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闇牛斎円志

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

闇牛斎 円志(あんぎゅうさい えんし、生没年不詳)とは、江戸時代浮世絵師

来歴

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師系・俗名不明。『浮世絵師伝』は安永9年(1780年)刊行の黄表紙『銀世界豊年鉢木』の挿絵を描いた「闇牛斎秋童」について、画風に勝川派の特徴があり、「秋童は恐らく円志の前名なるべし」と述べている。作画期は秋童を同一人として安永から寛政にかけての頃とされ、画風は鳥居清長風ともいわれている。

作品

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  • 「大川端夕涼」 三枚続大判錦絵
  • 「上野花見の図」 三枚続大判錦絵
  • 「殿中遊戯の図」 三枚続大判錦絵
  • 「初日かげ図」 絹本着色 ニューオータニ美術館所蔵 ※「闇牛斎画」の落款、「闇牛斎」の印章あり。前髪に野郎帽子を被った女形役者を描く。絵の上部に「化粧せし顔に程よし初日影」という句が記され、「路考」の落款などから三代目瀬川菊之丞自賛の句であり、円志が三代目菊之丞を描いたものであるとわかる(「路考」は菊之丞の俳名)。「初日かげ」とは元旦の光のことで、正月にちなんで制作されたものと見られる。
  • 「松坂屋呉服店」 ※肉筆、額絵

参考文献

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  • 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクション]に本文あり[1][2]
  • 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※20頁
  • ニューオータニ美術館編 『幻の浮世絵美人たち -大谷コレクション肉筆浮世絵-』 ニューオータニ美術館、1991年 ※150頁
  • 小林忠編 『肉筆浮世絵大観(8) ニューオータニ美術館』 講談社、1995年 ※209 - 210頁