辻一堂
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辻一堂(つじ いちどう、Tsuji Ichido、1911年〈明治44年〉9月1日 - 1983年〈昭和58年〉6月27日) は日本の陶芸家。佐賀県太良町出身。有田町の聡窯初代窯主[1]。本名は辻貞男[2]
絵の才能を買われ香蘭社図案部[3]に入社。1954年(昭和29年)に聡窯を創業して以来、主に上絵付けの額皿、花器などを制作。代表作に更紗紋、蕨の他、安藤広重の浮世絵『東海道五十三次』を描いた額皿(志田陶磁器株式会社収蔵)[4]などがある。日展15回入選[5]。
経歴
[編集]- 1911年(明治44年)- 9月1日 佐賀県太良町に生まれる (本名: 貞男)
- 1932年(昭和7年)- 香蘭社(有田町) 美術品工場図案部に入社
- 1949年(昭和14年)- 台湾の台南海軍航空隊より帰還し香蘭社美術品部長となる
- 1954年(昭和29年)- 独立、工房 (現: 聡窯)を設立、作陶活動に入る (雅号:一堂)
- 1955年(昭和30年)- この頃より東海道五十三次、富嶽三十六景など浮世絵額皿を制作
- 1956年(昭和31年)- 日展初入選 <染錦更紗紋様六角花器>(以降15回入選)
- 1958年(昭和33年)- 西松浦郡陶磁器品評会(現:九州山口陶磁展)大賞
- 1960年(昭和35年)- 西日本陶芸展 最高賞
- 1963年(昭和38年)- 日本現代工芸美術展 入選 <染錦早蕨面取花器>(以降8回入選)
- 1965年(昭和40年)- 工房(新興古伊万里研究所) 改め、「聡窯」と命名
- 1968年(昭和43年)- 九州現代工芸展審査員(~1970年)
- 1970年(昭和45年)- 有田町産業文化功労賞
- 1973年(昭和48年)- 日展会友推举
- 1978年(昭和53年)- 日本新工芸家連盟設立と同時に参加、会員となる
- 1983年(昭和58年)- 6月27日 死去(享年71才)日本新工芸展、県展などに遺作出品
- 2005年(平成17年)- 佐賀県立九州陶磁文化館にて没後22年、辻一堂・辻毅彦回顧展を開催
外部リンク
[編集]- 聡窯 辻 聡彦 公式サイト(辻一堂プロフィール)
- 志田陶磁器株式会社(東海道五十三次大皿展示室)