角川ダム
角川ダム | |
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所在地 |
左岸:富山県魚津市鹿熊 右岸:富山県魚津市鹿熊 |
位置 | 北緯36度45分13秒 東経137度25分51秒 / 北緯36.75361度 東経137.43083度 |
河川 | 角川水系角川 |
ダム湖 | 名称未定 |
ダム諸元 | |
ダム型式 | ロックフィルダム |
堤高 | 58.5[1] m |
堤頂長 | 180.0[1] m |
堤体積 | 440,000[1] m3 |
流域面積 | 16.2 km2 |
湛水面積 | 12.0 ha |
総貯水容量 | 1,550,000[1] m3 |
有効貯水容量 | 1,150,000[1] m3 |
利用目的 | 洪水調節・不特定利水 |
事業主体 | 富山県 |
電気事業者 | なし |
発電所名 (認可出力) | なし |
施工業者 | 熊谷組・林建設 |
着手年 / 竣工年 | 1969年 / 1978年 |
角川ダム(かどかわダム)は、富山県魚津市、二級河川・角川本流上流部に建設されたダムである。
富山県が管理する県営ダムで、高さ58.5メートルのロックフィルダム。1969年(昭和44年)の水害を機に洪水調節を主目的とした治水ダムとして計画され、国庫の補助を受けて建設が進められ、1978年10月30日に竣工した[1][2]補助治水ダム事業である。堰堤は早月川沿岸の川石を敷き詰めている[3]。
洪水調節容量は98万m2、放流用調整ローラーゲートは2門で、低水放水管も設けられている[1]。
ダムによって形成された人造湖には、名称が付けられていない。
目的
[編集]角川の洪水調節のほか、貯水による生活用水・農業用水としての利用を目的としている[3]。この他魚津市の角川沿岸にある農地の慣行水利権分の農業用水取水を安定化させる不特定利水を目的としている。
建設の過程
[編集]1969年度から1971年度にかけて、地形、地質調査、材料調査が実施され、ダム建設の可能性が検討された。当初は重力式コンクリートダムとして建設される予定であったが、建設予定地の岩盤がコンクリートダムにするには適当でないことや、付近上流に盛り立て用の良質な安山岩が豊富なこと、岩石の運搬道路もあることなどから、ロックフィルダムに変更された。1972年に右岸付帯道路建設に着手し、1973年9月に本体契約が結ばれたが、この前後の第一次オイルショックの影響で実施年度が2年近く遅れることになった[1]。1974年5月27日に起工式が執り行われ[4]、同月中にに仮排水路が完成し、基礎掘削が開始され、1975年8月に盛り立て[1]、同年9月23日に定礎式[5]、1977年7月に管理設備に着手、1977年10月に盛立完了、12月に洪水吐水コンクリートの打設完了、1978年6月に本体工事、7月に管理設備工事がそれぞれ完成し、7月4日に湛水式が実施された[1]。
周辺
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j 『北日本新聞』1978年10月29日付朝刊12面『洪水との戦いにピリオド 祝角川ダム完成 10月30日 沿岸住民の不安解消 渇水期かんがい水も確保』より。
- ^ 『うおづ便利帳』(2012年4月、魚津市役所発行)16 - 17ページ『市制60周年の歩み』より。
- ^ a b 角川日本地名大辞典 16 富山県(昭和54年10月8日、角川書店発行)241ページ
- ^ 『みんなの県政』1974年7月号(No.66)(富山県県民生活局県民課企画・発行)20頁『トピックス 県政のうごき 5月1日~5月31日』より。
- ^ 『みんなの県政』1975年11月号(No.82)(富山県県民生活局県民課企画・発行)18頁『トピックス 県政のうごき 9月1日~30日』より。