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辰吉寿以輝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
辰吉 寿以輝
基本情報
通称 浪速のジョー二世
階級 スーパーバンタム級
身長 167cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1996-08-03) 1996年8月3日(28歳)
出身地 大阪府守口市
家族 辰吉丈一郎(父)
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 17
勝ち 15
KO勝ち 10
敗け 1
引き分け 1
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辰吉 寿以輝(たつよし じゅいき、1996年8月3日 - )は、日本プロボクサー大阪帝拳ボクシングジム所属。

来歴

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1996年8月3日大阪府守口市出身。プロボクサーで元WBC世界バンタム級チャンピオンの辰吉丈一郎の次男である[1]

寿以輝が1歳だった1997年11月22日、大阪府立体育会館のリングで父・丈一郎がシリモンコン・ナコントンパークビューにKO勝ちし、WBC世界バンタム級王座を奪取した後に、寿以輝はリング上に上げられ、父に抱き抱えられた場面があり、自身は「少しだけ記憶にある」という[2]。その寿以輝はボクシングを始めたのは幼稚園の時であるが、その当時は「兄がボクシングをしていたから」という理由であり、父親の影響ではなかったことを語っている[1]

守口市立第二中学校卒業後にプロボクサーになるための準備をし、大阪帝拳に入門、一時は85kgもあった体重を20kg以上の減量をして体を作った[1]。2014年9月にプロテスト受験の意思を父・丈一郎に申し出、父からは「好きにしたらいい」と了承を得た[3]。同年11月24日にプロテストを受験して一発合格を果たした[4]

2015年4月16日、大阪府立体育会館にて山中慎介vsディエゴ・サンティリャンの前座で、スーパーバンタム級4回戦・岩谷忠男(神拳阪神)を相手にプロデビュー戦を行い、2回2分45秒でKO勝ちして鮮やかにデビューを果たした[5]。その後も4連勝し、2016年10月1日に東京・後楽園ホールに初お目見えを果たし、スーパーバンタム級6回戦でモンキー修平(大星ボクシングジム)と対戦、初回にダウンを取られたが挽回し、5回1分29秒でTKO勝ちしてデビュー6連勝を飾ると共に8回戦へ進級した[6]

2016年12月24日、結婚[7]

2019年7月26日、大阪府立体育会館第2競技場で藤岡拓哉(VADY)と対戦し、8回3-0(77-75、78-75、79-74)で判定勝ちを収めた。

2019年12月17日、大阪府立体育会館第二競技場で初の日本ランカーとなる日本バンタム級5位・WBOアジアパシフィック同級13位の中村誠康と対戦し、4回2分30秒TKO勝ちを収め、上位ランク入りが確実となった。大阪帝拳ジムの吉井寛会長は日本に限らず、東洋太平洋などあらゆる可能性を見据え「来年早々にもチャンスがあれば、年内には必ず(タイトル戦を行う)」と明言した。 試合は左ジャブで1回から中村の右目上を切り裂き、左フックでダウンを奪った。最後は出血でレフェリーストップ。父の丈一郎は1回で仕留めきれなかった内容に「どんくさいなあ」と辛口。寿以輝は「今日はパンチが乗っていた。早く倒そうと飛ばしすぎた」と反省した [8]

2020年11月6日、後楽園ホールで今村和寛と対戦するも、2回に偶然のバッティングにより負傷引き分けとなった[9]。この負傷の治療を行うため7日に帰阪して、12針縫ったという[10]

2021年8月23日、9月11日に予定されていた矢野乃莉守とのプロ15戦目をけがのため棄権したと所属ジムから発表された[11]

2023年8月6日、2年9ヶ月ぶりの復帰戦として大阪府立労働センターで山原武人と対戦し、5回1分35秒TKO勝ちを収めた。

2024年1月23日、大阪府立体育会館第一競技場で日本バンタム級10位の与那覇勇気と対戦し、8回2-0(77-75×2、76-76)で判定勝ちを収めた。

2024年12月12日、後楽園ホールで東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチとして中嶋一輝と対戦し、2回2分13秒KO負けを喫した。

戦績

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  • プロボクシング:17戦 15勝 (10KO) 1敗 1分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2015年4月16日 2R 2:45 KO 岩谷忠男(神拳阪神) 日本の旗 日本 プロデビュー戦
2 2015年7月20日 2R 2:28 KO 岡村直樹(エディタウゼント) 日本の旗 日本
3 2015年12月19日 4R 判定3-0 脇田洸一(クラトキ) 日本の旗 日本
4 2016年3月27日 4R 判定2-1 三瓶一樹(ワタナベ 日本の旗 日本
5 2016年7月9日 3R 2:11 TKO リオ・ナインゴラン インドネシアの旗 インドネシア
6 2016年10月1日 5R 1:29 TKO モンキー修平(大星) 日本の旗 日本
7 2017年12月24日 3R 2:19 KO ノンデアル・ソー・バンクハル タイ王国の旗 タイ
8 2018年4月30日 8R 判定3-0 石橋俊(仲里 日本の旗 日本
9 2018年7月27日 5R 2:37 KO ノルディー・マナカネ インドネシアの旗 インドネシア
10 2018年12月22日 3R 2:39 TKO 平島祐樹(三松) 日本の旗 日本
11 2019年4月5日 1R 2:07 TKO 松浦大地(ワタナベ) 日本の旗 日本
12 2019年7月26日 8R 判定3-0 藤岡拓弥(VADY) 日本の旗 日本
13 2019年12月17日 4R 2:30 TKO 中村誠康(10COUNT) 日本の旗 日本
14 2020年11月6日 2R 2:59 負傷 今村和寛(本田F) 日本の旗 日本
15 2023年8月6日 5R 1:35 TKO 山原武人(泉北) 日本の旗 日本
16 2024年1月23日 8R 判定2-0 与那覇勇気(真正 日本の旗 日本
17 2024年5月18日 8R 判定3-0 コンファー・ナコンルアン・プロモーション タイ王国の旗 タイ
18 2024年12月12日 2R 2:13 KO 中嶋一輝大橋 日本の旗 日本 OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ
テンプレート

脚注

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  1. ^ a b c 原功 (2015年3月15日). “辰吉寿以輝ボクサーデビュー「父からは何も教わっていない」”. Sportiva. 2016年10月15日閲覧。
  2. ^ “寿以輝 父と同じ緑ベルトへの第1歩「絶対勝つ」”. ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. (2015年4月15日). https://www.nikkansports.com/battle/news/1461696.html 2016年10月15日閲覧。 
  3. ^ “辰吉の次男・寿以輝が11月にプロテスト”. ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. (2014年9月25日). https://www.nikkansports.com/battle/news/p-bt-tp0-20140925-1372391.html 2016年10月15日閲覧。 
  4. ^ “辰吉次男・寿以輝、プロテスト合格! 夢は父子世界王者”. Sponichi ANNEX. スポーツニッポン新聞社. (2014年11月25日). https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2014/11/25/kiji/K20141125009348580.html 2016年10月15日閲覧。 
  5. ^ “辰吉ジュニア2回KOデビュー”. デイリースポーツ. 神戸新聞社. (2015年4月16日). https://www.daily.co.jp/newsflash/ring/2015/04/16/0007926669.shtml 2016年10月15日閲覧。 
  6. ^ “辰吉寿以輝が5回TKO勝ちでデビュー6連勝 人生初ダウンも巻き返す”. デイリースポーツ. 神戸新聞社. (2016年10月1日). https://www.daily.co.jp/ring/2016/10/01/0009544135.shtml 2016年10月15日閲覧。 
  7. ^ “辰吉丈一郎47歳でじいじ、寿以輝が結婚7月にパパ”. 日刊スポーツ. (2017年5月1日). https://www.nikkansports.com/battle/news/1816160.html 2024年3月12日閲覧。 
  8. ^ 辰吉寿以輝12連勝 年内に10位内ランカーに挑戦 Boxing News(ボクシングニュース)2019年7月27日
  9. ^ 辰吉寿以輝 2回負傷ドローで14連勝ならず 4年ぶり2度目の後楽園ホールは不完全燃焼 Boxing News(ボクシングニュース)2020年11月6日
  10. ^ 辰吉寿以輝は負傷で12針 次戦は「時間おく」会長 日刊スポーツ 2020年11月8日
  11. ^ 辰吉寿以輝プロ15戦目けがで棄権 昨年11月連勝ストップ、復帰予定も - ボクシング : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社 (2021年8月23日). 2022年6月29日閲覧。

外部リンク

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