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金剛寺 (南足柄市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
祥龍山金剛寺
本堂
本堂
所在地 神奈川県南足柄市狩野433
位置 北緯35度18分45.6秒 東経139度6分15.3秒 / 北緯35.312667度 東経139.104250度 / 35.312667; 139.104250座標: 北緯35度18分45.6秒 東経139度6分15.3秒 / 北緯35.312667度 東経139.104250度 / 35.312667; 139.104250
山号 祥龍山
宗派 臨済宗
本尊 延命地蔵菩薩
創建年 応永元年(1394年)
応永16年(1409年)
開山 季高法雲
開基 大森氏頼
公式サイト 南足柄市 祥龍山金剛寺
法人番号 2021005006326 ウィキデータを編集
金剛寺 (南足柄市)の位置(神奈川県内)
金剛寺 (南足柄市)
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昭和初期の本堂

金剛禅寺(こんごうぜんじ、英:Kongoji Zen Temple)は、神奈川県南足柄市にある臨済宗円覚寺派の禅寺[1]

開創当初は黄龍山金剛寺(こうりゅうざん こんごうじ)と号する。1445年に山号を祥龍山(しょうりゅうざん)に変更して現在に至る。

歴史

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寺の記録では1394年記録とされ、市史には1409年開創との記載[1]。本尊は延命地蔵菩薩[1]

小田原城主大森氏頼が金剛寺に寄付し、本堂を整備する[2][1]

仏像

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※出典[3]

地蔵三尊像(延命地蔵菩薩、掌悪童子、掌善童子)

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本尊である延命地蔵菩薩の造立年代は不詳だが、脇侍である掌悪童子、掌善童子の台座裏には「大心和尚(1763示寂)」、「雷宗(1769示寂)」の人名があるため、この頃の作と考えられる。

秋葉山大権現像

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わらべ地蔵

嘴と羽があり剣を持ち白虎に乗った姿。火事・盗難を防ぐために境内の鬼門に鎮守。1735年2月28日に10世和尚が勧請したとの伝えがある。総高123cm。寄木造。

馬頭観音像

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3面8臂、正面は三つ目、左右の面は二つ目、経巻をくわえた狐にまたがる。頭上には獣頭を載せ、炎髪をつくる。儀軌(経典などに示された仏像の形)にはない珍しい容姿だが、寺には馬頭観音として伝わる[4][3]

韋駄天像

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造立年代は江戸末期〜明治時代。24.3cmのも木造仏像。金剛寺の客殿で祀れれている仏像。

わらべ地蔵像

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静岡県藤枝市の石彫刻家、杉村孝氏作の石の仏像[5]

その他の仏像

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その他にも、不動明王大日如来大森氏頼のシャム仏が祀られている。

庭園 

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枯山水

枯山水

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17世桃源和尚が作った枯池式枯山水、「桃源の庭」と呼ばれる[6]

「坐禅石」、「三尊石」、「龍門瀑」、「鶴石」、「亀石」がある。

牡丹園

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南足柄市金剛寺牡丹園

17世桃源和尚が百株の牡丹を目標に始めたのがきっかけ[7]。2023年現在は76株約50種の牡丹が植えられている。中国牡丹やアメリカの牡丹もある。4月のみ開園。

牡丹種類: 金閣、白神、赤銅の輝、新日月、ゴーギャン、隣鳳 など

境内

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境内には4つのお堂がある:本堂、水子地蔵堂、秋葉山鎮守堂、観音堂[8]

歴代和尚

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※出典[9]

歴代和尚
第17世 桃源武陵禅師
  • 開山 季高法雲 1411年9月9日示寂
  • 2世 鉄外法心 1452年2月2日示寂
  • 3世 流長法源 1501年3月29日示寂
  • 4世 一源法况 1555年4月4日示寂
  • 5世 月岑法琢 1615年2月28日示寂
  • 6世 南溪法頓 1685年2月2日示寂
  • 7世 照岩法徹 1714年9月19日示寂
  • 8世 交外法恭 1743年6月10日示寂
  • 9世 鉄山法鈍 1754年2月9日示寂
  • 10世 大心碩鏡 1760年12月8日示寂
  • 11世 雷宗碩渇 1769年1月16日示寂
  • 12世 月窓碩圓 1780年11月5日示寂
  • 13世 鑑翁碩明 1807年7月24日示寂
  • 14世 適庵碩順 1809年5月18日示寂
  • 15世 迪禅法哲 1912年2月11日示寂

以下16代より世襲

  • 16世 靈巖桃悟 1952年2月2日示寂
  • 17世 桃源武陵 1993年6月28日示寂
  • 18世 泰仙道隆 2019年4月27日示寂
  • 19世 行雲壱穂 現住

脚注

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  1. ^ a b c d 『足柄上郡誌(全)』(株)千秋社、1987年5月31日、233,176頁。 
  2. ^ 『足柄上郡誌(全)』(株)千秋社、1987年5月31日、152頁。 
  3. ^ a b 『南足柄市史8 別 寺社 文化財』株式会社ぎょうせい、1990年7月31日、621ー623頁。 
  4. ^ 金剛寺について”. 祥龍山金剛寺. 2023−09−13閲覧。
  5. ^ わらべ地蔵”. 祥龍山金剛寺. 2023年9月12日閲覧。
  6. ^ 桃源の庭 枯山水”. 祥龍山金剛寺. 2023年9月1日閲覧。
  7. ^ プチ牡丹園”. 祥龍山金剛寺. 2023年9月1日閲覧。
  8. ^ 境内案内”. 祥龍山金剛寺. 2023年9月1日閲覧。
  9. ^ 『南足柄市史8』株式会社ぎょうせい、1990年7月31日、204-207頁。