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鴨居上飯田線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

鴨居上飯田線(かもいかみいいだせん)は、神奈川県横浜市における都市計画道路都筑区池辺町佐江戸町との町境付近)を起点として旭区二俣川を通り、泉区上飯田町境川大和市境)手前までを結ぶ。全線開通時の延長は約13kmである。同市の「3環状10放射道路」を補完するために計画された[1]

都市計画法に基づく名称は「横浜国際港都建設計画道路3・4・12号鴨居上飯田線」。

全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

路線データ

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路線概要

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鴨居七丁目の整備終了地点
(2014年7月撮影)

起点側は都筑区佐江戸町山王前交差点神奈川県道45号丸子中山茅ヶ崎線中原街道)と接続しており(※下記、出崎橋交差点より手前の区間は都市計画道路の佐江戸北山田線として整備予定)、同区池辺町出崎橋交差点から緑区鴨居鴨居五丁目交差点付近まで整備が完了している(鴨池大橋を含む)[1][2]。同交差点付近では同じく都市計画道路の山下長津田線と接続し、鴨居七丁目までは一応道が続いている。以降、未整備区間(横浜市道鴨居第357号線)となっているが、新井小学校付近から旭プール入口交差点までは細い道が続いており、同交差点から国道16号に接続する下白根交差点までは整備が完了している。

その後、旭区二俣川までは再び未整備および後述の事業中区間が続くが、同区本宿町付近では同じく都市計画道路の保土ケ谷二俣川線(3・6・5号/事業中保土ヶ谷バイパス南本宿IC方面に至る)と接続する計画となっている[3]

二俣川駅付近〜さちが丘間の約1kmの区間は2023年令和5年)3月28日に開通した[4]。本宿・二俣川地区〜さちが丘地区の整備については後節「#整備事業」を参照のこと。

桃源台交差点(右が本線直進方向、左は中田さちが丘線終点)

さちが丘以降の終点側は都市計画道路の中田さちが丘線[5]と接続する桃源台交差点旧・酒のツカサ)付近まで細い道が続き(この区間は現道の拡張および直線に整備予定)、同交差点付近から阿久和交差点付近までは整備が完了している。この交差点で神奈川県道401号瀬谷柏尾線および402号阿久和鎌倉線(かまくらみち)に接続し、その後は環状4号線と接続する日向山団地中央交差点を通り、泉区上飯田町の境川手前まで一応の道が続いている。なお、将来的には境川を渡って大和市側まで接続、更に延伸する計画もある[要出典]

2008年平成20年)5月に横浜市道路局より公表された「都市計画道路網の見直しの素案」[6]を踏まえて、2016年(平成28年)3月には「優先整備路線の改定版」が公表された[7]。これによると、本線は全区間が計画存続(2020年度頃あるいは2025年度頃までに優先的に事業着手)となっている。

通過する自治体

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接続路線

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沿線構造物

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整備事業

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本事業および二俣川駅南口地区の再開発に伴い、二俣川駅前にあった写真の建物(二宮ビル)は既に解体されている(2012年2月撮影)

本宿・二俣川地区〜さちが丘地区

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相鉄線とJRおよび東横相互直通線の開通に向けて2018年3月まで二俣川駅南口エリアの再開発(詳細は「二俣川駅#南口エリアの再開発」を参照)が行われたが、本線も同駅南口付近の地下を通るため一体整備が行われている[9]

本宿地区側とさちが丘地区側の双方で整備事業が進行中で[10]、二俣川駅付近〜さちが丘間の約1kmの区間は2023年3月28日に開通した[4]。また、本線本宿地区の整備中区間や保土ケ谷二俣川線の本宿地区についても2025年度に整備が完了する見込みで[11]、これらの区間の開通により保土ヶ谷バイパス南本宿IC)との接続強化、さらに二俣川駅南口エリアへのアクセス向上が期待できる[8]

なお、二俣川駅南口付近の本線トンネル上部土地利用(利用期間:5年間、更新可能で最長20年間)に関して横浜市が利用者の募集を行い[12]2021年3月、東武不動産による「自動車駐車場、自転車駐輪場、多目的スペース」の利用に決定した[13]

事業地の状況

本線内の整備計画のうち、本宿地区(保土ケ谷二俣川線との接続地点より約100mの区間)、本宿・二俣川地区(約1270m)、さちが丘地区(約360m)で整備が進められている。以下ではこれらの地区についてはひとまとめとし、事業区間内における各地点の特徴を解説する。

1. 本宿町(開始地点)〔MAP〕〜保土ヶ谷バイパス高架下〔MAP〕

本事業におけるスタート地点では、都市計画道路の保土ケ谷二俣川線と接続(交差)している。なお、この路線は保土ヶ谷バイパス(南本宿IC)へのメインアクセスとなるため、本線と平行して整備が進められている[3]。本線はそのまま直進して保土ヶ谷バイパスの高架下を通り、二俣川駅方面に向かう。

2. 二俣川駅北東側地点(同駅地下を通るトンネルの開口部)〔MAP〕

二俣川駅南口交通広場(旧・南口バスターミナル)より北東側に下った地点にあたり、同駅最寄の踏切である鶴ヶ峰10号踏切[14]からの道路と左近山方面からの道路が交差している。本線は二俣川駅南口エリアの地下を通ることとなるため、この地点付近では大規模な工事を行い、本線のトンネル(二俣川駅南口トンネル)および左近山方面に向かう接続道路、トンネルにより元々あった道路が使用できなくなることから新たに二俣川駅南口の交通広場に接続する道路が造られている。

着工前の状況(2014年5月)
一部着工後の状況(2017年5月)
接続道路整備後の状況(2018年1月)
本線トンネル工事の状況
本線トンネル供用後の周囲の状況
3. 二俣川駅南西側地点(トンネル出口)〔MAP〕〜さちが丘(終了地点)〔MAP〕

本線はトンネルを抜けて少し行くと既存のバス通り(横浜市道四季美台第432号線/相鉄バス旭18二俣川駅〜希望ヶ丘間)〔MAP〕と交差し、最終的には本事業における終了地点にてこのバス通り(横浜市道四季美台第367号線/※本線の整備により二俣川駅方面のさちが丘バス停は本線内に移設され、バスのルートも本線内を通るように変更されている)と合流している。なお将来的には本線は更に直進して、桃源台交差点付近まで広い道路の整備が計画されている。

脚注

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注釈

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  1. ^ 2015年(平成27年)度末には、それまで同年度中としてきた事業期間の期限より7年延長され[8]、その後も整備の進捗状況に合わせて延長された。
  2. ^ この暫定道路については本線(暫定道路にかかる部分)を整備する際には廃止となり、代わりに本線から接続道路までの新たな道路(接続道路の下部をくぐる)が造られる計画となっている[15]
  3. ^ 二俣川駅方面のさちが丘バス停。
  4. ^ 本線の整備により二俣川駅方面のさちが丘バス停は本線内に移設され、バスのルートも本線内を通るように変更されている。
  5. ^ 希望ヶ丘駅方面のさちが丘バス停。

出典

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  1. ^ a b 鴨居上飯田線 (鴨居・鴨居第2地区) の開通による整備効果について (PDF) (横浜市道路局建設課 平成20年(2008年)11月6日)
  2. ^ 鴨居上飯田線(鴨居・鴨居第2地区)(横浜市道路局)
  3. ^ a b 保土ケ谷二俣川線(本宿地区)(横浜市道路局)
  4. ^ a b 鴨居上飯田線(さちが丘~二俣川駅付近)が開通します”. www.city.yokohama.lg.jp. 横浜市道路局 (2023年3月1日). 2023年3月2日閲覧。
  5. ^ 中田さちが丘線(岡津地区)(横浜市道路局)
  6. ^ 都市計画道路網の見直しの素案(平成20年5月公表)(横浜市道路局) ※この中で、本線については主に「旭区の図面ページ」を参照
  7. ^ 都市計画道路の優先整備路線について(平成28年3月版)(横浜市道路局) ※この中で、本線については「旭区の図面ファイル (PDF) 」(大部分を占める)と「緑区の図面ファイル (PDF) 」(一部のみ)を参照
  8. ^ a b 鴨居上飯田線(本宿・二俣川地区)(横浜市道路局)
  9. ^ 二俣川駅南口地区における第一種市街地再開発事業の決定等について(説明会)3.市街地再開発事業の概要について (PDF) 」(横浜市建築局 平成23年(2011年)3月24日開催)
  10. ^ 二俣川駅南口 一般車ロータリーが完成 駐車場出口と一体化タウンニュース〈旭区版〉 2019年7月25日号)
  11. ^ 令和6年度道路局予算概要について/資料 (PDF) 内 p.6「鴨居上飯田線及び保土ケ谷二俣川線整備の推進」(横浜市道路局 2024年2月2日)
  12. ^ 二俣川駅南口 トンネル上部を有効利用 市、事業者を募集中(タウンニュース〈旭区版〉 2021年1月21日号)
  13. ^ 道路高架下、道路予定区域等の有効活用:過去の公募結果「(令和3年3月実施)公募物件の結果」(横浜市道路局、2021年4月27日閲覧)
  14. ^ 鶴ヶ峰 10 号踏切道 (横浜市)Wikimapia
  15. ^ 都市計画道路鴨居上飯田線の進捗状況等について〈説明会資料〉 (PDF) (横浜市道路局建設課 平成28年(2016年)11月1日)
  16. ^ 二俣川駅南口周辺まちづくりニュース 第4号 (PDF) (二俣川駅南口地区連絡調整協議会 平成29年(2017年)3月発行)

参考文献・資料

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外部リンク

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