藤原元真
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藤原元真(狩野安信『三十六歌仙額』) | |
時代 | 平安時代中期 |
生誕 | 不明 |
死没 | 不明 |
官位 | 従五位下、丹波介 |
主君 | 朱雀天皇→村上天皇 |
氏族 | 藤原南家巨勢麻呂流 |
父母 | 父:藤原清邦、母:紀名虎の娘 |
藤原 元真(ふじわら の もとざね)は、平安時代中期の貴族・歌人。藤原南家巨勢麻呂流、甲斐守・藤原清邦の三男[1]。官位は従五位下・丹波介。三十六歌仙の一人。
経歴
[編集]承平5年(935年)加賀掾に任ぜられると、玄蕃允・修理少進を経て、応和元年(961年)に従五位下に叙爵。康保3年(966年)に丹波介に任ぜられた。
宮中の女房歌合、内裏歌合といった歌合に詠進し、前十五番歌合に選抜されている。『後拾遺和歌集』(8首)以下の勅撰和歌集に27首が入集し[2]。家集に『元真集』がある。
元真集(もとざねしゅう)は、藤原元真の私家集。現存諸本はすべて同一祖本から派生したものと考えられる。①西本願寺本(337首)②正保版本(335首)③伝俊成筆本(335首)④宮内庁書陵部本(337首)の4類に分けられるが、転写の際の誤記による相違だけで、内容に違いはないと考えられている。内容は、屏風歌・歌合歌などの公的な歌を主とした前半部分と、恋歌・雑歌などの私的な歌を主とした後半部分から成る。
官歴
[編集]『三十六人歌仙伝』による。
- 承平5年(935年) 2月:加賀掾
- 天慶3年(940年) 12月:玄蕃允
- 天慶8年(945年) 10月:玄蕃大允
- 天暦6年(952年) 3月:修理少進
- 天徳5年(961年) 正月7日:従五位下
- 康保3年(966年) 正月27日:丹波介