星の再帰から天体観測の趣味を始めた。2002年に高雄市に観測ドームを建設した。

2005年1月、蔡と屏東県恒春鎮の呂科智は100坪の土地を自費で借り、新天体捜索のための民間天文台を建設した。天文台は40cm口径の反射望遠鏡を設置して同年10月22日にオープンした。この天文台は台湾で国際天文学連合の正式認可を受けた2つの天文台のうちの1つとなった(もう1つは国立中央大学鹿林天文台)。天文台は2005年末までに認可を受け、2006年末に解体された。2010年には高雄市梅峰に民間天文台を建設した[1]

日本の天文雑誌にも天体写真を投稿しており、1999年にはスカイウォッチャー誌に土星2001年には天文ガイド誌に火星銀塩写真が掲載、2003年には土星デジタル写真天文ガイド2003年3月号の最優秀作品に選ばれている。

家族

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妻と2人の娘がいる。

新天体発見

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SOHO彗星

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2004年9月23日早朝、SOHO 838(C/2004 S3)を発見し、台湾初のSOHO彗星発見者となった。また2005年1月3日にはSOHO-897(C/2005 A2)を発見している。

超新星

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2006年7月18日から19日にかけて、みなみのうお座の銀河 PGC70011 付近で16.1等の超新星を発見した(19日には15.6等まで増光)。7月21日には国際天文学連合から正式に SN2006ds の名称が付けられ、台湾で初めて超新星を発見したアマチュア天文家となった[2]

小惑星

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2008年末、国立中央大学天文研究所の黄崇源教授と共に鹿林天文台のSLT 40望遠鏡での観測を申請し、2009年上半期に2度の観測時間を獲得した。1度目の3月16日から3月31日までの期間に60以上の未知の小惑星を発見した。追従観測の結果、13個の小惑星が小惑星センターに認証され、仮符号が付けられた。そのうちの小惑星215080に関して中央大学と蔡の観測チームが命名権を取得し、8月7日に小惑星「高雄 (Kaohsiung) 」と命名された。

2011年7月には小惑星257248番に「周杰倫 (Chouchiehlun) 」と命名している[3]

脚注

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  1. ^ 宇宙に挑む天文家たち”. ナショナルジオグラフィックチャンネル. 2014年5月11日閲覧。
  2. ^ SUPERNOVA 2006ds IN PGC 70011”. 国際天文学連合. 2014年5月11日閲覧。
  3. ^ Minor Planet Names: Alphabetical List”. 小惑星センター. 2014年5月11日閲覧。

外部リンク

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