辻二郎
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生誕 |
1927年5月11日 日本・滋賀県 |
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死没 |
2022年4月1日(94歳没) 日本・東京都港区 |
国籍 | 日本 |
研究分野 | 化学 |
研究機関 |
東レ 東京工業大学 岡山理科大学 倉敷芸術科学大学 |
出身校 |
京都大学 コロンビア大学 |
博士課程 指導教員 | ギルバート・ストーク |
主な業績 | 辻・トロスト反応 |
主な受賞歴 | 日本学士院賞(2004年) |
プロジェクト:人物伝 |
辻 二郎(つじ じろう、1927年5月11日 - 2022年4月1日[1])は、日本の化学者。Ph.D.(米国コロンビア大学)。東京工業大学栄誉教授。滋賀県出身。
パラジウム触媒を用いた有機合成反応の先駆者[2]。世界で最初にパラジウム化合物を用いる炭素-炭素結合生成反応を発見した[2]。中でも辻・トロスト反応は有名である。
来歴
[編集]1927年に、滋賀県蒲生郡近江八幡町(現在の近江八幡市)に生まれた[3]。八幡商業学校、彦根工業専門学校(現滋賀大学)を経て、1951年京都大学理学部卒業[3]。東レ基礎研究所研究主幹、東京工業大学工学部教授、岡山理科大学工学部教授、倉敷芸術科学大学産業科学技術学部教授を歴任[2]。2011年東京工業大学栄誉教授。Ph.D.(米国コロンビア大学)[4]。
- 1951年 - 京都大学理学部化学科卒業
- 1951年 - 日本新薬研究員(1956年-1960年休職)
- 1957年 - ベイラー大学大学院化学科修士課程修了
- 1960年 - コロンビア大学大学院化学科博士課程修了(学位Ph.D.)
- 1962年–1974年 - 東レ基礎研究所主任研究員
- 1974年–1988年 - 東京工業大学工学部化学工学科教授
- 1988年–1996年 - 岡山理科大学工学部応用化学科教授
- 1996年–1999年 - 倉敷芸術科学大学産業科学技術学部機能物質化学科教授
- 2022年4月1日、東京都港区の病院で死去[1]。94歳没。
主な受賞
[編集]- 1980年 - 日本化学会賞「遷移金属化合物を用いる新しい有機合成プロセスの研究」
- 1994年 - 紫綬褒章受勲
- 2004年 - 日本学士院賞「パラジウム触媒を活用する新有機合成反応の研究」[2]
- 2014年 - テトラヘドロン賞 「辻・トロスト反応」
脚注
[編集]- ^ a b “辻二郎氏死去 パラジウム触媒研究の先駆者:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2022年4月8日閲覧。
- ^ a b c d 宮浦憲夫、萬代忠勝「辻二郎先生, 鈴木章先生日本学士院賞を受賞」『有機合成化学協会誌』第62巻第5号、有機合成化学協会、2004年、410頁、doi:10.5059/yukigoseikyokaishi.62.410。
- ^ a b 萬代忠勝「辻 二郎先生を偲びて」『化学』第77巻第8号、化学同人、2022年、33–35頁。
- ^ cosine (2009年7月25日). “辻 二郎 Jiro Tsuji”. Chem-Station. 世界の化学者データベース. 2022年8月1日閲覧。