藤野恵美
[1] -)は、日本の小説家、推理作家。大阪府堺市生まれ[2]。箕面市在住[3]。2020年より、大阪芸術大学で講師を務める。2022年より、客員准教授。[4]
(ふじの めぐみ、1978年大阪芸術大学文芸学科卒業。第20回福島正実記念SF童話賞佳作受賞、『ねこまた妖怪伝』で第2回ジュニア冒険小説大賞(岩崎書店)受賞。児童文学から一般文芸まで幅広いジャンルで活躍中。
『七時間目の怪談授業』から始まるシリーズは、科学的懐疑主義の立場からオカルト現象を扱った児童文学であり、疑似科学を批判している大阪大学教授菊池誠らから、高く評価[6]された。
『世界で一番のねこ』が、子役タレントのはるかぜちゃん(春名風花) に影響を与えた本のランキング1位として紹介[7]され、ツイッターなどで話題となった。
『ハルさん』(創元推理文庫)が「2013年 文庫大賞」(啓文堂大賞 文庫部門)に選ばれた。[8]
『雲をつかむ少女』や『淀川八景』が私立中学の入試問題、『ぼくの嘘』が私立大学の入試問題に出題されるなど、試験や教材としての引用も多数。
【執筆以外の仕事】
みちと近畿のショートストーリーコンテスト「小学生の部」 審査員
『ステーション文庫新人賞』 審査員
書評漫才グランプリ in OSAKA 審査員
堺市立東深井小学校にて講演会
西宮市立鳴尾図書館にて講演会
大阪市立中央図書館にて講演会
兵庫県私学会館にて中学高等学校図書館関係者向けの講演会
箕面市立萱野小学校にてオーサービジット
箕面市立中小学校にてオーサービジット
箕面市立豊川南学校にてオーサービジット
箕面市立第一中学校にてオーサービジット
創作サポートセンター「文章講座」講師
創作サポートセンター「エンターテインメントノベル講座」講師
受賞・候補歴
[編集]- 2002年 - 「トイ・キッズ」で第20回福島正実記念SF童話賞佳作。
- 2003年 - 『ねこまた妖怪伝』で第2回ジュニア冒険小説大賞を受賞。
- 2013年 - 『ハルさん』で2013年啓文堂大賞受賞。
- 2013年 - 『ぼくの嘘』で第51回野間児童文芸賞候補。
- 2015年 - 『雲をつかむ少女』で第53回野間児童文芸賞候補。
- 2020年 - 『しあわせなハリネズミ』で第58回野間児童文芸賞候補。
作品リスト
[編集]光文社
[編集]- ショコラティエ (2018年7月)
- ショコラティエ (2021年4月 光文社文庫)
岩崎書店
[編集]- ねこまた妖怪伝(2004年4月)
- ねこまた妖怪伝2(2007年8月)
KADOKAWA
[編集]- わたしの恋人 (2014年6月 角川文庫)
- ぼくの嘘 (2015年1月 角川文庫)
- ふたりの文化祭 (2016年3月 単行本/2019年2月 角川文庫)
- きみの傷跡(2021年3月 単行本)
- ねこまた妖怪伝(岩崎書店版の新装版)
- ねこまた妖怪伝 妖怪だって友だちにゃ!(2015年5月 角川つばさ文庫)
- ねこまた妖怪伝 いのちをかけた約束にゃ!(2016年1月 角川つばさ文庫)
- おなじ世界のどこかで(2018年4月 角川文庫)
ジャイブ
[編集]- 怪盗ファントム&ダークネスEX-GP
- 1(2004年9月、カラフル文庫/2008年3月 新装版)
- 2(2005年5月、カラフル文庫/2008年3月 新装版)
- 3(2006年2月、カラフル文庫/2008年3月 新装版)
- 4(2007年5月、カラフル文庫/2008年3月 新装版)
- 5 スペイン編 (2008年3月カラフル文庫)
- 5 エジプト編 (2009年3月カラフル文庫)
講談社
[編集]- 七時間目[9]
- 七時間目の怪談授業 (2005年3月 青い鳥文庫/2017年5月 新装版)
- 七時間目の占い入門 (2006年3月 青い鳥文庫/2017年8月 新装版)
- 七時間目のUFO研究 (2007年3月 青い鳥文庫/2008年3月 青い鳥文庫SLシリーズ/2017年11月 新装版)
- お嬢様探偵ありす
- お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿(2010年5月 青い鳥文庫)
- お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿 時計塔の亡霊事件(2011年6月 青い鳥文庫)
- お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿 豪華客船の爆弾魔事件(2012年3月 青い鳥文庫)
- お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿 秘密の動物園事件(2012年8月 青い鳥文庫)
- お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿 古城ホテルの花嫁事件(2013年6月 青い鳥文庫)
- お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿 一夜姫事件(2014年3月 青い鳥文庫)
- お嬢様探偵ありす 天空のタワー事件(2015年6月 青い鳥文庫)
- お嬢様探偵ありすの冒険(2016年10月 青い鳥文庫)
- わたしの恋人 (2010年12月 単行本)
- ぼくの嘘 (2012年10月 単行本)
- 雲をつかむ少女 (2015年3月 単行本)
- しあわせなハリネズミ(2019年5月 単行本)
アリス館
[編集]- ゲームの魔法 (2005年11月)
- 世界で一番のねこ (2008年9月)
学研
[編集]- 妖怪サーカス団がやってくる! (2006年4月)
- 妖怪サーカス団 キツネの姫と竜神さま (2007年11月)
- 妖怪サーカス団 まめ太と風の神送り (2010年4月)
光栄
[編集]- 金色のコルダ 君のためにできること (2006年7月/2008年1月 GAMECITY文庫)
- 金色のコルダ 君の音色が好きだから (2007年4月/2008年4月 GAMECITY文庫)
- 金色のコルダ2 君と僕のポリフォニー (2008年9月 GAMECITY文庫)
徳間書店
[編集]- 紫鳳伝 王殺しの刀 (2007年1月 トクマ・ノベルズ/2017年12月 徳間文庫)
- 紫鳳伝2 神翼秘抄 (2008年5月 トクマ・ノベルズ/2018年1月 徳間文庫)
東京創元社
[編集]ポプラ社
[編集]- 初恋料理教室 (2014年4月 単行本/2016年10月 ポプラ文庫)
- 見習い編集者・真島のよろず探偵簿 猫入りチョコレート事件(2015年7月 ポプラ文庫ピュアフル)
- 見習い編集者・真島のよろず探偵簿 老子収集狂事件(2015年11月 ポプラ文庫ピュアフル)
- 子どもをキッチンに入れよう!(2020年11月 単行本)
文藝春秋
[編集]- 淀川八景 (2019年4月 単行本)
新潮
[編集]- 涙をなくした君に (2019年12月 単行本)
メディア・ミックス
[編集]ラジオドラマ
[編集]ラジオ深夜便
『淀川八景』より「あの橋の向こう」 2019年12月2日(月) 午前1:05~午前2:00(55分)
関西発ラジオ深夜便
『おなじ世界のどこかで』 2020年12月19日(土) 午前2:05~午前3:00(55分)
テレビドラマ
[編集]- テレビ朝日系
-
- 日曜ワイド
- ハルさん〜花嫁の父は名探偵!?(2017年12月3日、主演:生瀬勝久、原作:ハルさん)
- 日曜ワイド
脚注
[編集]- ^ ぼくの嘘 / 藤野 恵美【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア
- ^ わたしの恋人/藤野恵美/〔著〕 本・コミック : オンライン書店e-hon
- ^ プロフィール |藤野恵美
- ^ “researchmap”. 2021年11月21日閲覧。
- ^ “藤野 恵美 (megumi fujino) - マイポータル - researchmap”. researchmap.jp. 2021年11月21日閲覧。
- ^ 以下の外部リンク先を参照。「kikulog」
- ^ 以下の外部リンク先を参照。「ダ・ヴィンチ電子ナビ」
- ^ 以下の外部リンク先を参照。2013年 文庫大賞が決まりました
- ^ 初版はイラストが、階段授業が琉暮しお、占い入門・UFO研究がHACCANであったが、新装版で朝日川日和に統一された。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 藤野恵美のホームページ - 本人のサイト
- 藤野恵美 (@meg_fujino) - X(旧Twitter)