コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

鈴木六林男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鈴木 六林男
誕生 鈴木 次郎
1919年9月28日
日本の旗 日本大阪府泉北郡山滝村(現岸和田市
死没 (2004-12-12) 2004年12月12日(85歳没)
大阪府泉大津市
職業 俳人
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 山口高等商業学校(現山口大学)中退
活動期間 1949年2008年
ジャンル 俳句
文学活動 新興俳句運動
代表作 「遺品あり岩波文庫「阿部一族」」
主な受賞歴 現代俳句協会賞(1957年)
蛇笏賞(1995年)
現代俳句大賞(2002年)
勲四等瑞宝章(2001年)
デビュー作 『荒天』
所属花曜」創刊・主宰
テンプレートを表示

鈴木 六林男(すずき むりお、1919年9月28日 - 2004年12月12日)は、俳人。本名・次郎。

山口高等商業学校(現・山口大学)中退。初学時代は「串柿」に投句し、永田耕衣、加藤滋の選を受ける。学生時代に同人誌「螺線」を創刊、「蠍座」「京大俳句」「自鳴鐘」に関わり西東三鬼に師事、新興俳句運動に参加した。

1940年応召、中国大陸フィリピン諸島を転々とし、1942年、バターン・コレヒドール戦での負傷により帰還、退院後に除隊。戦後に商業学校にもどり中退。「青天」「雷光」「夜盗派」「梟」「」「頂点」などに関わり、社会性俳句の中心作家として注目を受ける。1971年、「花曜」を創刊・主宰。季を無季の地続きにあるものとして捉え、戦後も戦争句・無季句を詠み続けた。代表句に「遺品あり岩波文庫「阿部一族」」(1949年作)など。

1957年第6回現代俳句協会賞、1995年第29回蛇笏賞(句集『雨の時代』により)、2002年第2回現代俳句大賞受賞。また2001年に勲四等瑞宝章を受ける。1984年から1990年まで大阪芸術大学教授。2004年12月12日肝不全のため大阪府泉大津市で死去。85歳没。戒名は禅林院鶴翁杜若居士。2005年3月、「花曜」は解散。「花曜」の同人・会員は、「六曜」「やまぐに」「光芒」「香天」「花象」「洛曜」などの雑誌を創刊し、活動を継続している。

著作

[編集]
  • 第一句集『荒天』 雷光同人会、1949年
    • 『定本荒天』 ウエップ〈ウエップ俳句新書〉、2004年
  • 第二句集『谷間の旗』 風発行所、1955年
  • 第三句集『第三突堤』 風発行所、1957年
  • 第四句集『櫻島』 アド・ライフ社、1975年
  • 第五句集『国境』 湯川書房、1977年
  • 『鈴木六林男全句集』(未刊第六句集『王国』含む) 牧神社、1978年
  • 新訂・俳句シリーズ・人と作品13『西東三鬼』 桜楓社、1979年
  • 第七句集『後座』 現代俳句協会、1981年
  • 評論集『定住游学』 永田書房、1982年
  • 第八句集『悪霊』 角川書店、1985年
  • 第九句集『雨の時代』 東京四季出版、1994年
  • 『脚註名句シリーズ・西東三鬼集』 俳人協会、1994年
  • 第十句集『一九九九年九月』 東京四季出版、1999年
  • 『鈴木六林男句集』 芸林書房〈芸林21世紀文庫〉、2002年
  • 『鈴木六林男全句集』 草子舎、2008年

参考文献

[編集]
  • 堀本吟 「鈴木六林男」 『現代俳句ハンドブック』 雄山閣、1995年、50頁
  • 久保純男 「鈴木六林男」 『現代俳句大事典』普及版、三省堂、2008年、301-302頁

外部リンク

[編集]