藤川真一
藤川 真一 | |
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生誕 |
1973年11月3日(51歳) 埼玉県 |
国籍 | 日本 |
別名 | えふしん |
教育 | 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士課程 修了[1] |
業績 | |
専門分野 | ウェブ |
勤務先 | BASE株式会社 |
プロジェクト | モバツイ(初代開発者) |
受賞歴 | 第8回Webクリエーション・アウォード「Web 人賞」(2010年) |
藤川 真一(ふじかわ しんいち、1973年11月3日[2] - )は、日本のプログラマ、経営者。埼玉県出身[3]。モバイル端末向けのTwitterウェブサービス型クライアント「モバツイ」を2007年4月に開発した[4]。ハンドルネームは「えふしん」。
人物
[編集]高校時代からパソコン通信に興味をもち、コミュニケーションを提供する仕事につきたいと考えていたが、大学卒業時にはその業種に進むにはどうしたらよいかわからずに別業種にプログラマとして就職する[5]。その後、デジタルハリウッドで知り合ったベンチャー企業の社長に誘われ、ウェブ制作業界に転職する[5]。
学生時代にやっておいて良かったことの一つとして、パソコン通信を挙げている[6]。
2010年7月には、自社でコミュニティを作る事業をやりたいと述べている[7]。
受賞歴
[編集]- 第8回Webクリエーション・アウォード「Web 人賞」(2010年)[8]
経歴
[編集]- 1992年 埼玉県立所沢北高等学校卒業[9]
- 1996年 芝浦工業大学工学部電気工学科ロボット制御研究室(春日研究室)卒業[9]
- 2006年 paperboy&co. に転職[10]
- 2007年4月 「モバツイ」を開発[4]。
- 2008年末 paperboy&co. に1年後に退社する旨を伝える[10]。
- 2010年1月 想創社設立[11]。
- 2010年9月 マインドスコープ株式会社に社名変更[11]。役員を3人迎え、代表取締役社長に就任。
- 2012年5月1日 マインドスコープの社長を退く[12]。(株式会社jig.jpによる完全子会社化に伴う)[12]
- 2012年11月 想創社を設立[13]。
- 2014年8月 BASE株式会社のCTOに就任[14]。
- 2018年1月 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士課程 博士(メディアデザイン学)取得[1]。
学生時代から最初の就職まで
[編集]小学校高学年のころからパソコンに触れる[5]。中学生のころにファミリーベーシックを知り、プログラミングを開始[5]。しかし、本格的に開始するには至らなかった[5]。
高校時代にパソコン通信に熱中する[5]。月に10万円もの電話代がかかって親に殴られた経験をもつ[5]。このことにより、パソコン通信とは一旦距離をおくこととなる[5]。大学生になり、パソコン通信を再開[5]。また、同時期に研究で必要だったC言語を学ぶ[5]。
ファクトリーオートメーションの装置メーカーに就職し、業務で必要であったプログラミングに本格的に取り組むこととなる[5]。その後、業務で必要とされたHTMLをデジタルハリウッドで学ぶ[4][5]。
ウェブ開発者として
[編集]2000年、デジタルハリウッドに特別講師として教えにきていたウェブ制作会社の社長に誘われ、転職[10]。転職先ではFlash制作や動画ストリーミングのコンテンツ管理システムに携わる[10]。
当時のインターネット上でのコミュニティに違和感を持っていた藤川は、ソーシャル・ネットワーキング・サービスやソーシャルブックマークが台頭するWeb 2.0時代の到来で、自身の求めるコミュニティ像や今後の方向性に気づくこととなる[10]。その結果、個人向けのネットサービスを提供していた paperboy&co. へ2006年に転職[10]。しかし、同社ではEC事業部でショッピングモールの開発を行うこととなった[10]。
Twitterとの出会い
[編集]paperboy&co.所属時にTwitterに出会い、自身が目指すコミュニティの姿の一つだと気づく[10]。2006年当時にTwitterにあった日本語での使用のためのバグを直すためのプログラムを書き始める[15]。Twitterを触っていくほど、Twitterは携帯端末で隙間時間に更新することにも適していると考えるようになった[15]。藤川はケータイ用のTwitterクライアント「モバトゥイッター」(後の「モバツイ」) を開発[10]。iPhoneがまだ日本で売られていなかったため、モバイルでTwitterを使うための端末としてケータイを選んだ[10]。当初はビジネスにするつもりもなく、個人で運営していた[4][10]。
その後、モバツイの登録者は2010年秋には95万人ほどになる[10]。
起業
[編集]自分のやりたいことを実現するために2008年末には paperboy&co. に1年後に退社する旨を伝える[10]。その後、好評だったモバツイがGoogle AdSenseで利益がでるようになったこともあり、モバツイでのビジネスを考える[10]。2010年1月 想創社設立[11]。その後、2010年9月にはマインドスコープ株式会社に社名変更した[11]。マインドスコープ社には paperboy&co. 創業者の家入一真など3人を役員として迎えている[11]。
2012年5月1日、株式会社jig.jpによるマインドスコープ社の完全子会社化に伴い、藤川は社長を退いた[12]。
2012年11月、想創社を設立[13]。バイアウトされたマインドスコープ社への合併/社名変更前の社名を新規に登記した[13][注釈 1]
著書
[編集]- 「100万人から教わったウェブサービスの極意――「モバツイ」開発1268日の知恵と視点」 ISBN 978-4-7741-4967-7
共著
[編集]- 「インターネット&Webの必須常識100」 ISBN 9784862670694
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 藤川は「想創社 version2.0」と称している。
出典
[編集]- ^ a b “えふしん×シバタナオキ対談 伸びるエンジニアが持つ「哲学と数字感覚」”. @IT. 自分戦略研究所. アイティメディア株式会社 (2018年2月7日). 2018年5月20日閲覧。
- ^ Shinichi Fujikawa. “facebook (4) | Shinichi Fujikawa”. Facebook. 2010年11月2日閲覧。
- ^ “ご挨拶”. マインドスコープ株式会社 (2010年9月1日). 2010年11月2日閲覧。
- ^ a b c d “次世代クリエイター’s VOICE (8) ユーザー数73万人超!! -「モバツイ」をひとりで制作した藤川真一とは”. マイコミジャーナル (2010年6月1日). 2010年10月31日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 古田雄介 (2010年10月20日). “理想のコミュニティ像を追い続ける、マインドスコープ藤川氏”. アスキー・メディアワークス. 2010年10月31日閲覧。
- ^ “「みんなの仕事ニュース」えふしんさん(WEBサイトの開発・管理)”. 13歳のハローワーク 公式サイト (2006年12月5日). 2010年10月31日閲覧。
- ^ “【クリエイター100選】第37回 藤川真一(エンジニア/プロデューサー)”. マイコミジャーナル (2010年7月16日). 2010年10月31日閲覧。
- ^ 永沢茂 (2010年9月30日). “今年の「Web 人大賞」はコカ・コーラの人に、イカロス君は贈賞式に来られず”. INTERNET Watch. 2010年11月2日閲覧。
- ^ a b “藤川 真一えふしん プロフィール - Wantedly”. WANTEDLY (2012年12月17日). 2015年8月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 古田雄介 (2010年10月20日). “理想のコミュニティ像を追い続ける、マインドスコープ藤川氏”. アスキー・メディアワークス. 2010年10月31日閲覧。
- ^ a b c d e 古田雄介 (2010年10月20日). “理想のコミュニティ像を追い続ける、マインドスコープ藤川氏”. アスキー・メディアワークス. 2010年10月31日閲覧。
- ^ a b c タニグチナオミ (2012年5月7日). “「モバツイ」のマインドスコープを、jig.jpが買収”. 株式会社はてな. 2013年1月22日閲覧。
- ^ a b c えふしん (2012年11月8日). “想創社 version2.0を設立しました。”. 2013年1月22日閲覧。
- ^ Takeshi Hirano (2014年8月1日). “モバツイ開発者「えふしん」こと藤川真一氏がBASEのCTOに就任”. THE BRIDGE. 2017年5月18日閲覧。
- ^ a b 田口元 (2009年2月23日). “ひとりで作るネットサービス:携帯からいつでも“つぶやける”――「MovaTwitter」藤川さん (1/2)”. ITmedia. 2010年10月31日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 株式会社想創社
- F's Garage (ブログ)
- F's Garage (旧ブログ)
- えふしん (@fshin2000) - X(旧Twitter)
- えふしん - 個人 - Yahoo!ニュース