コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

谷口桂子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

谷口 桂子(たにぐち けいこ、1961年2月23日 - )は日本の俳人、作家。三重県四日市市出身。茶道表千家不審庵講師も務める(雅名・宗桂)。

来歴

[編集]

三重県立四日市高等学校を経て、東京外国語大学外国語学部イタリア語学科卒業。大学在学中に新聞社でアルバイトを始め、カタールの首都ドーハで初めて開かれた日本週間に茶道の講師として招かれる。

帰国後、フリーランスで雑誌等のインタビューを始め、元首相、ノーベル賞受賞者から山谷の日雇い労働者まで幅広くインタビューを手掛ける。週刊朝日連載「夫婦の階段」「夫婦の情景」では著名夫婦350組をインタビュー。著名人インタビューは1000人を超える。

20代で俳人・鈴木真砂女に出会ったのがきっかけで俳句を始め、加藤楸邨主宰の「寒雷」へ。現在、無所属。39歳のとき小説『エイク』で作家デビュー。以降、小説やノンフィクションなどの本を出版。

同郷出身の作家・丹羽文雄の顕彰をライフワークとし[1][2]、丹羽門下の作家・津村節子吉村昭夫人)を長年取材[3]インタビューを行い評伝を著した。

2013年、愛媛県松山市萬翠荘(国の重要文化財)で開かれた俳句美術館特別展に俳句作品を出品。その後も俳句とアートのコラボレーション展を開催している。

2019年、自身の出版社「谷口書房」を設立。

著書

[編集]
  • 句集『妬心』角川書店、1996年
  • インタビュー集『夫婦の階段』NHK出版、1999年
  • 小説『エイク』講談社、2000年
  • 評伝『愛の俳句 愛の人生』講談社、2001年
  • アンソロジー『現代俳句最前線』北溟社、2003年
  • 小説『ケンカこでまり』集英社、2007年
  • 句画帖『私の物語』(左時枝と共著)知玄舎、2010年
  • 小説『一寸先は光』講談社、2011年
  • 小説『越し人 芥川龍之介最後の恋人』小学館、2017年[4]
  • ノンフィクション『祇園、うっとこの話「みの家」女将、ひとり語り』平凡社、2018年
  • 小説『崖っぷちパラダイス』小学館、2019年[5][6]
  • ノンフィクション『食と酒 吉村昭の流儀』小学館文庫、2021年8月[7]
  • ノンフィクション『吉村昭の人生作法』中公新書ラクレ、2022年6月
  • 評伝『吉村昭と津村節子 波瀾万丈おしどり夫婦』新潮社、2023年10月

脚注

[編集]
  1. ^ 谷口桂子 (2021年2月8日). “【前編】昭和の大作家、丹羽文雄を知っていますか?”. P+DMAGAZINE. 2021年8月29日閲覧。
  2. ^ 谷口桂子 (2021年2月16日). “【後編】昭和の大作家、丹羽文雄を知っていますか?”. P+DMAGAZINE. 2021年8月29日閲覧。
  3. ^ 谷口桂子 (2019年8月26日). “【インタビュー】91歳で今なお現役の芥川賞作家・津村節子が語る、夫・吉村昭と歩いた文学人生”. P+DMAGAZINE. 2021年8月29日閲覧。
  4. ^ 芥川龍之介の没後90年にあわせて辿る・・ - 旭屋書店「本TUBEニュース」(2017年10月24日)2021年8月29日閲覧。
  5. ^ 谷口桂子、新刊『崖っぷちパラダイス』創作秘話を語る”. P+DMAGAZINE (2019年4月4日). 2021年8月29日閲覧。
  6. ^ 2019/4/21 谷口桂子×鳥越俊太郎「女と男の崖っぷちトーク」『崖っぷちパラダイス』(小学館)刊行記念 - B&B
  7. ^ ◇自著を語る◇谷口桂子『食と酒 吉村昭の流儀』 - 小説丸(『本の窓』2021年9・10月合併号からの転載)

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]