辰巳正明
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辰巳 正明(たつみ まさあき、1945年〈昭和20年〉 - )は、日本の日本文学者、國學院大學名誉教授。専攻は日本上代文学、東アジア比較文化研究。
経歴
[編集]北海道富良野市出身。二松学舎大学国文科卒業。1976年(昭和51年)成城大学大学院博士課程満期退学[1]。1985年「人麻呂の挽歌」の業績により、第二回上代文学会賞を受賞。1995年「万葉集と中国文学」で成城大学より博士(文学)の学位を取得[2]。大東文化大学講師、助教授、教授、北京日本学研究中心(大学院生指導)専家、2000年(平成12年)國學院大學文学部教授。2014~2017年南開大学客座教授、2015年(平成27年)退任し國學院大學名誉教授。2018年「東アジアを視点とする古代和歌・詩の本質の解明」で第6回日本学賞受賞。2021年(令和3年)~國學院大學客員教授。
著書
[編集]- 『万葉集と中国文学』 笠間書院、1987
- 『長屋王とその時代』 新典社〈叢刊・日本の文学〉、1990
- 『万葉集と中国文学 第二』笠間書院、1993
- 『悲劇の宰相長屋王 古代の文学サロンと政治』講談社選書メチエ、1994
- 『万葉集と比較詩学』 おうふう、1997
- 『万叶集与中国文学』武漢出版社、1997
- 『詩の起原 東アジア文化圏の恋愛詩』 笠間書院、2000
- 『万葉集に会いたい。』 笠間書院、2001
- 『詩霊論 人はなぜ詩に感動するのか』 笠間書院、2004
- 『短歌学入門 万葉集から始まる〈短歌革新〉の歴史』 笠間書院、2005
- 『折口信夫 東アジア文化と日本学の成立』 笠間書院、2007
- 『歌垣 恋歌の奇祭をたずねて』 新典社新書、2009
- 『万葉集の歴史 日本人が歌によって築いた原初のヒストリー』 笠間書院、2011
- 『山上憶良』 笠間書院〈コレクション日本歌人選〉、2011
- 『韓国語版 短歌学入門』韓国JNC出版、2011
- 『懐風藻全注釈』 笠間書院、2012
- 『王梵志詩集注釈 敦煌出土の仏教詩を読む』笠間書院 、2015
- 『懐風藻 古代日本漢詩を読む』新典社、2019
- 『令和から読む万葉集』新典社、2019
- 『大伴旅人 「令和」を開いた万葉集の歌人』新典社、2020
- 『新訂増補 懐風藻全注釈』(花鳥社)2021
- 『東歌を読む 「歌路」の理論から読み解く東国の歌謡』新典社、2022
- 『奈良朝詩学研究 万葉集の系統発生と個体発生』新典社、2022
編著・共著・監修
[編集]- 『懐風藻漢字索引』新典社、1978
- 『万葉集歌人集成』講談社、1990
- 『悲劇の宰相・長屋王邸を掘る』山川出版、1992
- 『万葉集辞典』武蔵野書院、1993
- 上代文学会研究叢書『懐風藻 漢字文化圏の中の日本古代漢詩』笠間書院、2000
- 『東アジア圏における対面歌唱システムに関する形成過程の研究(報告書)』國學院大學特別推進研究助成、2005
- 『懐風藻 日本的自然観はどのように成立したか』笠間書院、2008
- 『郷歌 注解と研究』新典社選書、2008
- 『東アジア圏の歌垣と歌掛けの基礎的研究(報告書)』科研基盤研究B、2009
- 『古事記歌謡注釈 歌謡の理論から読み解く古代歌謡の全貌』新典社、2014
- 『「万葉集」と東アジア』 (古代文学と隣接諸学) 竹林舎、 2017
その他
[編集]・「新元号のメッセージ」『朝日新聞』令和元年4月2日朝刊
・北海道富良野市立樹海学校校歌作詞(令和4年4月開校)2022