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西明寺 (栃木県益子町)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
西明寺さいみょうじ

本堂(県指定文化財)
所在地 栃木県芳賀郡益子町益子4469
位置 北緯36度27分10秒 東経140度7分2.5秒 / 北緯36.45278度 東経140.117361度 / 36.45278; 140.117361座標: 北緯36度27分10秒 東経140度7分2.5秒 / 北緯36.45278度 東経140.117361度 / 36.45278; 140.117361
山号 独鈷山
宗派 真言宗豊山派
本尊 十一面観世音菩薩
創建年 737年天平9年)
開基 行基菩薩
別称 笑い閻魔の寺
札所等 坂東三十三観音第20番
下野七福神(布袋尊
文化財 楼門、三重塔、本堂内厨子(重要文化財)ほか
法人番号 1060005002984 ウィキデータを編集
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西明寺(さいみょうじ)は、栃木県芳賀郡益子町にある真言宗豊山派寺院である。山号は独鈷山。院号は善門院。本尊は十一面観世音菩薩であり、坂東三十三観音第20番札所である。現在の住職は、元国立がんセンター研究員の田中雅博[注釈 1]の妻、田中貞雅。

本尊真言:おん まか きゃろにきゃ そわか

ご詠歌:西明寺ちかひをここに尋ぬれば ついのすみかは西とこそきけ

三重塔(重要文化財)
仁王門の阿形像

歴史

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天平年間(729年749年行基の開山、紀有麻呂の開基によって創建されたと伝えられる。その後、兵火などによりたびたび焼失したが、宇都宮氏益子氏の援助によりそのつど再建された。江戸時代には江戸幕府から朱印状が与えられた。

文化財

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重要文化財

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  • 楼門 - 入母屋造茅葺きの楼門。明応元年(1492年)の建立。
  • 三重塔 - 天文7年(1538年)建立。屋根を銅板葺きとするのが珍しい。
  • 本堂内厨子 - 本堂より古い室町時代の作。

栃木県指定有形文化財

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  • 本堂[1]
  • 鐘楼
  • 木造閻魔大王坐像(笑い閻魔)・両脇侍像[注釈 2]
  • 木造千手観音菩薩立像 附:木札6枚
  • 木造千手観音菩薩坐像
  • 西明寺本堂厨子内仏像群(十一面観音立像、聖観音立像、馬頭観音立像、如意輪観音坐像、准胝観音立像、延命観音立像、勢至菩薩立像、毘沙門天立像)[注釈 3]
  • 梵鐘

栃木県指定史跡

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  • 西明寺境内

栃木県指定天然記念物

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境内

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境内には、普門院診療所を運営し、介護老人保健施設やグループホームも運営している。

前後の札所

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坂東三十三観音
19 大谷寺 (宇都宮市) -- 20 西明寺 -- 21 日輪寺 (茨城県大子町)

脚注

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注釈

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  1. ^ 2017年3月21日、膵臓癌のため死去。
  2. ^ 指定名称は「両脇侍像」となっているが、正しくは「司命・司録像」と呼称すべきものである。
  3. ^ 西明寺本尊の十一面観音立像は、本堂厨子内仏像群の1体として県指定文化財となっている像とは別の像である。

出典

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  1. ^ 益子の文化(益子町観光協会サイト)(以下の県指定文化財についても同様)

外部リンク

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