西村滋
表示
西村 滋(にしむら しげる、1925年4月7日 - 2016年5月21日)は、日本の作家である。
人物・来歴
[編集]愛知県名古屋市生まれ。6歳で母と、9歳で父と死別し孤児となり、以後放浪生活の後、少年養護施設の職員となる。
1952年、処女作となる『青春廃業』を発表。『やくざ先生』は、1960年に石原裕次郎主演で、日活で映画化された。一時テレビドラマの脚本を書いた[1]後、静岡で主夫をしながら著作を続け[2]、1975年に『雨にも負けて風にも負けて』で第2回日本ノンフィクション賞受賞。
1976年の『お菓子放浪記』は全国青少年読書感想文コンクールの課題図書となり、同年、テレビドラマ化された。1994年には『続・お菓子放浪記』、2003年に『お菓子放浪記 完結編』と書き継がれ、2011年には『エクレール・お菓子放浪記』として映画化、劇場公開された。
1985年の『母恋い放浪記』を中心とした作家活動で「路傍の石文学賞」を受賞。
2016年5月21日に多臓器不全で死去した[3]。91歳没。
長女は脚本家の松本真樹(ペンネームはニシモトマキ)。
著書
[編集]- 『青春廃業』渡辺書房 1952
- 『笑わない青春の記』中央公論社 1955
- 『やくざ先生』第二書房 1957
- 『陽のあたらぬ恋人たち』春陽堂書店 1957
- 『不良少年』平凡社(人間の記録双書) 1957
- 『雨にも負けて風にも負けて 戦争孤児十三万人の歪められた軌跡』双葉社 1975
- 『しゃくなげの詩 母恋い放浪記』エルム 1976 「母恋い放浪記」主婦の友社 1984
- 『お菓子放浪記』理論社 1976 のち講談社文庫
- 『原爆はおちなかった 《ヒロシマ》…わが愛』創世記 1977
- 『妻よ男のみる夢は』創世記 1977
- 『おとうさんのひとつの歌』民衆社 1980
- 『雨にも負けて風にも負けて 1日だけの名優たち』民衆社 1981
- 『春まで命があれば』民衆社(手をつなぐ中学生の本) 1983
- 『それぞれの富士 戦争とふたりの少年』主婦の友社 1986
- 『ザ・ろまんちすと 私がであったカミサマたち』ミネルヴァ書房 1987
- 『地下道の青春』ミネルヴァ書房 1988
- 『続・お菓子放浪記』理論社 1994
- 『SOSの季節 少年院一九四五年春から夏へ』光人社 1995
- 『お菓子放浪記 完結』理論社 2003
- 『戦火をくぐった唄 三日月センセイと三人の子と』講談社 2009
出典・脚注
[編集]- ^ 西村滋 - テレビドラマ人名録 - ◇ テレビドラマデータベース ◇2011年9月26日閲覧
- ^ 講談社文庫版あとがき
- ^ “作家の西村滋氏死去”. 時事通信. (2016年5月21日) 2016年5月21日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 西村滋さんに会いに行こう!公式ホームページ-2019年7月公開