西川賢 (政治学者)
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西川 賢(にしかわ まさる、1975年 - )は日本の政治学者、歴史学者、津田塾大学学芸学部国際関係学科教授。専門は政治学、アメリカ政治史。
略歴
[編集]1999年慶應義塾大学法学部政治学科卒業、2007年同大学院法学研究科博士課程修了、博士(法学)の学位取得。指導教授は久保文明、他に国分良成の指導も受けた。日本国際問題研究所研究員(2008-11年)を経て、2011年津田塾大学学芸学部国際関係学科准教授、2016年より同教授。この間九州大学大学院法学府客員准教授(2009-2010年)、一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻客員准教授(2010年)などを務めた。
著書
[編集]単著
[編集]- 『ニューディール期民主党の変容―政党組織・集票構造・利益誘導』(慶應義塾大学出版会、2008年)
- 『分極化するアメリカとその起源―共和党中道路線の盛衰』(千倉書房、2015年)
- 『ビル・クリントン――停滞するアメリカをいかに建て直したか』(中央公論新社〈中公新書〉、2016年)
共編著
[編集]論文
[編集]- 「アメリカ政治における集票運動と利益誘導―1932年民主党代議員選挙の分析から」『法学政治学論究(慶應義塾大学)』56号(2003年)
- 「アメリカの政党組織における集票機能とその変容―ニューディール期の失業救済事業をてがかりに」『法学政治学論究』62号(2004年)
- 「ニューディール期アメリカの第三政党運動―失業者党とペンシルヴェニア社会保障連盟を例に」『アメリカ研究』39号(2005年)
- 「アメリカにおける『政党マシーン支配』とその動揺―ペンシルヴェニア州を中心に、1912年~1936年」『法学政治学論究』67号(2005年)
- 「ニューディール期における民主党の組織的変化に関する一考察―労働無党派連盟と政党マシーンとの関連を手がかりに」『法学政治学論究』68号(2006年)
- 「フランクリン・ローズヴェルト政権における失業救済政策の形成過程―政権内部での政策をめぐる動向を中心に」『慶應義塾大学法学研究科大学院論文集』47号(2007年)
- "Realignment and Party Sorting in the 2008 US Presidential Election."『選挙研究』25巻1号(2009年)
- 「中間選挙における二大政党の選挙戦術」『海外事情(拓殖大学)』58巻12号(2010年)
- 「政治インフラとしてのコミュニティ・オーガニゼーション―ACORNを事例として」久保文明編『アメリカ政治を支えるもの―政治的インフラストラクチャーの研究』(日本国際問題研究所、2010年)
- 「現代アメリカの政党システム」岩崎正洋編『政党システムの理論と実際』(おうふう、 2011年)
- 「共和党穏健派の思想と動向―1952年の予備選挙を中心として」『法学研究(慶應義塾大学)』84巻7号(2011年)
- "Falling in Love with Japan: Emma Guffey Miller in Japan, 1901-1906." 『津田塾大学紀要』44巻(2012年)
- 「政治的保守主義の概念化と説明理論の提示―米国共和党の保守化を手がかりに」『選挙研究』28巻1号(2012年)
翻訳
[編集]- G・ジョン・アイケンベリー『リベラルな秩序か帝国か(上・下)』(細谷雄一監訳、勁草書房、2012年)
- トーマス・ポグントケ、ポール・ウェブ『民主政治はなぜ「大統領制化」するのか―現代民主主義国家の比較研究』(岩崎正洋監訳、ミネルヴァ書房、2014年)
- ゲイリー・ガーツ、ジェイムズ・マホニー『社会科学のパラダイム論争―二つの文化の物語』(西川賢、今井真士訳、勁草書房、2015年)