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錦華山大五郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
錦華山 大五郎
基礎情報
四股名 錦華山 大五郎
本名 浜野 平蔵
愛称 喧嘩山
生年月日 1900年8月26日
没年月日 (1967-10-21) 1967年10月21日(67歳没)
出身 兵庫県津名郡(現:兵庫県洲本市
身長 176cm
体重 103kg
BMI 33.25
所属部屋 小野川部屋(大坂)
得意技 上突っ張り
成績
現在の番付 引退
最高位 西前頭2枚目
幕内戦歴 48勝63敗1分13休(12場所[1]
優勝 十両優勝2回
幕下優勝1回
三段目優勝1回
データ
初土俵 1927年1月場所(三段目)
入幕 1931年5月場所
引退 1940年1月場所
備考
2013年7月15日現在

錦華山 大五郎(きんかざん だいごろう、1900年8月26日 - 1967年10月21日)は、兵庫県津名郡(現:兵庫県洲本市)出身の元大相撲力士。本名は濱野 平蔵(はまの へいぞう)。

来歴

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1900年8月26日兵庫県津名郡(現:兵庫県洲本市)で生まれる。当初は小野川部屋大坂相撲)に入門して幕下まで昇進したが、1927年の東西合併興行によって東京相撲の三段目に編入された。四股名を捩った「喧嘩山」の愛称のように上突っ張りが得意だったが四つに組まれると力を発揮できず、それが出世を遅くした。

1929年5月場所で新十両昇進、1931年5月場所で新入幕を果たした。この時は連合側に所属していたが、1932年1月場所の番付では出羽海方へ移動した。しかし出羽海方での取組は、この時に勃発した春秋園事件によって脱退したために無かった。1933年1月場所にて幕内格別席で復帰すると、幕内中位から十両で長く相撲を取り、1940年1月場所にて現役引退、この時39歳だった。当時としては珍しく長期に渡って相撲を取った力士で、幕内では双葉山定次戦の通算成績が2勝1敗と勝ち越している。

現役引退後は年寄・高崎(のちに小野川)を襲名、小野川部屋を再興して関脇信夫山治貞海乃山勇、小結成山明と技能派力士を次々と育成した。このため、現役時代の取り口に技能派らしい技が無かったのと比較され、「師匠は器用でもないのに…」とよく言われていた。1965年8月25日の停年退職を期に1964年限りで部屋を閉鎖して力士を出羽海部屋に移籍させ、その後間もなく死去、67歳没。

主な成績

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  • 通算幕内成績:48勝63敗1分13休 勝率.432
  • 幕内在位:12場所(春秋園事件の1932年1月を含む)
  • 各段優勝
    • 十両優勝:2回(1931年3月場所、1937年5月場所)
    • 幕下優勝:1回(1929年1月場所)
    • 三段目優勝:1回(1927年1月場所)

場所別成績

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錦華山 大五郎
春場所 三月場所 夏場所 秋場所
1927年
(昭和2年)
東三段目30枚目
優勝
6–0
東三段目30枚目
5–1 
西幕下25枚目
4–2 
東幕下36枚目
3–3 
1928年
(昭和3年)
東幕下10枚目
4–2 
東幕下28枚目
3–3 
西幕下筆頭
2–4 
西幕下筆頭
3–3 
1929年
(昭和4年)
西幕下11枚目
優勝
6–0
西幕下11枚目
4–2 
東十両8枚目
6–5 
東十両8枚目
6–5 
1930年
(昭和5年)
東十両4枚目
5–6 
東十両4枚目
6–5 
東十両5枚目
5–6 
東十両5枚目
4–7 
1931年
(昭和6年)
西十両8枚目
8–3 
西十両8枚目
優勝
10–1
西前頭13枚目
6–5 
西前頭13枚目
6–5 
1932年
(昭和7年)
西前頭9枚目

脱退
 
x x x
1933年
(昭和8年)
前頭
7–4 
x 西前頭6枚目
6–5 
x
1934年
(昭和9年)
西前頭2枚目
2–9 
x 西前頭9枚目
7–4 
x
1935年
(昭和10年)
西前頭4枚目
4–7 
x 東前頭9枚目
3–8 
x
1936年
(昭和11年)
東前頭15枚目
3–8 
x 東十両3枚目
4–7 
x
1937年
(昭和12年)
西十両11枚目
9–2 
x 東十両2枚目
優勝
11–2
x
1938年
(昭和13年)
西前頭11枚目
4–8
1分
 
x 西十両3枚目
9–4 
x
1939年
(昭和14年)
西前頭14枚目
0–0–13 
x 東十両7枚目
6–9 
x
1940年
(昭和15年)
東十両11枚目
引退
5–10–0
x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)
  • 1927年1月東西合併で東京加入

脚注

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  1. ^ 春秋園事件の1932年1月を含む

関連項目

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