金沢真
金沢 真(かなざわ まこと、1992年5月24日 - )は、日本棋院関西総本部所属の元囲碁棋士、七段(引退に伴い八段)。神奈川県平塚市出身。藤沢秀行名誉棋聖門下。
来歴
[編集]父は毎日新聞社記者にして、全日本学生本因坊戦4連覇・日本アマ囲碁最強戦を制するなどのアマチュア強豪の金沢盛栄[1]。叔父の金沢東栄もアマチュア強豪。兄の金沢栄介もアマチュア強豪[2]。祖父の影響で小学1年から囲碁をはじめ藤沢秀行の教室に通う。第29回神奈川県社会福祉作文コンクールでテレビ神奈川社長賞を獲得する[3]など、文筆においても父譲りの才を見せている。
2002年、平塚市立なでしこ小学校4年時少年少女囲碁大会全国大会に出場。3回戦で敗れる[4]。
2003年、同5年時少年少女囲碁大会全国大会に出場。1回戦は平田智也に勝つも、2回戦で富士田明彦に敗れる[5] 。全日本こども囲碁大会では、4位となる。
2004年、同6年時少年少女囲碁大会[6]・全日本こども囲碁大会で優勝を果たす。第1回小・中学校囲碁団体戦には、神奈川Aチームの一員として出場し準優勝。全日本アマチュア本因坊戦では、ベスト16に進出[7](父は3位)。記念対局で2子で加藤正夫九段に勝利するなど目覚しい活躍を見せる。冬季棋士採用試験に外来として臨むも、予選で敗退する[8]。
2005年、平塚市立浜岳中学校1年に進級し、少年少女囲碁大会全国大会中学生の部に出場も、敗退[9]。協和発酵杯争奪各段チャンピオン戦(名人戦)で優勝。
その後日本棋院院生となり、夏季棋士採用試験は富士田の次点の2位に終わり、冬季棋士採用試験に臨み、田尻悠人に次ぐ2位で入段する[10]。
2011年 棋道賞連勝記録賞(13連勝)。
2012年、新人王戦で富士田明彦を2-1で降し、新人王となる。
2014年、第40期名人戦最終予選では二十五世本因坊治勲・結城聡(元天元)・王銘琬(元本因坊)に勝利し、第40期名人リーグ入りを果たす。名人リーグでは蘇耀国九段に勝利するも1勝7敗で陥落[11]。規定により、七段に飛付昇段。棋道賞新人賞受賞。
2018年1月付けで関西総本部に移籍[12]。
昇段・良績
[編集]- 2007年 初段
- 2009年9月15日 二段(勝星規定)[13]
- 2010年 第35期新人王戦8強
- 2011年3月10日 第67期本因坊戦最終予選に進む
- 2011年9月2日 三段(勝星規定)[14]
- 2012年6月28日 第19期阿含・桐山杯本戦入り
- 2012年10月9日 第37期新人王戦優勝
- 2014年8月22日 四段(勝星規定)[15]
- 2014年11月14日 七段(名人リーグ入りにより)[16]
- 2018年10月22日 第1回若竹杯優勝(非公式棋戦)
- 2023年7月5日 引退(引退に伴い八段昇段)
脚注
[編集]- ^ まいまいクラブ
- ^ 広報ひらつか
- ^ ひらつか社協どっとこむ
- ^ 第23回少年少女全国大会小学生の部
- ^ 第24回少年少女全国大会小学生の部
- ^ 第25回少年少女全国大会小学生の部
- ^ 第50回全日本アマチュア本因坊決定戦
- ^ 平成18年度冬季棋士採用試験合同予選
- ^ 第26回少年少女全国大会中学生の部
- ^ 平成19年度冬季棋士採用試験本戦
- ^ “第40期 名人戦”. 2020年4月24日閲覧。
- ^ 【移籍】金沢 真七段 関西総本部に移籍
- ^ 日本棋院 棋士新着情報 2009年9月16日
- ^ 日本棋院 棋士新着情報 2011年9月2日
- ^ 日本棋院 棋士新着情報 2014年8月22日
- ^ 日本棋院 金沢真四段が名人リーグ入り!【第40期名人戦最終予選決勝】2014年11月13日