野村万之丞 (6世)
六世野村 万之丞(のむら まんのじょう、1996年11月28日 - )は、狂言方和泉流の能楽師、俳優。父は九世野村万蔵、祖父は野村萬(人間国宝、日本芸術院院長)、伯父は贈八世野村万蔵(五世野村万之丞)。本名:野村 虎之介(のむら とらのすけ)。狂言方の名跡「野村万之丞」の当世。
のむら まんのじょう 野村 万之丞 (六世) | |
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本名 | 野村 虎之介(のむら とらのすけ) |
生年月日 | 1996年11月28日(28歳) |
出生地 | 日本・東京都豊島区 |
国籍 | 日本 |
民族 | 日本人 |
身長 | 176cm |
血液型 | AB型 |
職業 | 狂言方能楽師・俳優 |
ジャンル | 舞台 |
活動期間 | 2000年 -現在 |
活動内容 |
2000年:『靭猿』にて初舞台 2002年:『伊呂波』にて初シテ 2009年:『千歳』を披く 2017年:襲名披露公演にて『三番叟』を披く 2020年:『釣狐』を披く 2021年:『金岡』を披く 2022年:秘曲である『越後婿』を新たに上演 2023年:『ふらっと狂言会』発足 |
著名な家族 |
高祖父:初世野村萬斎 曾祖父:六世野村万蔵(人間国宝) 祖父:野村萬(人間国宝・文化勲章受賞者・日本芸術院院長) 伯父:五世野村万之丞(贈八世野村万蔵)(2004年死去) 父:九世野村万蔵 長弟:野村拳之介 次弟:野村眞之介 従兄:野村太一郎 |
事務所 | 萬狂言 |
公式サイト | 萬狂言公式HP[1] |
主な作品 | |
大河ドラマ 『利家とまつ』 『西郷どん』 『麒麟がくる』 |
東京都豊島区出身。身長176cm。舞台芸術学院講師。桜美林大学非常勤講師。日本体育大学非常勤講師。
「風の会」「ふらっと狂言会」主宰。萬狂言幹事。祖父の野村萬と九世野村万蔵に師事。
来歴
[編集]人物・家族
[編集]1996年、11月に九世野村万蔵(当時は野村良介)の長男として生まれる。祖父の野村萬(七世万蔵)と父の九世野村万蔵に師事。
祖父は野村萬(七世野村万蔵、人間国宝、日本芸術院院長)、伯父は八世野村万蔵(五世野村万之丞、2004年没)という能楽師の家系に生まれた。弟に野村拳之介と野村眞之介が、従兄弟に野村太一郎がいる。
幼稚園から大学まで学習院で学ぶ。学習院大学文学部日本文学科卒業[1]。中等科卒業時には成績優秀者の表彰を受ける。
小学生の頃より野球を始め、少年野球を経て、中学、高校と野球部に所属した。また、「六世野村万之丞」を襲名するまではハンバーガーショップにてアルバイトをしていた。
2017年1月、亡き伯父(八世万蔵を追贈)が名乗っていた野村万蔵家の名跡・野村万之丞の名跡を六世として襲名[2][3]。襲名後は新しい狂言のあり方を目指した伯父・五世万之丞(八世万蔵)の名跡の後継者として『萬狂言Youtubeチャンネル』の開設など新しい狂言のあり方を模索している。
交友関係
[編集]俳優の阿部顕嵐とは少年野球団時代から仲が良く、顕嵐と雑誌で対談したり、顕嵐とのコラボ企画で顕嵐が「萬狂言Youtubeチャンネル」に出演したりしている。また、顕嵐からは「虎ちゃん」と呼ばれている。これは万之丞の本名が「虎之介」であることからそう呼ばれるようになったという。
狂言方として
[編集]2000年、「靱猿」にて初舞台。秋篠宮御一家の御高覧を賜る。
2002年、「伊呂波」の初シテ。
以後「しびり」「重喜」「魚説法」「井杭」「二人袴」のシテを勤める。
2009年、「千歳」を披く。
2015年、「奈須与市語」を披く。
2017年、 襲名披露公演にて「三番叟」を披く[4]。
2020年1月、祖父・野村萬の卒寿祝いの公演にて大習(一人前の狂言方になったしるし)である「釣狐」を披く。
2021年、父・九世万蔵が主宰する第1回『万蔵の会』にて『金岡』を披く。
2023年、弟の拳之介、眞之介と共に若者世代への狂言の普及を目指した『ふらっと狂言会』発足をさせた。
2024年、萬狂言春公演にて「武悪」を初演する。
公益財団法人能楽協会会員。
主な活動
[編集]- 「ふらっと狂言会」:普段の生活で狂言を見ない若者世代に狂言を普及させるのを目的として始めた公演。若い世代に分かりやすく狂言を知ってもらうため、様々な工夫がなされており、狂言の舞台だけでなく出演者のト一クショーや来場者から寄せられた質問に答えるコーナーなども用意されている公演である。
年譜
[編集]- 1996年:11月28日に九世野村万蔵(当時は野村良介)の長男として生まれる。
- 2000年:『靭猿』にて初舞台。
- 2002年:『伊呂波』にて初シテ。
- 2009年:『千歳』を披く。
- 2017年:亡き伯父(八世万蔵を追贈)が名乗っていた万蔵家の名跡である「野村 万之丞」の名跡を六世として襲名する。また、襲名披露公演にて『三番叟』を披く。
- 2019年:学習院大学を卒業する。
- 2020年:狂言方の大習(一人前の狂言方になったしるし)である『釣狐』を披く。
- 2021年:父・九世万蔵が主宰する第1回「万蔵の会」にて『金岡』を披く。
- 2022年:和泉流の秘曲である『越後婿』を新たな形で上演する。なお、万蔵家では1984年に六世万之丞の伯父・八世野村万蔵(五世万之丞)が上演して以来、38年ぶりの上演となった。
- 2023年:若者世代への狂言の普及を目当てとする「ふらっと狂言会」を2人の弟と共に発足させる。
- 2024年:萬狂言春公演にて『武悪』を初演する。
親族
[編集]- 曾祖父:六世野村万蔵。
- 祖父:野村萬(七世野村万蔵) - 本名・太良(たろう)。人間国宝(重要無形文化財)保持者、文化勲章受章者。日本芸術院院長など要職を歴任した。
- 伯父:八世野村万蔵(五世野村万之丞、2004年没) - 本名・耕介(こうすけ)。1998年長野オリンピック閉会式の演出など狂言以外の様々な分野において活躍したが、2004年に44歳で死去。
- 父:九世野村万蔵(二世野村与十郎) - 本名・良介(りょうすけ)。万蔵家当主として代々の芸を守ると共に「現代狂言」など亡き兄の遺志を継いだ活動をしている。
- 長弟:野村拳之介
- 次弟:野村眞之介
別家
[編集]出演
[編集]脚注
[編集]- ^ 本園の特色|学習院幼稚園
- ^ “狂言:六世野村万之丞に20歳虎之介が襲名”. 毎日新聞. 2019年12月23日閲覧。
- ^ “野村虎之介さん、六世野村万之丞襲名へ:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2019年12月23日閲覧。
- ^ “萬狂言とは of 萬狂言”. 萬狂言. 2019年12月23日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “『西郷どん』新キャスト発表!第39回より、いよいよ明治時代へ!”. ドラマトピックス. 2019年12月23日閲覧。