谷友幸
表示
谷 友幸(たに ともゆき、1911年5月13日 - 1981年7月24日)は、日本のドイツ文学者、翻訳家。京都大学名誉教授。
経歴
[編集]東京市本郷区生まれ[1]。1931年第六高等学校理科乙類卒業、1939年京都帝国大学文学部独文科卒業。戦後京大教養部助教授、1957年文学部助教授、1962年「ヘルダーリーン文学の基礎的研究」(未公刊)で文学博士、1967年教授、1975年定年退官、名誉教授。大谷大学文学部教授。初期にはライナー・マリア・リルケを主として研究、翻訳した。
著書
[編集]- 『リルケ伝』(創元社) 1948
- 『恋愛学講座』(大山定一共編、世界文学社) 1949
- 『リルケ』(新潮社、生ける思想叢書) 1950
- 『リルケ』(弘文堂、アテネ文庫) 1951
- 『ドイツ文学論考』(郁文堂) 1982
翻訳
[編集]- 『神様の話』(ライナア・マリア・リルケ、白水社) 1940
- 『神さまの話』(リルケ、新潮文庫) 1953、のち改版
- 『風景画論』(三笠書房、ライナア・マリア・リルケ全集5) 1943
- 『ベートホヴェン』(リヒアルト・ヴアクナー、養徳社) 1947
- 『芸術について』(ゲーテ、大山共訳、アテナ書院) 1948
- 『北方の画匠たち』(ブルクハルト、世界文学社) 1949
- 『キャラバン』(ヴィルヘルム・ハウフ、高安国世共訳、甲文社出版部) 1949
- 『リルケ書簡集』(既刊4冊、養徳社)1950、増訂(全2冊、人文書院) 1968 - 各・大山、高安、富士川英郎らと共編訳
- 『悲劇エムペードクレス』(ヘルダーリン、岩波文庫) 1953、復刊1997
- 『アメリカ 城』(カフカ、講談社 世界文学全集)1974 - 各・グーテンベルク21(電子書籍)で再刊
脚注
[編集]- ^ ナチスの退廃美術展を見たドイツ文学者谷友幸が旧制広島高校時代に通った音楽喫茶ムシカとは - 神保町系オタオタ日記 『谷友幸先生追想録』(谷友幸先生追想録刊行会、昭和63年9月)による。