コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

超過死亡率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スペインでは2018年の熱波(Ola de calor)と、2020年のCOVID-19のパンデミックの期間において、有意な超過死亡が発生した(予想死亡率は黒線、信頼区間は灰色、実際の死亡率は赤線)。2018-2019年冬のインフルエンザ(Gripe)流行期における死者数は信頼区間に収まり、例年通りであった。なお、右端で実際の死亡率が下がっているのは死者が減っているからでは無く、報告が遅れていたためである

超過死亡率(英:excess mortality rateexcess death rate)、超過死亡とは、特定の母集団の死亡率(死亡者の数)が一時的に増加し、本来想定される死亡率(期待値)の取りうる値(信頼区間)を超過した割合のことである。超過死亡の増減は、平均寿命に影響を与える[1][2]。高リスク群が予測よりも早い時期に死亡した後に、平均以下の死亡率になる現象は、「死亡率の移動」(英:Mortality displacement)と呼ばれる[3][4][5]

世界における平均寿命の推移。2020年はCOVID-19の影響で減少した国が多い。日本(一番上の黄線)、アメリカ(青線

超過死亡は通常、感染症(特にインフルエンザCOVID-19のパンデミック)、熱波寒波などの異常気象災害戦争喫煙大気汚染肥満などによって引き起こされる[6][7][8]。超過死亡は、例年から予測される死者数と、実際に報告された死者数を比較した場合の増加分であり、特定の感染症や災害による直接・間接的な死者数を予測することができる[9][10][11][12][13]。超過死亡は推計手法によって様々な数字が出てくる[14][1][15]高齢化が進んだ国では、年々死者数が増えているため、予測死亡数の推計に年ごとの傾向を考慮しないと、超過死亡を過大に見積もる可能性がある[16][15]。予測死亡数の予測値に幅があるため、超過死亡にも最小と最大の値がある[8][17][18]

概要

[編集]

超過死亡は、何世紀も前に確立された概念であり、1918年の「スペイン風邪」のような過去の健康危機の犠牲者を推定するために広範囲に使用されてきた[19]。1973年、世界保健機関(WHO)は、季節性インフルエンザ(流行性感冒)の流行・影響の大きさを測るために、例年の水準と比較する超過死亡の推計を提唱した[14][8]。日本でも1998年から季節性インフルエンザの影響を分析するために国立感染症研究所(NIID)が推計を始め、2020年から新型コロナ(COVID-19)の影響を分析するために厚生労働省研究班が推計を始めた[14][8][20]。研究班は、過去の人口動態統計のデータから「COVID-19またはインフルエンザの感染症が流行していなかった場合」の「予測死亡数」を算出し、この予測死亡数(点推定)および予測死亡数の閾値(95%予測区間の上限)と「実際に報告された死者数」との差の範囲を超過死亡としている[8][21][22][17][23][24]。「実際に報告された死者数」は、すべての死因による死者であり、「COVID-19またはインフルエンザの流行による間接的な影響で、高齢者が衰弱したり、基礎疾患が悪化して死亡する場合など」を影響に含めることができる[21][22][25][26][27]。一方で、同時期にCOVID-19またはインフルエンザ以外を原因とする死亡、例えば、交通事故死、自殺、他の感染症による死亡が過去の同時期より減少した場合、COVID-19またはインフルエンザを直接死因とする超過死亡を相殺することがある[14][24]。超過死亡は、特定の感染症の流行を直接の原因とする死亡とよく相関し、流行が大きいと超過死亡が増加する[21][28][29][30]

死亡率の移動

超過死亡が起きた後に、予測より早い時期に死亡が移動したため、死者数が少ない時期が続くことがある[3]。例えば、ある地域で災害が起きている期間は、多くの場合にその地域の死亡者の数が増加し、特に高齢者や病人が多く死亡する[31]。超過死亡率を見ることで、災害を原因とする(災害さえなければ死ななかっただろう)死亡者の数を見積もることができる[31]。一方で、超過死亡率が増加した期間を乗り越えた後の数週間には、全体的な死亡率の減少が見られる。このような死亡率の短期的な前方シフトは「死亡率の移動」(Mortality displacement)または「弱者刈り取り効果」(harvesting effect) と呼ばれる[31][32][33]。なお、「弱者刈り取り効果」という訳語は東北大学加齢医学研究所の研究者らが提唱しているもので、東日本大震災で高齢者などの弱者が特に多く犠牲になったことを踏まえている[31]。まるで超過死亡を補正するかのように死亡率が減少するのは、災害が特に影響を与えたのが、既に健康状態が悪化しているために「いずれにせよ近いうちに死ぬはずだった」人々が多いことを示唆している[34][35]

インフルエンザ

[編集]
インフルエンザと肺炎を合わせた年齢別死亡率。季節的な流行「U型(破線、1911 - 1917年)」。スペインかぜのパンデミック「W型(実線、1918 - 1919年)」

インフルエンザは、季節的な流行では特に高リスク群(5際未満の小児と65歳以上の高齢者、基礎疾患のある人、妊婦)の死亡率が高く、原発性インフルエンザ肺炎だけでなく、防御機能が低下して二次性の細菌性肺炎肺炎球菌など)の合併症や、基礎疾患の悪化により死亡する可能性がある[36][37][38]パンデミックの間は、健康な若者も死ぬ可能性がある[36][38]。1918 - 1919年に起きたインフルエンザのパンデミック(スペインかぜ)では、世界中で3000 - 5000万人、アメリカでは約67.5万人、日本では約38 - 45万人の死亡者が出たと考えられている[37][38]

インフルエンザの超過死亡の推定

[編集]

インフルエンザの超過死亡の推定方法は、Serflingらの方法、Choiらの方法、河合・福富らの方法、Simonsenらの方法、高橋らの方法、感染研の方法などが知られている[14][39]。これらの統計モデルはいずれも、インフルエンザの流行がないと想定した予測死亡率を推定して、観測死亡数との差を超過死亡とするものである[14][39][40]

日本に関する推計値

[編集]

日本では、超過死亡を元にしてインフルエンザの流行規模の指標を算出するため、国立感染症研究所・感染症情報センターが1998 - 1999年シーズンより「感染研モデル」を公表している[22]。もしインフルエンザが流行しなかった場合に想定される死亡者の数をベースライン(期待値)として、「予測死亡数の閾値(95%信頼区間の上限値)」と「実際に報告された死亡数」の差が「超過死亡」として算出され、インフルエンザを原因とする(ワクチンの有効率が100%の場合、予防接種さえしていれば死ななかっただろう)死亡者の数を見積もることができる[41]

集団免疫は、予防接種で免疫を獲得できない人を保護する[42]

国立保健医療科学院の逢見憲一・丸井英二によると、1956 − 1957年の超過死亡は5万人を超えたと推計され、その後も1960年台までは3万人を超えるシーズンが多かったが、1970年台後半からは2万人を超えなくなった[43]。しかし1994 - 1995年には4万人を超え、その後も2005年までに、数年に一度は2万人を超えている[43]。超過死亡と予防接種制度には関連があり、1970 - 1980年代に学童への集団接種が行われていた時期は、超過死亡率が低下したが、1990年代の集団接種中止以降に、超過死亡率が上昇した[43][44]。2001年以降に高齢者への定期接種開始後は、再び超過死亡が低下する傾向がみられている[43][44]。1970 - 1980年代の学童接種は、学童だけでなく他の年齢層の超過死亡をも抑制してい たことから、社会防衛(集団免疫)の役割を果たしていたが[45][46]、2000年代の予防接種は個人防衛の意味合いが強く、両者ともにインフルエンザ超過死亡率の低下に寄与していると考えられる[43][44][47]。インフルエンザによる超過死亡のほとんどは、インフルエンザと診断されていないため、診断を前提とする投薬治療の効果は、超過死亡に対しては限定的である[44]

国立感染症研究所モデルによる別の推計では、1994-1995年は3万人弱とされ、1998−1999年の4万人弱をピークに、その後は2万人を超えることはなく、2006年以降は数千人とされている[48]。1999年は、1998−1999年の比較的大きな流行の影響で、平均寿命が男女ともに短縮した[28]。直近の2018-2019年シーズンの超過死亡は2000人程度であり、超過死亡から算出した致死率は0.01 - 0.05%だった[27][49][50]

欧州

[編集]

欧州では、季節性インフルエンザ、パンデミック、その他の公衆衛生上の脅威に関連する超過死亡の検出と測定を目的として、ヨーロッパの25か国の死亡率データがEuroMOMO(欧州死亡率モニター)プラットフォームに統合されている[51][52]。EuroMOMOは、デンマークのコペンハーゲンにある国立血清研究所(SSI、Statens Serum Institut)が主催および管理している[51][53]。SSIは、週刊の状況レポートと定期的な科学記事を発行しており、アメリカに対しても超過死亡率が高い期間について論説を行っている[54]

アメリカ

[編集]

比較的多い時期として、1996年から1998年の各シーズンにそれぞれ5万人程度とするCDCの推計があり[55]、また2017年から2018年にかけてのシーズンで6万人程度とする推計がある[56][57]

COVID-19

[編集]
OECD各国の平均寿命の推移。長年にわたり伸びてきたが、2020年はCOVID-19の影響により多くの国で減少した

2020年1月1日 - 2021年12月31日の2年間は、2022年3月に『Lancet』に掲載されたIHMEの推定では、全世界のCOVID-19による死亡数(発表ベース)が594万人に対し、超過死亡数が1820万人で約3倍だった[58]

2022年6月に発表された同期間のWHO(世界保健機関)の推定では、全世界でのCOVID-19による死亡数は542万人で、超過死亡はその約3倍弱の1483万人だった[59][60]

2020年は、COVID-19の世界的な大流行による大幅な超過死亡により、第二次世界大戦後以来初めて、世界的に平均寿命(0歳における平均余命)が短くなった[61]。ほとんどのヨーロッパ諸国、チリ、アメリカなどで、平均寿命が短縮し、パンデミック前の5年間における平均寿命の増加を相殺した[61][62][63]

COVID-19の超過死亡の推定

[編集]

「COVID-19を含む全死因による実際に報告された死者数」と、例年から予測される「予測死亡数」との差を把握することで、パンデミックにより発生した可能性のあるCOVID-19に直接・間接的に起因する死亡を予測することができる[9][10]。推計手法は、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が使用するFarringtonアルゴリズムや、欧州死亡率モニター(EuroMOMO)が使用するFluMOMOアルゴリズムなど複数あり、手法により様々な数字が出てくる[14][1][15]

予測は不確実さを伴うため、幅を持って公表される[25][17]国立感染症研究所(NIID)は、「予測死亡数(点推定)」と「実際に報告された死者数」との差を超過死亡数の上限値とし、「予測死亡数の閾値(95%予測区間の上限)」と「実際に報告された死者数」との差を超過死亡数の下限値としている[17][14][64]

日本

[編集]
日本の人口ピラミッド

日本は世界で最も高齢化の進んだ国であり、COVID-19は高齢者の死亡リスクが高いため、死亡率が高くなることが予想された[65][66]。しかし、実際には死亡率の増加(2019年12月 - 2021年12月)が最も少ない国のひとつとなった[65][66]

日本の人口動態統計データを用いた厚生労働省研究班の分析では、2020年は過去5年のデータに基づく予測死亡数よりも平均で3.5万人少なく(過小死亡)、2021年は平均5.2万人の超過死亡、2022年は平均11.8万人の超過死亡がみられた[25][8]。2020 - 2022年末までに報告されたCOVID-19の累積死者数は5万7千人で、累計超過死亡数は13.5万人だった[25]

2020年に日本で死亡数が減少した理由は、COVID-19の感染対策としてマスク着用や手洗い、手指消毒などが広がり、COVID-19以外の肺炎やインフルエンザの死亡数が大きく減少したためとみられている[10][67]。2021年からは超過死亡が増えたが、ワクチン接種が進む時期よりも前の2021年1月や2021年4 - 6月など、COVID-19の感染拡大の時期に一致して超過死亡が発生している[10][68][69][70][29][30][71]。2020年12月の東京や2021年5月の大阪で流行が起きた際は、救急医療の逼迫が起きて、救急車の受け入れ先が見つからない患者が死亡する事態が起きていた[69][71]。2022年の第6波と第7波は、ワクチンの普及もあって重症化率は下がったが、感染力が強いオミクロン株の流行により、感染者が増えて救急医療の逼迫が起きたり[72]、感染を機に高齢者や基礎疾患のある人が衰弱し、2次性の細菌性肺炎誤嚥性肺炎循環器疾患、老衰などで時間をおいて亡くなるケースが増加した[25][30][73][74][75]。2020 - 2022年末までに報告されたCOVID-19の累積死者数は5万7千人で、累計超過死亡数(パンデミック開始以来、予測死亡数よりも多い、COVID-19を含む全死因による死者数)は、平均13.5万人と累積死者数の約2.4倍だった[25]

日本の出生率(赤線)と死亡率(青線。年々死亡数が増えている)
日本における平均寿命の推移。年々平均寿命が伸びているが、1995年は阪神・淡路大震災、2011年は東日本大震災で減少した。2021年は、COVID-19の影響で減少したが2019年よりも伸びている
LancetやWHOの推定

2020年1月1日 - 2021年12月31日の2年間の日本における超過死亡数は、2022年3月に『Lancet』に掲載されたIHMEの推定では、COVID-19による死亡数(発表ベース)が1万8400人に対し、超過死亡者数が11万1000人で約6倍だった[58][76]。この日本の超過死亡数に関しては、「大きすぎる」という指摘があり、3月10日に公開された『ネイチャー』のオンライン記事で、「日本の数値はばかげた推定だ」とする研究者の声が紹介された[8]。2023年2月には、Lancetに懸念のレターが掲載された[77][78]。レターによると、日本では高齢化の影響で死亡数がこの20年間増加し続けているが、論文では過去から予測される「予測死亡数」をパンデミックがなければマイナスになると過少に推定しているため、過剰な超過死亡の推定になっている[77][78]

一方で、2022年6月に発表された同期間のWHO(世界保健機関)の推定では、日本における超過死亡数は、2020年が予測より3万139人少なく(過小死亡)、2021年が1万668人の超過死亡で、期間全体だと1万9471人少なかった[59][79][80][81]。WHOの予測値の計算は、厚労省研究班の手法とは異なるが、WHOの公表データで日本の超過死亡を見ると、厚労省研究班の分析結果とほぼ同じ傾向だった[8]。日本の2021年の平均寿命は、2020年からわずかに下がったが(女性0.14、男性0.09歳)、2019年よりも高く、WHOの分析と一致している[1][82][83]

シンガポール

[編集]

シンガポールは、超過死亡が最も少ない国の1つである[84][9]シンガポール保健省(MOH)による超過死亡の総括では、2020年1月 - 2022年6月の超過死亡は2490人であり、5分の3はCOVID-19を直接の原因とする死亡だった[9][85][86]。残りの5分の2は、主にCOVID-19感染後90日以内に基礎疾患を悪化させた死亡であり、最近COVID-19に感染していない人の間では、超過死亡の増加は見られなかった[9][85][86]。また、超過死亡者におけるワクチン未接種者の割合が高かった[9][85]

アメリカ

[編集]
アメリカのCOVID-19による死者数の週次推移

アメリカは、人口が多く裕福な国の中で、最も超過死亡が最も多い国の1つである[87][88]。COVID-19のパンデミックは、アメリカの災害の中で1番多い死者数になっている[89]アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、2020年3月 - 2022年3月5日の超過死亡数は110万5736人で、そのうちCOVID-19による死者数は95万8864人だった[90]。アメリカの超過死亡の増加は平均寿命に影響を与え、2020年の超過死亡(約52万人)により[91]、平均寿命は2019年から1.7年減少し、過去の増加分が14年戻ったと推定された[92][93][94][2]。2021年の平均寿命は、2019年から2.7年減少したが、最も減少が大きかったのはヒスパニック系の5.31年で、黒人3.79年、白人2.53年、アジア系1.37年だった[95][62]。この平均寿命は、COVID-19以外の肺炎やインフルエンザなどによる死亡数の減少による相殺がなければ、さらに減少したと推測された[95]。2020年2月 - 2022年5月の平均寿命は、100万人の死亡により、3.08年減少したと推定された[96]

その他、タバコなど

[編集]

超過死亡の要因は数多くあり、タバコなどの薬物使用(受動喫煙も含む)、大気土壌汚染肥満なども関係している[97][98][99]

タバコによる超過死亡は、「タバコなしの世界」を仮定して、現状(タバコありの世界)の死者数から、仮定の死者数を引き算して求められる[100]高血圧アルコールなどによる超過死亡も、同様に「ありの世界」から「なしの世界」を引き算する[100]

日本におけるタバコ関連疾患による超過死亡は、2000年に年間11.4万人、2007年に年間12.9万人と増加傾向にある[101]。2019年にはタバコによる超過死亡は年間21.2万人と推計され、この値は高血圧(19.7万人)や食生活上のリスク(13.8万人)を超えて、あらゆる要因の中で最大だった[100]。2007年の推計では、もしタバコによる超過死亡がなかった場合、平均寿命は男性で1.8年、女性で0.6年伸びたと推定された[100][102]。タバコ関連疾患の多くは、喫煙を開始してから20 - 30年経過してから発症し死に至るため、現在の死亡の状況は過去の喫煙状況を反映している[103]

参照

[編集]
  1. ^ a b c d コロナによって上乗せされた死亡「超過死亡」が日本は多いのか? 世界のデータと比較してわかる日本の”成績表””. buzzfeed (2022年10月29日). 2023年5月13日閲覧。
  2. ^ a b 世界の平均寿命が急激に短く、新型コロナによる膨大な死者数増で”. forbesjapan (2023年3月6日). 2023年5月23日閲覧。
  3. ^ a b Excess mortality and mortality displacement in England and Wales: 2020 to mid-2021”. ons.gov.uk. 2023年5月15日閲覧。
  4. ^ Implications of Mortality Displacement for Effect Modification and Selection Bias”. arxiv (2022年3月26日). 2023年5月15日閲覧。
  5. ^ Qiao, Zhen; Guo, Yuming; Yu, Weiwei; Tong, Shilu (2015-08). “Assessment of Short- and Long-Term Mortality Displacement in Heat-Related Deaths in Brisbane, Australia, 1996–2004”. Environmental health perspectives (NLM-Export) 123 (8): 766-772. doi:10.1289/ehp.1307606. PMC 4529002. PMID 25794410. https://doi.org/10.1289/ehp.1307606 2024年4月11日閲覧。. 
  6. ^ Global excess deaths associated with the COVID-19 pandemic”. WHO (2022年5月10日). 2023年5月15日閲覧。
  7. ^ 人口動態統計からみた東日本大震災による死亡の状況について” (PDF). 厚生労働省. 2023年5月15日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h 昨年国内死者、予測上回る コロナで医療逼迫、影響か”. 朝日新聞 (2022年5月22日). 2023年5月14日閲覧。
  9. ^ a b c d e f Report on excess mortality during the COVID-19 pandemic up to June 2022” (PDF). Ministry of Health Singapore(September 2022). 2023年5月20日閲覧。
  10. ^ a b c d 1~5月「超過死亡」17年以降最多 新型コロナ影響か”. 朝日新聞 (2021年8月12日). 2023年5月20日閲覧。
  11. ^ 超過死亡”. コトバンク. 2023年5月21日閲覧。
  12. ^ 新型コロナウイルスによる本当の死者数は? 各国の超過死亡を見る”. BBC (2020年6月18日). 2023年5月22日閲覧。
  13. ^ Tracking covid-19 excess deaths across countries”. The Economist (2021年10月20日). 2023年5月23日閲覧。
  14. ^ a b c d e f g h 我が国における超過死亡の推定(2020年4月までのデータ分析)”. 国立感染症研究所 (2020年7月31日). 2023年5月15日閲覧。
  15. ^ a b c Die wahre Zahl der Coronapandemie-Toten”. spektrum.de (2022年1月24日). 2023年5月22日閲覧。
  16. ^ How is excess mortality measured?”. ourworldindata. 2023年5月24日閲覧。
  17. ^ a b c d 日本の超過および過少死亡数ダッシュボード”. 厚生労働省研究班. 2023年5月15日閲覧。
  18. ^ 高橋美保子「インフルエンザ流行による超過死亡の範囲の推定 年間死亡率と季節指数を用いた最小超過死亡の推定モデルの応用」『日本公衆衛生雑誌』第53巻第8号、日本公衆衛生学会、2006年、554-562頁、doi:10.11236/jph.53.8_554 
  19. ^ The WHO estimates of excess mortality associated with the COVID-19 pandemic”. Nature volume 613, pages130–137 (2023) (2022年12月14日). 2023年5月15日閲覧。
  20. ^ 「隠れコロナ」の死亡者はそんなにいるのか? メディアで話題の「超過死亡」について検証する”. buzzfeed (2020年6月25日). 2023年5月15日閲覧。
  21. ^ a b c 超過死亡”. 新語時事用語辞典 (2020年4月28日). 2023年5月15日閲覧。
  22. ^ a b c インフルエンザ・肺炎死亡における超過死亡について 国立感染症研究所感染症情報センター
  23. ^ 超過死亡の推定に関するQ&A(2020年7月31日時点版)”. 国立感染症研究所 (2020年7月31日). 2023年5月15日閲覧。
  24. ^ a b すべての死因を含む超過・過少死亡数の算出に関するQ&A(2021年3月5日時点版)”. 国立感染症研究所 (2021年3月5日). 2023年5月15日閲覧。
  25. ^ a b c d e f コロナ下3年の死、都市より地方で拡大 循環器の病気や老衰の死因増”. 朝日新聞 (2023年5月7日). 2023年5月14日閲覧。
  26. ^ 超過死亡から見える事実 新型コロナは「ただの風邪」ではない”. 朝日新聞 (2023年1月30日). 2023年5月15日閲覧。
  27. ^ a b インフルエンザによる死亡”. 東邦大学 (2020年3月31日). 2023年5月15日閲覧。
  28. ^ a b インフルエンザ流行に伴う超過死亡について』(レポート)国立感染症研究所〈IASR Vol.21〉、265-267頁http://idsc.nih.go.jp/iasr/21/250/dj2503.html2023年5月15日閲覧 
  29. ^ a b 2021年の全死亡超過死亡の発生と新型コロナワクチン接種数の関係” (PDF). 厚生労働省. 2023年5月20日閲覧。
  30. ^ a b c 新型コロナウイルス感染症の特徴と中・長期的リスクの考え方”. 厚生労働省 (2022年12月14日). 2023年5月20日閲覧。
  31. ^ a b c d 荒井啓行「4.災害に強い内科診療の提言 3)高齢者疾患への対応と対策」『日本内科学会雑誌』第103巻第3号、日本内科学会、2014年、598-604頁、doi:10.2169/naika.103.598 
  32. ^ 冲永壯治「最前線拠点病院での高齢者医療 : 物資, 人員, 搬送基準, 診断・治療における問題点」『日本老年医学会雑誌』第49巻第2号、日本老年医学会、2012年3月、153-158頁、ISSN 03009173NAID 10031130903 (Paid subscription required要購読契約)
  33. ^ How is it possible that the number of deaths is now so low?”. theguardian (2021年4月4日). 2023年5月15日閲覧。
  34. ^ Huynen, MMTE-Martens; Martens, Pim; Schram, Dieneke; Weijenberg, Matty P; Kunst, Anton E (2001). “The impact of heat waves and cold spells on mortality rates in the Dutch population.”. Environmental health perspectives 109 (5): 463-470. doi:10.1289/ehp.01109463. PMC 1240305. PMID 11401757. https://doi.org/10.1289/ehp.01109463. 
  35. ^ 原文:These compensatory effects suggest a mortality displacement or “harvesting” effect: heat principally affects those whose health is already compromised and who would have died in the short term anyway
  36. ^ a b インフルエンザ”. MSDマニュアル プロフェッショナル版. 2023年5月21日閲覧。
  37. ^ a b インフルエンザ (流感)”. MSDマニュアル家庭版. 2023年5月21日閲覧。
  38. ^ a b c インフルエンザ・パンデミックに関する Q&A(2006.12 改訂版)” (PDF). 国立感染症研究所 感染症情報センター. 2023年5月21日閲覧。
  39. ^ a b 高橋美保子, 丹後俊郎「過去23年間の死亡統計を用いてのインフルエンザによる超過死亡の新しい推定方法と従来の方法との比較研究」(PDF)『日本公衆衛生雑誌』第48巻第10号、日本公衆衛生学会、2001年10月、816-826頁、CRID 1520009407359480320ISSN 05461766 
  40. ^ 高橋美保子, 丹後俊郎「我が国におけるインフルエンザ流行による超過死亡の評価 年齢階層別,死因別死亡による推定」『日本衛生学雑誌』第57巻第3号、日本衛生学会、2002年、571-584頁、CRID 1390001206359527424doi:10.1265/jjh.57.571ISSN 00215082PMID 123851162024年4月11日閲覧 
  41. ^ インフルエンザ超過死亡「感染研モデル」2002/03シーズン報告”. 国立感染症研究所(IASR Vol.24 p 288-289). 2023年5月21日閲覧。
  42. ^ Herd Immunity”. Oxford Vaccine Group, University of Oxford. 12 December 2017閲覧。
  43. ^ a b c d e 逢見憲一, 丸井英二「わが国における第二次世界大戦後のインフルエンザによる超過死亡の推定 パンデミックおよび予防接種制度との関連」『日本公衆衛生雑誌』第58巻第10号、日本公衆衛生学会、2011年、867-878頁、CRID 1390001205504355840doi:10.11236/jph.58.10_867ISSN 054617662024年4月11日閲覧 
  44. ^ a b c d 逢見憲一「公衆衛生からみたインフルエンザ対策と社会防衛:19世紀末から21世紀初頭にかけてのわが国の経験より」『保健医療科学』第58巻第3号、和光 : 国立保健医療科学院、2009年9月、236-247頁、CRID 1520853833268405376ISSN 13476459NAID 1100098486042024年4月11日閲覧 
  45. ^ Kim, T. H.; Jonhstone, J.; Loeb, M. (September 2011). “Vaccine herd effect”. Scandinavian Journal of Infectious Diseases 43 (9): 683–89. doi:10.3109/00365548.2011.582247. PMC 3171704. PMID 21604922. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3171704/. 
  46. ^ Kim, T. H. (2014). “Seasonal influenza and vaccine herd effect”. Clinical and Experimental Vaccine Research 3 (2): 128–32. doi:10.7774/cevr.2014.3.2.128. PMC 4083064. PMID 25003085. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4083064/. 
  47. ^ 令和3年度インフルエンザQ&A、Q.21: ワクチンの効果、有効性について教えてください。”. 厚生労働省. 2022年12月23日閲覧。
  48. ^ 2018/19シーズンにおける超過死亡の評価国立感染症研究所
  49. ^ 2018/19シーズンにおける超過死亡の評価”. 国立感染症研究所(IASR Vol. 40 p192-194:2019年11月号). 2023年5月15日閲覧。
  50. ^ オミクロン株の致死率「インフルより高い」 専門家有志が暫定見解”. 朝日新聞 (2022年3月2日). 2023年5月15日閲覧。
  51. ^ a b "EUROMOMO". 2020年9月30日閲覧
  52. ^ "Graphs and maps". Homepage Euromomo. 3 October 2021. 2021年10月5日閲覧
  53. ^ "About SSI". en.ssi.dk (英語). 10 December 2018. 2020年8月29日閲覧
  54. ^ Dushoff, Jonathan; Plotkin, Joshua B.; Viboud, Cecile; Earn, David J. D.; Simonsen, Lone (2006-01-15). “Mortality due to Influenza in the United States-An Annualized Regression Approach Using Multiple-Cause Mortality Data” (英語). American Journal of Epidemiology 163 (2): 181-187. doi:10.1093/aje/kwj024. ISSN 0002-9262. https://academic.oup.com/aje/article/163/2/181/95820. 
  55. ^ Trends in Recorded Influenza Mortality: United States, 1900–2004
  56. ^ CDC Past Seasons Estimated Influenza Disease Burden
  57. ^ 新型肺炎以上の脅威、米でインフルエンザの死者1万人超にダイヤモンド・オンライン
  58. ^ a b Haidong Wang, et al., "Estimating excess mortality due to the COVID-19 pandemic: a systematic analysis of COVID-19-related mortality, 2020–21", The Lancet, March 10, 2022, doi:10.1016/S0140-6736(21)02796-3.
  59. ^ a b 超過死亡1,483万人、コロナ死の約3倍/Nature”. ケアネット (2022年12月27日). 2023年5月13日閲覧。
  60. ^ The WHO estimates of excess mortality associated with the COVID-19 pandemic”. Nature. pp. 130-137 (2023年6月). doi:10.1038/s41586-022-05522-2. 2023年5月15日閲覧。
  61. ^ a b Quantifying impacts of the COVID-19 pandemic through life expectancy losses”. Science, University of Oxford (2021年3月7日). 2023年5月22日閲覧。
  62. ^ a b 平均寿命、27カ国以上で減少 コロナが脅かす世界の健康”. 日本経済新聞 (2022年4月24日). 2023年5月23日閲覧。
  63. ^ 主要先進国における平均寿命の推移”. 社会実情データ図鑑. 2023年5月23日閲覧。
  64. ^ 第76回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード” (PDF). 厚生労働省 (2022年3月15日). 2023年5月15日閲覧。
  65. ^ a b 【新型コロナ】高齢化が世界一の日本でなぜ死亡率が低いのか? 日頃の医療や保健活動の積み重ねが成果”. 保健指導リソースガイド (2022年11月1日). 2023年5月22日閲覧。
  66. ^ a b 高齢化率世界一の日本のコロナ禍超過死亡率が低い要因を解明~コロナ禍前の60歳平均余命が長い国ほどコロナ禍超過死亡率は低い~”. 時事メディカル (2022年10月20日). 2023年5月23日閲覧。
  67. ^ 年間死亡数11年ぶり減 コロナ対策で感染症激減”. 日本経済新聞 (2021年2月22日). 2023年5月20日閲覧。
  68. ^ 週毎-死亡数 日本の超過および過少死亡数ダッシュボード”. 厚生労働省研究班. 2023年5月22日閲覧。
  69. ^ a b 大阪府コロナ第4波 「医療逼迫」から2週間 現場の声は”. Yahoo!(倉原優) (2021年5月11日). 2023年5月21日閲覧。
  70. ^ 新型コロナワクチンの接種が原因で多くの方が亡くなっているというのは本当ですか。”. 厚生労働省. 2023年5月20日閲覧。
  71. ^ a b 救急搬送前の心停止が150人増 コロナ下の東京で年末”. 朝日新聞 (2021年5月22日). 2023年5月21日閲覧。
  72. ^ コロナ死者数「さらなる増加、懸念」と危機感 厚労省専門家組織”. 毎日新聞 (2022年8月18日). 2023年5月22日閲覧。
  73. ^ 新型コロナの死者急増 1カ月余で245人、累計死者数の3分の1 実際はもっと多いか 長野県”. 信濃毎日新聞社 (2023年1月12日). 2023年5月20日閲覧。
  74. ^ 新型コロナ第8波の「肺炎」は、コロナ禍初期の「肺炎」とはまったく違う”. Yahoo!(倉原優) (2022年12月29日). 2023年5月20日閲覧。
  75. ^ コロナ感染した高齢者では細菌性・誤嚥性肺炎等に、小児では発症から1週間以内の急激悪化の可能性等に留意を―厚労省”. GemMed (2023年2月13日). 2023年5月20日閲覧。
  76. ^ COVID-19関連の超過死亡、報告されている死亡の3倍/Lancet”. ケアネット (2022年3月30日). 2023年5月14日閲覧。
  77. ^ a b Conflicting COVID-19 excess mortality estimates”. The Lancet (2023年2月11日). 2023年5月13日閲覧。
  78. ^ a b Lancet finally publishes letters shooting down erroneous excess mortality estimates.”. Statistical Modeling, Causal Inference, and Social Science (2023年2月15日). 2023年5月13日閲覧。
  79. ^ Global excess deaths associated with COVID-19 (modelled estimates)”. WHO (2021年5月20日). 2023年5月13日閲覧。
  80. ^ 世界のコロナ死者、実は3倍 一方、日本は…超過死亡の数字から見る「日本のコロナ」”. テレビ朝日 (2022年5月7日). 2023年5月13日閲覧。
  81. ^ 平均余命長い国、コロナ下の超過死亡率低く 慈恵医大”. 日本経済新聞 (2022年10月21日). 2023年5月13日閲覧。
  82. ^ 21年の平均寿命、男女とも10年ぶりに短く コロナが影響”. 日本経済新聞 (2022年7月29日). 2023年5月23日閲覧。
  83. ^ 平均寿命10年ぶりに男女ともに縮む 女性87.57歳 厚労省”. 朝日新聞 (2022年7月29日). 2023年5月23日閲覧。
  84. ^ アングル:シンガポールのコロナ死者が世界最少の理由”. reuters (2020年9月20日). 2023年5月20日閲覧。
  85. ^ a b c All excess deaths in Singapore linked to recent COVID infection: Study”. The Royal Australian College of General Practitioners (RACGP) (2022年9月22日). 2023年5月20日閲覧。
  86. ^ a b 2020年1月から6月にかけて、2,490人の超過死亡者の主な原因はCovid-19である”. AsiaX (2022年9月18日). 2023年5月20日閲覧。
  87. ^ Premature Mortality During COVID-19 in the U.S. and Peer Countries”. KFF (2023年4月24日). 2023年5月20日閲覧。
  88. ^ Comparing different international measures of excess mortality”. ONS (2022年12月20日). 2023年5月20日閲覧。
  89. ^ COVID-19 surpasses 1918 flu as deadliest pandemic in U.S. history”. nationalgeographic (2021年9月22日). 2023年5月24日閲覧。
  90. ^ Excess Mortality during the Pandemic: The Role of Health Insurance”. The White House (2022年7月12日). 2023年5月20日閲覧。
  91. ^ Excess Deaths From COVID-19 and Other Causes in the US, March 1, 2020, to January 2, 2021”. JAMA. 2021 May 4; 325(17): 1786–1789. (2021年4月2日). 2023年5月24日閲覧。
  92. ^ Impact of COVID-19 on excess mortality, life expectancy, and years of life lost in the United States”. PLoS One . 2021 Sep 1;16(9):e0256835.. doi:10.1371/journal.pone.0256835. 2023年5月20日閲覧。
  93. ^ コロナ後遺症、パンデミック以上に警戒必要-呼吸器以外にもリスク”. bloomberg (2022年12月19日). 2023年5月20日閲覧。
  94. ^ 米CDC “平均寿命1歳半短く 新型コロナによる死者増が主要因””. NHK (2021年7月23日). 2023年5月20日閲覧。
  95. ^ a b Provisional Life Expectancy Estimates for 2021” (PDF). CDC. 2023年5月23日閲覧。
  96. ^ Assessing the impact of one million COVID-19 deaths in America: economic and life expectancy losses”. Sci Rep. 2023; 13: 3065. (2023年2月22日). 2023年5月20日閲覧。
  97. ^ SDG Target 3.9 Reduce the number of deaths and illnesses from hazardous chemicals and air, water and soil pollution and contamination”. WHO. 2023年5月22日閲覧。
  98. ^ “The US Midlife Mortality Crisis Continues: Excess Cause-Specific Mortality During 2020”. American Journal of Epidemiology 191 (10 (October 2022)): 1677-1686. (2022-03-24). doi:10.1093/aje/kwac055. https://academic.oup.com/aje/article/191/10/1677/6553935 2023年5月22日閲覧。. 
  99. ^ Excess mortality associated with elevated body weight in the USA by state and demographic subgroup: A modelling study”. The Lancet (2022年4月28日). 2023年5月22日閲覧。
  100. ^ a b c d たばこの超過死亡・超過医療費とは” (PDF). 厚生労働省. 2023年5月21日閲覧。
  101. ^ タバコ関連疾患”. コトバンク. 2023年5月21日閲覧。
  102. ^ 喫煙者と非喫煙者の平均寿命の差”. 日本医事新報社 (2015年1月3日). 2023年5月21日閲覧。
  103. ^ WHO推計値(日本)喫煙による超過死亡数(日本)”. 厚生労働省のTOBACCO or HEALTH 最新たばこ情報(公益財団法人健康・体力づくり事業財団). 2023年5月21日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]