長年大宝
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長年大宝(長年大寳、ちょうねんたいほう)は、848年(嘉祥元年)10月から、日本で鋳造、発行された銭貨(『続日本後紀』『拾芥抄』)[1]。皇朝十二銭の7番目に発行された貨種である。
始鋳と流通
[編集]独立行政法人造幣局の資料によると、長年大宝の始鋳年は嘉祥元年(848年)、材質は銅、量目2.63g、直径16.5-21.0mm、銅分71.50%である[2]。ただ、皇朝十二銭のうち平安遷都後の9貨種は質の低下により文字が不鮮明になるなど安定していない[3]。
『続日本後記』によると長年大宝は仁明天皇の時代の嘉祥元年(848年)9月19日に発行された[3]。白亀が献上されたことから吉祥として元号が「嘉祥」に改められ、この改元により新銭が発行されたと記録されている[3]。