近本洋一
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近本 洋一(ちかもと よういち、1975年 - )は、日本の批評家。小説家。神奈川県生まれ、沖縄県中頭郡北中城村在住[1][2]。
経歴・人物
[編集]浅野高校卒業。2010年5月、投稿評論「よみがえる魂――大江健三郎の「戦後」、または恢復期の生」で第53回群像新人文学賞(評論部門)最終候補三作の内の一作に選出されたものの落選[3]。2012年、投稿小説「黄金の蛇 緑の草原」で第48回メフィスト賞(講談社)を受賞し、翌2013年、同作を改題改稿した『愛の徴――天国の方角』で小説家としてデビュー。しかし2015年に刊行されると予告されていた小説作品『永遠の眺望』が刊行されずやがて沈黙。2018年1月、投稿評論「意味の在処――丹下健三と日本近代」が第1回すばるクリティーク賞を受賞し、批評家としてデビューした。
また2017年3月、投稿脚本「鉄ぬ世(くるがにぬゆ)」にて「金城哲夫のふるさと 沖縄・南風原町脚本賞」佳作を受賞。同作は2020年2月に仲座健太演出により舞台上演された。
作品リスト
[編集]単行本
[編集]- 小説
- 『愛の徴――天国の方角』(講談社、2013年5月。ISBN 978-4062184045 / 講談社ノベルス版 - 掌編「少女」併録、2013年8月。ISBN 978-4061828803)
- 『嵯峨野あやつり異聞 浄瑠璃グラン=ギニョル』(講談社、2015年12月。ISBN 978-4062198677)
雑誌掲載作品
[編集]エッセイ
[編集]- 「あとがきのあとがき「愛の徴 天国の方角」」 - 『メフィスト』2013年 VOL.2(2013年8月、講談社)
評論
[編集]- 「意味の在処――丹下健三と日本近代」 - 『すばる』2018年2月号(集英社)
- 「括弧に入れられた「心」」 - 『すばる』2018年9月号(集英社)
- 「逆立ちした塔――伊勢神宮と保田與重郎・三島由紀夫・中野重治」 - 『すばる』2019年5月号(集英社)
演劇脚本
[編集]- 「鉄ぬ世」(2016年)
脚注
[編集]- ^ 『すばる』2018年2月号、169頁より。
- ^ 金城哲夫のふるさと 沖縄・南風原町脚本賞 公式HP。
- ^ 『群像』2010年6月号。
外部リンク
[編集]- メフィスト賞大特集(『メフィスト』誌公式サイト内)
- 近本洋一 (@you1chikamoto) - X(旧Twitter)