延喜通宝
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延喜通宝(延喜通寳、えんぎつうほう)は、907年(延喜7年)11月から日本で鋳造、発行された銭貨(『日本紀略』)[1]。皇朝十二銭の11番目に発行された貨種である。
始鋳と流通
[編集]独立行政法人造幣局の資料によると、延喜通宝の始鋳年は延喜7年(907年)、材質は銅、量目2.59g、直径18.9-19.5mm、銅分69.48%である[2]。ただ、皇朝十二銭のうち平安遷都後の9貨種は質の低下により文字が不鮮明になるなど安定していない[3]。
『日本紀略』によると延喜通宝は醍醐天皇の時代の延喜7年(907年)11月3日に発行された[3]。しかし、質の悪化が一層進み、『延喜式』(927年制定)では「およそ銭文は一字明らかなるをもって、みな通用せしむ」とされた[3]。