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長年大宝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
長年大宝(東京国立博物館所蔵)

長年大宝長年大寳、ちょうねんたいほう)は、848年嘉祥元年)10月から、日本で鋳造、発行された銭貨(『続日本後紀』『拾芥抄』)[1]皇朝十二銭の7番目に発行された貨種である。

始鋳と流通

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独立行政法人造幣局の資料によると、長年大宝の始鋳年は嘉祥元年(848年)、材質は、量目2.63g、直径16.5-21.0mm、銅分71.50%である[2]。ただ、皇朝十二銭のうち平安遷都後の9貨種は質の低下により文字が不鮮明になるなど安定していない[3]

『続日本後記』によると長年大宝は仁明天皇の時代の嘉祥元年(848年)9月19日に発行された[3]。白亀が献上されたことから吉祥として元号が「嘉祥」に改められ、この改元により新銭が発行されたと記録されている[3]

脚注

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  1. ^ 武藤和夫『日本貨幣法制史』三重大学法制史学会、2-3頁https://kuwana-library.jp/kcl_digital_pdf/241.pdf 
  2. ^ 造幣博物館のご案内”. 独立行政法人造幣局. p. 30. 2024年9月3日閲覧。
  3. ^ a b c 和同開珎発行1300年 貨幣誕生―和同開珎の時代とくらし―”. 日本銀行金融研究所貨幣博物館. p. 15. 2024年9月3日閲覧。