近藤みゆき
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近藤 みゆき(こんどう みゆき、1960年2月23日[1] - 2019年12月16日[1])は、日本の国文学者。専攻は中古文学、特に王朝和歌[2]。元実践女子大学教授。夫は日本語学者の近藤泰弘[3]。
経歴
[編集]1960年、大阪府大阪市に生まれる[1]。日本女子大学附属高等学校を経て[1]、1978年、日本女子大学文学部国文学科に入学[1]。同大学卒業後、1983年、東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専門課程修士課程入学[1]。修了後、1986年、同大学大学院人文科学研究科国語国文学専門課程博士課程へ進学[1]。1988年中途退学し、千葉大学教養部専任講師となる[1]。1992年、同大学教養部助教授、1994年、同大学文学部助教授、同大学大学院文学研究科助教授[1]。2001年、実践女子大学文学部助教授[1]、2002年、同大学大学院文学研究科助教授、2003年、同大学文学部教授[2]、大学院文学研究科教授[1]。2006年、東京大学から博士(文学)授与[1]。
2019年12月16日[1]、病のため死去。享年59歳。
受賞歴
[編集]- 2001年7月、論文「平安時代古典語古典文学研究のためのN-gramを用いた解析手法」(近藤泰弘との共著、2001年3月)により、言語処理学会優秀発表賞を受賞[4]。
- 2006年9月、著書『古代後期和歌文学の研究』(風間書房、2005年2月)により、関根賞(第二次第1回)を受賞[4]。
主な著作
[編集]単著
[編集]共著
[編集]- 『論集 和泉式部』1988年9月 和歌文学会編、笠間書院 (論文「和泉式部と漢詩文ー同時代からの達成ー」を執筆)
- 『歌ことばの歴史』1998年5月 笠間書院 (「古今和歌六帖の歌語-データベース化によって見た歌語の位相-」pp.35~53を担当。)
- 『御堂関白記全注釈』1999年7月 山中裕編、高科書店(注釈を分担執筆)
- 『ジェンダーの生成 古今集から鏡花まで』2002年3月 臨川書店 (論文「古今集の「ことば」の型―言語表象とジェンダー」を担当。)
- 『後拾遺和歌集 和歌文学大系33』2022年11月 松本真奈美共著、明治書院(注釈の遺著)
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m 「近藤みゆき教授 年譜及び業績一覧」『實踐國文學』第98巻、実践国文学会、2020年10月、7-16頁、doi:10.34388/1157.00002187。
- ^ a b 「追悼 近藤みゆき先生」『實踐國文學』第98巻、実践国文学会、2020年10月、1-3頁、doi:10.34388/1157.00002181。
- ^ 久保田淳『近藤みゆきさんについての思い出』実践女子大学、2020年10月15日。doi:10.34388/1157.00002193 。2021年8月30日閲覧。
- ^ a b 近藤泰弘,近藤絢音『近藤みゆき教授 年譜及び業績一覧』実践女子大学、2020年10月15日。doi:10.34388/1157.00002187 。2021年8月30日閲覧。