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長安寺 (福知山市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 長安寺
所在地 京都府福知山市奥野部577
山号 医王山
宗派 臨済宗南禅寺派
創建年 1555年
開山 悦堂禅師
開基 杉原家次
別称 丹波のもみじ寺
札所等 西国薬師霊場第26番札所、丹波古刹十五ケ寺霊場13番札所
法人番号 3130005010276 ウィキデータを編集
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長安寺(ちょうあんじ)は、京都府福知山市奥野部にある臨済宗南禅寺派寺院である。山号は医王山。西国薬師霊場第26番札所、丹波古刹十五ケ寺霊場13番札所。

歴史

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1400年前、用明天皇の第三皇子・麻呂子親王聖徳太子実弟)が、勅命で古丹波の国三上山に棲む鬼賊征討の途中、戦勝祈願のため、薬師如来を刻み、この地に奉祀されたことに始まる。

中世には、真言宗の鎮護国家の道場で、金剛山善行寺と称した。境内外に二十五カ寺の坊を有し、諸堂及び三重の塔など完備し、盛大であったが応永年間(1394年~1428年)に火災に遭い、焼失。永享12年(1440年)、幕府を中心に再興が進められ、長禄4年(1460年)、寛正2年(1461年)に幕府は丹波国段銭を課して、再興を目指した。文明6年(1474年)悦堂禅師が寺域内に諸堂伽藍を再建。瑞鳳山長安寺に改めたとされる。永正8年(1511年)火災に遭い、烏有に帰する。天文13年(1544年)三光国師の玄孫勅賜眼光恵透禅師が追慕し、弘治元年(1555年)に諸堂を再興し、医王山を山号に改め、悦堂禅師を創建開山とする。安永10年(1781年)火災に遭い、焼失。天明4年(1784年)に建築し、現在に至る[1]

建物

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  • 大方丈(本堂) 天明4年(1784年)再建。本尊釈迦如来と脇侍仏、文殊・普賢両菩薩を安置。
  • 仏殿(薬師堂) 文化13年(1816年)再建。秘仏薬師如来二対体の他、日光、月光、十二神将木像を安置。唐様様式建造物。腐朽甚だしい為、1936年(昭和11年)11月に大改修された。 [2]
  • 開山堂 享和3年(1803年)再建。開山眼光恵透禅師の木像を安置。1877年(明治10年)、1935年(昭和10年)に修理したとされる。[2]
  • 観音堂 昭和58年(1983年)設置。聖観世音菩薩安置。
  • 売茶堂 平成11年(1999年)建立。煎茶の祖・月海元昭禅師を祀っている。
  • 心経堂 昭和54年(1979年)建立。茶花道の研修道場としても利用。
  • 庫裡
  • 小方丈(隠寮)
  • 鐘楼堂
  • 経堂
  • 鎮守弁財天 正徳3年(1713年)建立。福知山市で一番古い建物と言われている。木造入母屋破風屋根の神殿造。
  • 山門 正徳3年(1713年)建立。

ギャラリー

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長安寺十景

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長安寺は姫髪山麓にある名刹で、風光明媚三丹第一と言われている。文人墨客に愛され、長安寺十景の名がある。

  • 瑠璃宝殿
  • 姫髪峻嶺
  • 千年老松
  • 一株奇桜
  • 楼上華鯨
  • 門前版橋
  • 四山積雪
  • 城東朝賑
  • 屋後嵐声
  • 満渓宿霧

交通アクセス

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  • JR・丹鉄福知山駅からバスで10分。半田バス停から徒歩で20分。
  • JR・丹鉄福知山駅から車で20分。

脚注

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  1. ^ 足立亀次郎『長安寺史』正木義完、1986年、29頁。 
  2. ^ a b 『丹波古社寺への巡礼』丸橋庄三、126頁。 

外部リンク

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