金慧
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学問 | |
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研究分野 |
政治哲学 政治思想 政治理論 |
研究機関 | 中央大学 |
学位 | 博士(政治学)(早稲田大学) |
特筆すべき概念 | カントにおける「移行」 |
主要な作品 | 『カントの政治哲学』(2017年) |
影響を受けた人物 | 齋藤純一 |
学会 |
日本カント協会 日本政治学会 社会思想史学会 政治思想学会 |
主な受賞歴 |
飯島衛賞(2006年) |
脚注 |
金 慧(きむ へい、英: Kim Hae、1980年 - )は、日本の政治哲学者。中央大学商学部准教授[1]。
人物
[編集]早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。「判断力と公開性を中心とするカントの政治理論の研究」で博士(政治学)[2]。2009年早稲田大学政治経済学術院助手、2012年日本学術振興会特別研究員、2013年千葉大学教育学部助教を経て、2016年から千葉大学教育学部准教授。2023年4月より現職。
専門は哲学、政治思想史、政治理論。特にカントの政治哲学[3]。
「カント哲学における言論の自由」で第4回(2014年度)社会思想史学会研究奨励賞[4]。
千葉大学では、社会の思想、哲学特講Ⅰ、哲学特講Ⅱ、哲学演習、社会科教材研究Ⅵ、小学校社会、教職実践演習などを担当し、政治哲学、政治思想、政治理論を中心に多様な分野を講じている。 千葉大学大学院では、社会思想史演習、社会思想史研究などを担当。
著書
[編集]単著
[編集]- 『カントの政治哲学――自律・言論・移行』(勁草書房、2017年)
共著
[編集]訳書
[編集]- ハンナ・アーレント『アイヒマン論争――ユダヤ論集 2』齋藤純一・山田正行・矢野久美子・大島かおり共訳(みすず書房、2013年)
- ハーバーマス『後期資本主義における正統化の問題』山田正行共訳(岩波書店、2018年)
論文
[編集]雑誌論文
[編集]- 「カントとアーレントの判断力論における構想力の機能と限界」『政治思想研究』8号(2008年)
- 「判断力をめぐるカントとアーレントの差異――「反省」概念を手がかりに」『早稲田政治公法研究』88号(2008年)
- 「みずからを尊重するということ――カントとロールズにおける自己尊重と自己評価」『思想』1033号(2010年)
- 「アーレントにおける「ゆるし」の概念をめぐって」『理想』690号(2013年)
- 「カント哲学における言論の自由」『社会思想史研究』38号(2014年)
- 「政治的自律における切断と接続」『相関社会科学』25号(2015年)
- 「熱狂と理性 : カント哲学における観衆の公共圏の位置づけをめぐって」『政治思想研究』20号(2020年)
単行本所収論文
[編集]- 「カントにおける応答と公開性」齋藤純一編『公共性をめぐる政治思想』(おうふう、2010年)
- 「自律と所有――自己尊重の社会的基盤をめぐって」須賀晃一、齋藤純一編『政治経済学の規範理論』(勁草書房、2011年)
- 「カント――移行をめぐる三つの議論」犬塚元編『岩波講座 政治哲学2――啓蒙・改革・革命』(岩波書店、2014年)
- 「植民地主義と不正義――カント:世界市民法の構想」姜尚中・齋藤純一編『逆光の政治哲学――不正義から問い返す』(法律文化社、2016年)
書評等
[編集]- 「書評 共和制の理念 : イマヌエル・カントと一八世紀末プロイセンの「理論と実践」論争[網谷壮介著]」『社会思想史研究 : 社会思想史学会年報』43号(2019年)
- 「書評会ノート:斎藤拓也『カントにおける倫理と政治:思考様式・市民社会・共和制』(晃洋書房、2019 年)をめぐって」『メディア・コミュニケーション研究』74号(2021年)
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ research map 金慧
- ^ 金慧「判断力と公開性を中心とするカントの政治理論の研究」早稲田大学 博士(政治学), 甲第4039号、2013年、NAID 500000925206。
- ^ データベース - 千葉大学教育学部「主な研究課題」より。
- ^ 社会思想史学会