観月橋駅
観月橋駅 | |
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隣接する道路より駅(手前に改札口)を見る (上部に新観月橋が架かる) | |
かんげつきょう Kangetsukyo | |
◄KH28 中書島 (0.7 km) (1.6 km) 桃山南口 KH72► | |
所在地 | 京都市伏見区豊後橋町761番地 |
駅番号 | KH 71 |
所属事業者 | 京阪電気鉄道 |
所属路線 | ■宇治線 |
キロ程 | 0.7 km(中書島起点) |
電報略号 | 観(駅名略称方式) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
3,123人/日 -2022年- |
開業年月日 | 1913年(大正2年)6月1日 |
備考 | 無人駅(自動券売機有) |
観月橋駅(かんげつきょうえき)は、京都府京都市伏見区豊後橋町にある、京阪電気鉄道宇治線の駅。駅番号はKH71。
国道24号が宇治川を跨ぐ観月橋のすぐ東側に所在する。観月橋の名称の由来は豊臣秀吉が現在の月橋院で催したといわれる月見の宴である[1]。
歴史
[編集]- 京阪宇治線開業と同時に造られた駅で、駅名の「観月橋」は宇治川を渡る橋から名付けられた。開業後は1917年(大正6年)の「大正大洪水」で被災、宇治川堤防の改修工事で駅の東側にあった併用軌道が専用軌道になった。が、その後も1934年(昭和9年)9月の室戸台風・1935年(昭和10年)6月と8月の2度の京都水害、1949年(昭和24年)の豪雨、1953年(昭和28年)9月の台風13号などでは横を流れる宇治川が氾濫して宇治線全体で被災、1961年(昭和36年)9月第2室戸台風では駅舎が強風で半壊するなどして列車の運行が停止する災害多発地帯だった。1953年(昭和28年)の南山城水害と台風13号の被災後に「淀川水系改修基本計画」が策定され、昭和40年代になり現在の堤防が完成し、水害は激減した。
年表
[編集]- 1913年(大正2年)6月1日:京阪宇治線開通と同時に開業する。
- 1943年(昭和18年)10月1日:会社合併により京阪神急行電鉄(阪急電鉄)の駅となる。
- 1945年(昭和20年)
- 1949年(昭和24年)
- 1961年(昭和36年)9月16日:第2室戸台風により16時30分より全線運転停止、その後、強風により駅舎が半壊[4]。
- 1981年(昭和56年):プラットホームに視覚障害者用誘導ブロックを新設する[5]。
- 1987年(昭和62年)9月:宇治行きホームに車椅子対応のスロープが設置される[6]。
- 2024年(令和6年)1月25日:券売機による切符発売を停止。
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を持つ地上駅であり、無人駅となっている。改札口は中書島方の国道24号観月橋北詰(ホーム中書島寄り)にあるが、上下線別となっているため改札内で互いのホームを行き来することはできない。また、駅の中書島方にある踏切は、隣接する観月橋北詰交差点に設けられた信号機と連動(踏切信号)している。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■宇治線 | 上り | 中書島方面[7] |
2 | 下り | 宇治方面[7] |
- ホーム有効長は5両。
駅周辺
[編集]宇治川沿いにあり、駅のすぐ西側で国道24号と交差する。踏切がある方は観月橋、高架橋の方は新観月橋と呼ばれる。この橋を北へ進むと桃山・丹波橋を経て京都市街に、南へ進むと向島ニュータウンを経て宇治市
駅付近は住宅地となっており、駅北側には観月橋団地(別名・
(※地点案内に関する参考文献:京阪電気鉄道駅置の沿線情報誌『K・PRESS』2013年4月号7頁掲載「気になるあの駅散策マップ・観月橋駅」)
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観月橋(2015年6月)
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澱川橋梁(2012年9月)
駅周辺における交通問題
[編集]- 駅周辺の放置自転車問題
観月橋をわたった宇治川左岸(南側)には住宅地があるため、駅の利用客は多い一方、駐輪場は宇治川左岸に位置する新観月橋の橋脚下にしか設置されていない。
このため、観月橋や外環状線の歩道などには駅利用者による違法駐輪が多く、歩行者の通行に支障をきたしていた。このため、観月橋の歩道(車道側)に大型プランターを並べて駐輪の余地を無くすといった物理的な処置のほか、地元ボランティアによる駐輪場への誘導を行っている。
駅周辺のうち、国道24号に違法駐輪された自転車については道路管理者(国土交通省)による対策がなされてきたが、7日間程度放置された車両のみを撤去対象としていたため、対策が追いついていない実情があった。このため、2010年9月からは放置期間に関わらず対策を行なう(即時撤去)こととなった。なお、一連の対策については京都市内の他の地点(国道と近接して立地する駅の周辺)でも行なわれ、費用は国費でまかなわれる[12]。
- 駅西方の踏切
駅の西側にある国道24号の踏切は交通量が多いほか、北側に外環状線との交差点が隣接しているため交通量が多い。このため、朝の時間帯には安全確認のための係員が常駐している。
バス路線
[編集]隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ 出典・駅置き情報誌「K PRESS」京阪電鉄、2013年4月号、p.7
- ^ a b 出典・京阪開業100年記念誌『京阪百年のあゆみ』資料編206頁
- ^ 出典・京阪開業100年記念誌『京阪百年のあゆみ』資料編208頁
- ^ 駅舎半壊は、京都新聞2013年11月15日朝刊1面の京都市消防局が過去の災害資料アーカイブを造る。との記事に掲載された半壊した駅舎の写真より
- ^ 出典・駅置き広報誌「くらしの中の京阪」京阪電鉄、1981年8月号
- ^ 出典・駅置き広報誌「くらしの中の京阪」京阪電鉄、1987年10月号
- ^ a b “観月橋駅|駅構内図”. 京阪電気鉄道. 2022年9月19日閲覧。
- ^ “桃陵市営住宅団地再生事業(仮称)に係る 基礎調査及び土地利用計画検討業務委託仕様書”. 京都市 都市計画局住宅室すまいまちづくり課 (2019 4). 2022年11月5日閲覧。
- ^ “【京都ぶらり】知る人ぞ知るキリシタン悲遇の地!伏見城下の歴史スポット「伏水(伏見)刑場跡」”. Kyotopi(キョウトピ)株式会社 (2020年5月24日). 2022年11月5日閲覧。
- ^ “桃山温泉 月見館 京都伏見の旅館”. 桃山温泉 月見館. 2022年11月5日閲覧。
- ^ 桃山温泉 月見館(公式サイト)
- ^ “きょうと市民しんぶん(2010年9月号5面)”. 京都市 (2010年9月1日). 2012年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月20日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 観月橋駅 - 京阪電気鉄道
- おけいはん.ねっと|駅情報局:観月橋駅 - 京阪電気鉄道