角田大河
角田大河 | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 滋賀県 |
生年月日 | 2003年5月21日 |
死没 | 2024年8月9日(21歳没) |
身長 | 165.0 cm |
体重 | 46.7 kg |
血液型 | B型 |
騎手情報 | |
所属団体 | 日本中央競馬会(JRA) |
所属厩舎 | 栗東・石橋守厩舎 |
初免許年 | 2022年 |
免許区分 | 平地・障害 |
騎手引退日 | 2024年8月9日(死去) |
重賞勝利 | 1勝 |
通算勝利 | 中央90勝、地方7勝 |
角田 大河(つのだ たいが、2003年5月21日 - 2024年8月9日)は、日本中央競馬会(JRA)に所属していた元騎手である。父は同じくJRA所属の調教師である角田晃一、兄も同じくJRA所属の騎手である角田大和。
来歴
[編集]兄の大和は実父が営む厩舎に所属したが、大河は同じ栗東トレーニングセンターで開業する先輩騎手の石橋守に預けられ、38期生として競馬学校卒業を迎える[1][2]。
2022年3月5日、阪神1Rでメイショウソウゲツに騎乗してデビューして1着、初騎乗・初勝利を飾った[3]。続く阪神2Rもメイショウトールに騎乗して1着となり、栗田伸一・福永祐一に並び史上3人目となるデビュー2連勝を達成した[3]。
7月3日、同期の今村聖奈がテイエムスパーダに乗って芝1200mのJRAレコードを打ち立て重賞初騎乗初制覇を達成したCBC賞で、大河も重賞初騎乗(騎乗馬シホノレジーナ、14着)[4]。
12月18日の朝日杯フューチュリティステークスでウメムスビに騎乗し、今村よりも2節早くGI初騎乗を果たす(15着)[5]。この年は36勝を挙げ、新人騎手特別賞を受賞した[6]。
2023年3月25日のGIII毎日杯でシーズンリッチに騎乗して1着となり、デビュー2年目にして重賞初制覇を達成した[7]。
2024年8月10日、JRAより死去したことが発表された[8][9]。死没日・死因等は遺族の意向により公表されていない[10]。21歳没。令和デビューの騎手では初の物故者となった。落馬事故以外での騎手の死去は中央競馬では2015年2月に死去した後藤浩輝以来となる。
当時、自身初の「北海道シリーズ」に参戦していたが[11]、函館競馬場で自身が起こした不祥事に関して8月2日午前10時に行われたJRA側の事情聴取を最後に、同日午後より連絡が取れなくなっていた[注釈 1]。9日夜に親族から連絡があったことにより、JRA側が角田の死去を把握した[13]。JRAウェブサイト上の「引退騎手名鑑」では9日を騎手引退日としている[14]。
不祥事
[編集]- 2023年5月3日、騎手控室でのスマートフォンの使用により、同年5月13日から6月11日まで30日間の騎乗停止となった[15]。
- 2024年8月1日20時30分頃、同乗者1名を乗せて自身が運転する乗用車で函館競馬場内の芝コースに侵入し走行した。通報を受けたガードマンにより制止されたが、芝コースの一部を損傷させた。事情聴取に対し飲酒は否定したが、同日行われた函館港まつりの花火大会を見るために行ったことを説明した。JRAは翌2日、角田大河に対し「本会の騎手として重大な非行があったものと認められる」として、日本中央競馬会競馬施行規程第148条第2項により本事案について裁定委員会に送付するとともに、同条第4項により同年8月3日から裁定委員会の議決があるまで騎乗停止処分となった[10][16][17]。その後、先述の通り角田の死去により騎手免許取消となったことにより、同年9月13日、JRAは本件に関する裁定委員会の開催を取り止めることを決定した[18]。
騎手成績
[編集]日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
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初騎乗・初勝利 | 2022年3月5日 | 1回阪神7日1R | 3歳未勝利 | メイショウソウゲツ | 14頭 | 8 | 1着 |
重賞初騎乗 | 2022年7月3日 | 3回小倉2日11R | CBC賞 | シホノレジーナ | 17頭 | 14 | 14着 |
重賞初勝利 | 2023年3月25日 | 2回阪神1日11R | 毎日杯 | シーズンリッチ | 13頭 | 5 | 1着 |
GI初騎乗 | 2022年12月18日 | 6回阪神6日11R | 朝日杯フューチュリティS | ウメムスビ | 17頭 | 14 | 15着 |
最終騎乗 | 2024年7月28日 | 1回札幌4日11R | 3歳上2勝クラス | タガノチョコラータ | 10頭 | 7 | 5着 |
主な騎乗馬
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “卒業者名簿:競馬学校”. JRA. 日本中央競馬会. 2024年8月3日閲覧。
- ^ “角田大河のプロフィール | 騎手データ”. netkeiba. 2024年8月3日閲覧。
- ^ a b “角田大河 史上3人目デビュー2連勝 96年福永祐一以来の快挙達成 父・晃一師も安ど | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2022年3月7日閲覧。
- ^ “【CBC賞】角田大河 聖奈には負けん ともに重賞初騎乗 シホノレジーナで格上挑戦 | 競馬ニュース”. netkeiba. 2024年8月3日閲覧。
- ^ “【朝日杯FS】角田大河騎手、ウメムスビで新人G1騎乗一番乗り!「素直にうれしい。関係者に感謝の気持ちです」 | 競馬ニュース”. netkeiba. 2024年8月3日閲覧。
- ^ “【JRA】2022年度厩舎関係者表彰受賞者発表 最多勝利新人騎手賞に今村聖奈騎手が輝く” (日本語). UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知 (2023年1月4日). 2024年8月3日閲覧。
- ^ “【毎日杯結果】シーズンリッチが抜け出し角田大河騎手と人馬で重賞初V”. netkeiba. 2024年8月3日閲覧。
- ^ "角田 大河騎手の逝去". JRA. 日本中央競馬会. 2024年8月10日. 2024年8月10日閲覧。
- ^ "21歳の角田大河騎手が死去、JRA発表 1日夜車で函館競馬場へ侵入し芝コース損傷". nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社. 2024年8月10日. 2024年8月10日閲覧。
- ^ a b 「角田大河騎手死去 JRAは「ご遺族の意向により」詳細公表せず 馬場侵入翌日に聴取も「反省し、素直に応じていた」」『デイリースポーツ(無料競馬サイト「うま屋」)』2024年8月10日。2024年8月10日閲覧。
- ^ 中央競馬担当・坂田高浩「21歳急死の角田大河騎手 丁寧な取材対応…親しみやすかった 担当記者が悼む」『スポーツニッポン』2024年8月10日。2024年8月10日閲覧。
- ^ “死亡したのは "滋賀県栗東市に住む20代の男性" と判明 JR千歳線の上野幌駅で起きた人身事故でDNA鑑定を実施 事件性は低いとみられる 北海道” (2024年8月9日). 2024年10月11日閲覧。
- ^ 「【JRA】角田大河騎手の死去を9日夜に把握 2日午後から本人と連絡取れず」『東スポ競馬』2024年8月10日。2024年8月10日閲覧。
- ^ “引退騎手名鑑 JRA”. jra.jp. Japan Racing Association. 2024年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月11日閲覧。
- ^ "騎手控室にスマホ持ち込みネット閲覧、調整ルームで通話も JRA若手6人騎乗停止". nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社. 2023年5月3日. 2024年8月10日閲覧。
- ^ "騎手 角田 大河の騎乗停止". JRA. 日本中央競馬会. 2024年8月2日. 2024年8月2日閲覧。
- ^ "角田大河騎手が車で函館競馬場芝コースへ侵入、3日から騎乗停止 聴取に「飲酒はしてません」". nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社. 2024年8月2日. 2024年8月10日閲覧。
- ^ 「【JRA】元騎手の角田大河さんの裁定委員会は開かれず、騎手免許はすでに取り消しのため」『日刊スポーツ』2024年9月13日。2024年9月13日閲覧。