岳南鉄道
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒417-0001 静岡県富士市今泉一丁目17番39号 |
設立 | 1948年(昭和23年)12月15日 |
業種 | 不動産業 |
法人番号 | 3080101008312 |
事業内容 | 不動産事業 |
代表者 | 代表取締役社長 橘田 昭 |
資本金 |
1億6000万円 (2020年3月31日現在[1]) |
発行済株式総数 |
3200株 (2020年3月31日現在[1]) |
売上高 |
連結:5億4119万5000円 単独:9700万7000円 (2020年3月期[1]) |
営業利益 |
連結:△3059万4000円 単独:1719万3000円 (2020年3月期[1]) |
純利益 |
連結:2488万5000円 単独:988万5000円 (2020年3月期[1]) |
純資産 |
連結:14億634万9000円 単独:4億4158万3000円 (2020年3月31日現在[1]) |
総資産 |
連結:26億3443万6000円 単独:8億1162万6000円 (2020年3月31日現在[1]) |
従業員数 |
連結:39人 単独:1人 (2020年3月31日現在[1]) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
富士急行 25.55% ピカ 20.40% 富士急トラベル 13.28% 富士急静岡タクシー 12.83% 静岡ホールディング 5.43% 富士急静岡バス 4.62% 富士急ビジネスサポート 4.02% 富士急リゾートアメニティ 4.02% (2020年3月31日現在[1]) |
主要子会社 |
岳南電車 100% 表富士観光 68.7% (2020年3月31日現在[1]) |
岳南鉄道株式会社(がくなんてつどう、英: Gakunan Railway Company Ltd.)は、静岡県富士市今泉1丁目17番39号に本社を置く企業である。富士急グループの一社で、不動産事業、物品販売事業を行っている。
概要
[編集]静岡県富士市を中心とした、静岡県東部地域を主な事業エリアとしており、現在の主力事業は不動産業である。ただし、子会社を含めた岳南鉄道グループで見た場合の主力部門は表富士観光の運営するゴルフ場事業となっており、売上高基準で見た場合には当社の3倍強を誇っている[2]。#連結子会社にて詳述。
「鉄道」と名があるとおり、かつては陸運業として鉄道事業(岳南鉄道線)およびバス事業(乗合・貸切)も行っていたが、バス事業については1998年(平成10年)4月に富士急グループの富士急静岡バスに移管し、鉄道事業についても貨物輸送の廃止に伴い収益が悪くなったことを受け2013年(平成25年)4月に新たに設立した子会社の岳南電車に移管した[3]。
沿革
[編集]- 1948年(昭和23年)12月15日 : 駿豆鉄道(現:伊豆箱根鉄道)が路線免許を取得、同社が資本金の約半分を出資して岳南鉄道を設立。
- 1949年(昭和24年)11月18日 : 岳南鉄道線の鈴川駅(現:吉原駅) - 吉原本町駅間が開業、鉄道事業を開始。
- 1952年(昭和27年)11月25日 : 日産前駅(現:ジヤトコ前駅) - 身延線入山瀬駅までの路線の免許を取得するが着工せず、1972年(昭和47年)10月31日に免許失効(岳南電車岳南鉄道線#西部線計画を参照)[4]。
- 1954年(昭和29年)8月1日 : 大富士ゴルフ場および大富士こども遊園が開業。
- 1955年(昭和30年)9月 : 表富士観光株式会社設立。
- 1956年(昭和31年)9月 : 駿豆鉄道系列から富士山麓電気鉄道(現:富士急行)系列に移る。
- 1959年(昭和34年)12月 : 一般区域貨物自動車運送事業限定免許が認可され、翌年3月に営業開始、1961年(昭和36年)9月には一般免許に移行するも1997年(平成9年)3月に廃止。
- 1960年(昭和35年) : 大富士こども遊園が閉鎖される一方で大富士ゴルフ場が18ホール開場。
- 1966年(昭和41年)4月 : 一般乗合旅客自動車運送事業免許が認可され同年7月に営業開始。
- 1972年(昭和47年)10月 : 宅地建物取引業者免許が認可。
- 1978年(昭和53年)3月 : 一般貸切旅客自動車運送事業免許が認可され、同年7月に営業開始。
- 1983年(昭和58年)9月 :国内旅行業が認可され、同年10月に営業を開始するも2002年(平成14年)3月に廃止。
- 1998年(平成10年)4月 : バス事業を富士急静岡バスに譲渡。
- 2012年(平成24年)3月17日 : 鉄道貨物事業廃止。
- 2013年(平成25年)4月1日 : 鉄道事業を、子会社の岳南電車株式会社に移管[3]。
不動産事業
[編集]2016年現在の主力事業である。
不動産事業部門では土地物件の賃貸営業を行っており、岳南鉄道グループ全体における安定した収入源となっている。
また、営業利益率がきわめて高いことも特徴であり、例えば2010年度の営業収益は5,654万8,000円であるのに対して営業利益は4,898万4,000円と営業利益率は86%超を記録している[5]。
物品販売事業
[編集]この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
物品販売事業部門では、様々な物品の販売を行っている。有価証券報告書などにおいては、「その他事業」に分類されていることもある。
かつては吉原本町駅の隣接地に岳鉄百貨店を出店する計画が存在した。
建物の規模は地下1階地上8階建てで売場面積は16,000 m2。静岡市にある百貨店田中屋と提携して開業する予定であった。しかし地元商店街や地権者の反対による一部の用地が取得できないことから出店を断念し、既に取得した建設用地は東京電力に売却された。
連結子会社
[編集]この節は広告・宣伝活動のような記述内容になっています。 (2019年11月) |
- ゴルフ場事業
-
- 表富士観光株式会社
- 1955年(昭和30年)に創立。静岡県内では3番目のゴルフ場として1954年(昭和29年)に開設された、静岡県富士市今宮にある大富士ゴルフ場を経営している。なお、同社は岳南鉄道グループの中で最も多くの営業収益(売上高)を上げており、2015年3月期(2014年度)での表富士観光の売上高は3億1,086万2,000円と、岳南鉄道グループの連結売上高の57%弱を占めるとともに、岳南鉄道グループで2番目に売り上げの多い岳南電車の同年度売上高1億5,754万9,000円に対し約2倍の売り上げを上げている[2]。ただし近年では、プレー客が減少傾向にあることもあってか営業利益段階で損失を計上することがある[6]。
- 鉄道事業
-
- 岳南電車株式会社
脚注・出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j 第80期有価証券報告書
- ^ a b 2015年3月期の有価証券報告書より
- ^ a b “岳南鉄道、鉄道事業を分割し4月子会社設立”. 日本経済新聞. (2013年1月25日) 2013年1月27日閲覧。
- ^ 鉄道ジャーナル(鉄道ジャーナル社)2020年7月号 114 - 117頁 草町義和「公文書でたどる鉄道裏史(5) 私鉄文書で見つけた弾丸列車の痕跡」
- ^ 2011年3月期の有価証券報告書より
- ^ 金融庁が提供する電子開示システム「EDINET」で閲覧可能な過去の有価証券報告書(最も古いもので2007年3月期分)によれば、2007年3月期以降大富士ゴルフ場の利用客は毎年減少していることが解る。また、ゴルフ場事業部門は2009年3月期と2010年3月期には2期連続で営業赤字となっている。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]2020年現在、岳南鉄道の公式サイトは設置されていない。
- 大富士ゴルフ場 - 表富士観光株式会社