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陽気ハッスルランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

陽気ハッスルランド(ようきハッスルランド)は、京都府船井郡京丹波町に所在する完全予約制・入園無料の遊園地である[1][2]。オーナー単独による奇想天外な遊具と独創的おもてなしによる「次世代型遊園地」として知られ[1]、『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送、2011年12月2日放送分)[3]や『ナニコレ珍百景』(テレビ朝日、2014年6月25日放送分)[4]、『ひらけ!パンドラの箱 アンタッチャブるTV』(関西テレビ、2023年5月16日放送分)[5]など、数々のテレビ番組でも紹介されている。

概要

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2008年、陽気おじさんことオーナーの吉村和夫[注釈 1]脳梗塞に倒れたことをきっかけとして、それまで京都市西京区にて行っていた建築会社の事業経営を止める[1]。吉村は花見会場を造ることを目的に購入して桜を植えるなどの整備を行ってきた京丹波の約300坪の土地を、「生かされた命。人のために楽しいことをしよう。」と遊園地に変えることを思いつき、2009年に陽気ハッスルランドを開園する[1]。「3歳から90歳まで同じ目線で楽しんでもらえる」をモットーとして、地面と平行に吊るした丸太に乗り、丸太を使ってドラム缶を叩く「五右衛門風呂たたき」、水が入ったボトルにボールを当てて倒す「ペットボトル倒し」などのユニークな遊具を、単独で次々と開発・設置している[1]。アトラクションでのアクティビティは、基本的に吉村が付きっきりで案内することとなっている[1]

2023年現在、アトラクションの総数は41基におよぶ[5]。また、京丹波町観光協会の公式サイトでもお出かけ先の1つとして紹介されている[2]ほか、道路地図帳『ツーリングマップル』(昭文社)のマップにも名が掲載されている[6]

なお、入園料が無料なのは、吉村が幼い頃に貧しくて遊園地に行けなかった経験によるこだわりである[1][4]

評価

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京都新聞には、「乗り物に身を任せ、スリルを味わう大型テーマパークでの楽しみ方とは違い、自由に体を動かし、吉村さんとコミュニケーションを取りながら双方向で満喫できるのが最大にして『次世代的な』魅力なのかもしれない」と評されている[1]

杉村太蔵には、「『遊びは、自分で造り出す』発想の豊さには驚きましたし、お1人で造った熱意は(中略)感動モノでした」と評されている[7]

脚注

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注釈

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  1. ^ かつて山形県にて活動していた政治家とは同姓同名の別人。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h 京都新聞社 (2022年1月2日). “奇想天外な遊具と、独創的おもてなしが話題の「次世代型遊園地」 営むのは超陽気なおじさんだった”. まいどなニュース (神戸新聞社). https://maidonanews.jp/article/14512356 2023年5月17日閲覧。 
  2. ^ a b 京丹波町を満喫しよう! 陽気ハッスルランド”. 京丹波町観光協会. 京丹波町 (2021年12月7日). 2023年5月17日閲覧。
  3. ^ 新発見!京都のパラダイス 桂小枝探偵 2011年12月2日(金) 放送分”. 探偵!ナイトスクープ. 朝日放送. 2022年1月25日閲覧。
  4. ^ a b 珍百景コレクション 【珍百景No.1922】「手書き看板の怪しいテーマパーク」京都府京丹波町”. ナニコレ珍百景. テレビ朝日 (2014年6月25日). 2023年5月17日閲覧。
  5. ^ a b 入場料・アトラクション・園内グルメ“全額タダ”!? 謎レビューの真相は…?『アンタッチャブるTV』”. カンテレTIMES. 関西テレビ放送 (2023年5月16日). 2023年5月17日閲覧。
  6. ^ 滝野沢優子『ツーリングマップル 関西 2023』昭文社、2023年、ISBN 978-4-39-865679-7、p.55
  7. ^ 珍百景党 党首から皆様へ 【京都府(2)】”. ナニコレ珍百景. テレビ朝日. 2023年5月17日閲覧。