青木美智男
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青木 美智男(あおき みちお、1936年〈昭和11年〉10月7日 - 2013年〈平成25年〉7月11日 )は、日本の歴史学者。元専修大学文学部教授。専門は日本近世社会史・文化史。近世史研究の第一人者と評された[1][2]。
人物
[編集]1936年10月7日、福島県東白川郡棚倉町に生まれる[3]。明治大学文学部史学地理学科卒業[3]。東北大学大学院文学研究科修士課程修了[3]。日本福祉大学社会福祉学部助教授[3]、同大学経済学部教授を経て[3]、1997年4月より専修大学文学部教授[3]。2007年3月専修大学を定年退職[3]。
専修大学校史の編纂[2]やミシェル・ベルンシュタイン文庫の研究[4]に尽力した。
2013年7月11日、調査先の金沢[2]で誤嚥性肺炎により死去[1]。
著書
[編集]単著
[編集]- 『天保騒動記』(三省堂、1979年)
- 『文化文政期の民衆と文化』(文化書房博文社、1985年)
- 『一茶の時代』(校倉書房、1988年)
- 『大系 日本の歴史11 近代の予兆』(小学館、1989年)
- 『日本の近世 第17巻 東と西江戸と上方』(中央公論社、1994年)
- 『近世尾張の海村と海運』(校倉書房、1997年)
- 『百姓一揆の時代』(校倉書房、1999年)
- 『深読み浮世風呂』(小学館、2003年)
- 『近世非領国地域の民衆運動と郡中議定』(ゆまに書房、2004年)
- 『文政・天保期の史料と研究』(ゆまに書房、2005年)
- 『全集 日本の歴史 別巻 日本文化の原型 近世庶民文化史』(小学館、2009年)
- 『藤沢周平が描ききれなかった歴史 『義民が駆ける』を読む』(柏書房、2009年)
- 『小林一茶 時代をよむ俳諧師』(山川出版社日本史リブレット、2012年)
- 『小林一茶 時代を詠んだ俳諧師』(岩波新書、2013年)
編著
[編集]- 『一揆』全5巻(東京大学出版会、1981年)
- 『教員になる人のための日本史』(新人物往来社、1998年)
- 『幕末維新と民衆社会』(高志書院、1998年)
- 林英夫との共編『事典しらべる江戸時代』(柏書房、2001年)
- 林英夫との共編『番付で読む江戸時代』(柏書房、2003年)
- 中条唯七郎『善光寺大地震を生き抜く 現代語訳『弘化四年・善光寺地震大変録』』(中村芙美子訳、青木校註、日本経済評論社、2011年)
- 森謙二共編『三くだり半の世界とその周縁』(日本経済評論社、2012年)
脚注
[編集]- ^ a b 宮田直樹. “青木美智男先生の思い出”. 専修大学. 2021年7月16日閲覧。
- ^ a b c 髙木 侃「<青木美智男先生追悼>専修大学史と編集主幹・青木美智男先生」『専修大学史紀要』第6号、専修大学大学史資料課、2014年3月、44-57頁。
- ^ a b c d e f g 「青木美智男教授履歴・業績」『専修人文論集』第80号、専修大学学会、2007年3月、15頁。
- ^ 矢野建一「<青木美智男先生追悼>青木美智男先生との思い出」『専修大学史紀要』第6号、専修大学大学史資料課、2014年3月、42-43頁。