陽関
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陽関 | |
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現在の陽関遺跡 | |
所在地 | 中国甘粛省 |
座標 | 北緯39度55分38.1秒 東経94度3分32.5秒 / 北緯39.927250度 東経94.059028度座標: 北緯39度55分38.1秒 東経94度3分32.5秒 / 北緯39.927250度 東経94.059028度 |
プロジェクト 地形 |
陽関(ようかん, Yangguan)は中華人民共和国甘粛省敦煌市の南西約70kmにある、かつて建設されたシルクロードの重要な堅固な関所の1つであり、ここから先が西域となる[1]。
併せて設置された玉門関より南に位置し、そのため「陽関」と称された。玉門関と併せて「二関」と呼ばれる。漢代に武帝が河西回廊を防衛する目的で建設した、西域交通南ルートのでの要所であった。
陽関は、中国で古代より孤独な生活を思い詠嘆する地で、特に唐代の詩人王維の詩「送元二使安西(元常の安西に使ひするを送る)」が有名である[1]。「西出陽関無故人(西のかた 陽関を出づれば故人無からん)」の句は三度繰り返し吟じられることが多く、「陽関三畳」と呼ばれる。
位置
[編集]中国本土とタリム盆地を繋ぐ河西回廊。陽関は回廊出口に位置する。
脚注
[編集]- ^ a b 井上靖 [ほか] 編『西域・黄河名詩紀行 : カラー版』 第1巻 (西域)、日本放送出版協会、1987年、20頁。doi:10.11501/12574146。