コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

西寧市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中華人民共和国 青海省 西寧市
市街地の鳥瞰
市街地の鳥瞰
市街地の鳥瞰
旧称:西都
青海省中の西寧市の位置
青海省中の西寧市の位置
青海省中の西寧市の位置
中心座標 北緯36度37分0秒 東経101度46分0秒 / 北緯36.61667度 東経101.76667度 / 36.61667; 101.76667
簡体字 西宁
繁体字 西寧
拼音 Xīníng
カタカナ転写 シーニン
チベット語 ཟི་ལིང་
ワイリー方式 Zi-ling
蔵文拼音 Ziling
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
青海
行政級別 地級市
面積
総面積 7,596 km²
市区 2,892.7 km²
海抜 2,275 m
人口
総人口(2020) 246.8 万人
市区人口(2020) 195.4 万人
経済
一人あたりGDP 49,200元
電話番号 971
郵便番号 810000
ナンバープレート 青A
行政区画代碼 630100
市樹
市花 ライラック
公式ウェブサイト http://www.xining.gov.cn/
西寧市の位置(中華人民共和国内)
西寧市
西寧市 (中華人民共和国)
西寧市の位置(青海省内)
西寧市
西寧市 (青海省)
地図
西寧市西の湖は青海湖。省界を越えて東南東「兰州市」の表示は甘粛省蘭州市
地図
西寧市城西区・城中区・城東区・城北区付近

西寧市(せいねい/シーニンし、簡体字: 西宁市拼音: Xīníng)は中華人民共和国青海省の省都。五区からなる市区と二つの県から構成される地級市のひとつ。省人民政府は本市の城中区にある。人口205万人、青海省全人口518万人の40%に当り、漢族回族チベット族モンゴル族などの民族が住む。

現在西寧市に住んでいる人は近年他省から移住した人が多いため、普通話(中国語)を話す者が多い。また、チベット語話者も多く住んでいる。

地理

[編集]

青蔵高原東部辺縁、黄河支流・湟水流域に位置する。 北は青海省海東市、南は同海北チベット族自治州と接する。

歴史

[編集]

市域の主要部は、歴史的に河西回廊の一部分を構成してきた。

紀元前121年前漢霍去病将軍が市域に軍事拠点・西寧亭を築いたのが始まりである。前漢末に西海郡が設置され、五胡十六国時代には南涼の国都となった。代に西平・河源の二郡となり、代後半には吐蕃に占領された。代に収復され西寧州が設けられたが、後に再び西夏に占領された。代には西寧府が置かれ、甘粛省に属している。雍正のチベット分割以後、清朝の支配下に入った青海地方の青海モンゴル人や、チベット系、モンゴル系の遊牧集団「四十族(玉樹四十族)」は、この地に配置された西寧弁事大臣によって掌管されている。

ツォンカ地方(湟中県)はチベット仏教ゲルク派の宗祖ツォンカパの生誕地で、後、この地にクンブム・チャンパーリン寺が建立され、モンゴルチベットからの巡礼者、修行僧が集い、チベット六大僧院のひとつとして繁栄した。ダライラマ14世の出生地(西寧市湟中県)としても知られる。

行政区画

[編集]

5市轄区・1県・1自治県を管轄する。

西寧市の地図

年表

[編集]

この節の出典[4][5]

  • 1956年7月14日 - 青海省西寧市が地級市の西寧市に昇格。城東区城西区東郊区西郊区を設置。(4区)
  • 1957年12月 (2区)
    • 城東区が東郊区に編入。
    • 城西区が西郊区に編入。
  • 1960年1月4日 (3区1県)
    • 東郊区・西郊区のそれぞれ一部が合併し、城中区が発足。
    • 湟中県を編入。
  • 1960年4月5日 (4区2県1自治県)
  • 1961年5月 - 城西区・城東区が合併し、城区が発足。(3区2県1自治県)
  • 1962年1月6日 - 湟中県・大通県・互助トゥ族自治県が省直轄県級行政区となる。(3区)
  • 1962年4月16日 (1市)
    • 通海区・平安区が湟中県に編入。
    • 城区の一部が湟中県・互助トゥ族自治県に分割編入。
    • 城区を廃止。
  • 1962年11月 - 一部が湟中県・互助トゥ族自治県に分割編入。(1市)
  • 1963年3月7日 - 城中区城東区城西区を設置。(3区)
  • 1966年6月30日 - 大通県を編入。(3区1県)
  • 1980年1月9日 - 城中区・城東区・城西区の各一部が合併し、郊区が発足。(4区1県)
  • 1985年11月6日 - 大通県が自治県に移行し、大通回族トゥ族自治県となる。(4区1自治県)
  • 1986年3月5日 (4区1自治県)
    • 城西区が分割され、城西区城北区が発足。
    • 郊区が城東区・城中区・城西区・城北区に分割編入。
  • 1999年12月5日 - 海東地区湟中県湟源県を編入。(4区2県1自治県)
  • 2019年11月6日 - 湟中県が区制施行し、湟中区となる。(5区1県1自治県)

気候

[編集]

ケッペンの気候区分ではステップ気候に属し、標高2,275mに位置する高原都市のため、夏涼しく、冬は非常に寒い。1月の平均気温は-6.5度、7月の平均気温は17.7度、年平均気温は6.7度、年間降水量は373.8mmである。


西寧 (1971-2000)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 1.4
(34.5)
4.3
(39.7)
9.5
(49.1)
15.9
(60.6)
19.8
(67.6)
22.6
(72.7)
24.6
(76.3)
23.9
(75)
19.0
(66.2)
13.9
(57)
7.8
(46)
2.8
(37)
13.8
(56.8)
平均最低気温 °C°F −13.6
(7.5)
−10.0
(14)
−3.7
(25.3)
1.9
(35.4)
6.3
(43.3)
9.5
(49.1)
11.5
(52.7)
11.1
(52)
7.5
(45.5)
1.5
(34.7)
−5.6
(21.9)
−11.6
(11.1)
0.4
(32.7)
降水量 mm (inch) 1.2
(0.047)
2.2
(0.087)
7.0
(0.276)
19.0
(0.748)
43.0
(1.693)
59.2
(2.331)
88.2
(3.472)
74.0
(2.913)
54.4
(2.142)
20.5
(0.807)
3.9
(0.154)
1.2
(0.047)
373.8
(14.717)
湿度 45 44 47 48 53 60 65 66 68 63 54 49 55
平均月間日照時間 209.8 204.9 222.5 241.0 253.9 236.5 243.8 244.4 196.9 208.1 212.7 201.2 2,675.7
出典:中国气象局 国家气象信息中心 2009-09-10

交通

[編集]
  1. 高速道路
  2. 道路
  3. 鉄道
  4. 都市鉄道
  5. 航空

教育

[編集]

観光

[編集]

参考文献

[編集]
  • A. Gruschke: The Cultural Monuments of Tibet’s Outer Provinces: Amdo - Volume 1. The Qinghai Part of Amdo, White Lotus Press, Bangkok 2001. ISBN 974-480-049-6
  • Tsering Shakya: The Dragon in the Land of Snows. A History of Modern Tibet Since 1947, London 1999, ISBN 0-14-019615-3
  • རྒྱ་དམར་གྱི་བཙན་འོག་ཏུ་གནས་པའི་བོད་དང་ས་འབྲེལ་ཁག་གི་ས་ཁྲ།, Amye Machen Institute,i998,ISBN 81-86227-16-4

脚注

[編集]
  1. ^ 1941年日机轰炸西宁:改变青海抗战的历史轨迹”. 2022年6月5日閲覧。
  2. ^ 亲历者口述1941:日军飞机轰炸西宁”. 2022年6月5日閲覧。
  3. ^ 大雨で山崩れ、16人死亡 中国・青海省、土石流も”. 産経新聞 (2022年8月18日). 2022年8月18日閲覧。
  4. ^ 县级以上行政区划变更情况 - 中華人民共和国民政部
  5. ^ 青海省 - 区划地名网

外部リンク

[編集]