辻野弥生
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辻野 弥生 つじの やよい | |
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誕生 |
1941年(82 - 83歳) 日本 福岡県福岡市南区 |
職業 |
フリーライター エッセイスト |
言語 | 日本語 |
最終学歴 | 香蘭女子短期大学 |
活動期間 | 2013年 - |
ジャンル | ノンフィクション |
代表作 | 『福田村事件 関東大震災・知られざる悲劇』 |
主な受賞歴 | 北野道彦賞 |
ウィキポータル 文学 |
辻野 弥生(つじの やよい、1941年 - )は、日本のフリーライター[1]、エッセイスト[2]。福田村事件について記録した『福田村事件 関東大震災・知られざる悲劇』の著者である[3]。
経歴・人物
[編集]1941年[4]、福岡県福岡市南区に生まれる[5]。香蘭女子短期大学卒業[6]。1981年、千葉県流山市に移り住む[7]。同人誌『ずいひつ流星』の主宰を務める[8]。
1999年、福田村事件について書いてほしいという人物から資料を渡されたことで、同事件についての調査を開始した[1]。福田村事件とは、1923年9月6日、関東大震災直後の千葉県福田村(現・野田市)において、香川県の被差別部落から来ていた15名の売薬行商団のうちの9名が、行商団を朝鮮人と決めつけた自警団によって殺害された事件である[9]。2013年、著書『福田村事件 関東大震災・知られざる悲劇』が崙書房出版より刊行された[10]。同書の増補改訂版は2023年に五月書房新社より刊行された[1]。
2023年の映画『福田村事件』には、企画協力として参加している[11]。
著書
[編集]- 『福田村事件 関東大震災・知られざる悲劇』(崙書房出版、2013年) ISBN 9784845502066
- 『福田村事件 関東大震災・知られざる悲劇(増補改訂版)』(五月書房新社、2023年) ISBN 9784909542557
フィルモグラフィー
[編集]- 『福田村事件』(企画協力、2023年)
受賞
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c “100年前の負の歴史「なかったことにできない」 関東大震災直後、行商9人惨殺 福田村事件の記録復刊”. 東京新聞 (2023年8月8日). 2023年9月30日閲覧。
- ^ “(論の芽)埋もれていた虐殺事件、市民が掘り起こす意義は エッセイスト・辻野弥生さんに聞く”. 朝日新聞 (2023年12月1日). 2024年5月9日閲覧。
- ^ “「鎮魂の思い込め書いた」 流山で著者の辻野さん講演 /千葉”. 毎日新聞 (2018年11月18日). 2023年9月30日閲覧。
- ^ “<書評>『福田村事件 関東大震災・知られざる悲劇』辻野弥生 著”. 東京新聞 (2023年8月27日). 2023年9月30日閲覧。
- ^ “関東大震災100年に「福田村事件」を復刊 闇に葬られた事件に光”. 西日本新聞 (2023年9月4日). 2023年9月30日閲覧。
- ^ “関東大震災時の日本人虐殺「福田村事件」巡る著書復刊 辻野弥生さん 地元のタブー「記録しなければ」”. 毎日新聞 (2023年7月9日). 2023年9月30日閲覧。
- ^ a b “福田村事件 関東大震災・知られざる悲劇”. 版元ドットコム. 2023年9月30日閲覧。
- ^ “<地域と歩んで 崙書房の半世紀>(下) 読者から郷土作家へ”. 東京新聞 (2019年6月28日). 2023年9月30日閲覧。
- ^ “都合悪い歴史、学ばねば未来はない 劇映画「福田村事件」公開へ”. 朝日新聞 (2023年8月4日). 2023年9月30日閲覧。
- ^ “関東大震災で行商ら9人殺害 福田村事件、語り継ぐ 柏で集い120人出席”. 東京新聞 (2023年7月13日). 2023年9月30日閲覧。
- ^ “9人虐殺の福田村事件 差別と群集心理=牧野宏美(デジタル編集本部)”. 毎日新聞 (2023年7月26日). 2023年9月30日閲覧。
関連文献
[編集]- 「『福田村事件』著者インタビュー 「福田村事件」を地元はどう受け止めているのか」『創』2023年9月、40-43頁。