青鉛鉱
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青鉛鉱 | |
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分類 | 硫酸塩鉱物 |
シュツルンツ分類 | 7.BC.65 |
化学式 | PbCu[(OH)2|SO4] |
結晶系 | 単斜晶系 |
対称 | P21/m |
単位格子 |
a = 9.701(2), b = 5.65 c = 4.69 [Å]; β = 102.65°; Z = 2 |
晶癖 | Crystals elongated and tabular; in crusts and aggregates |
双晶 | Common on {100}, also on {001} |
へき開 | Perfect on {100}, imperfect on {001} |
断口 | 貝殻状 |
モース硬度 | 2.5 |
光沢 | 亜金剛光沢、ガラス光沢 |
色 | 深いアジュール |
条痕 | 淡青色 |
透明度 | 透明、半透明 |
比重 | 5.3 - 5.5 |
光学性 | 二軸 (-) |
屈折率 | nα = 1.809 nβ = 1.838 nγ = 1.859 |
複屈折 | δ = 0.050 |
多色性 | X = 淡青色; Y = 青色; Z = プルシアンブルー |
光軸角 2V | 測定: 80° |
文献 | [1][2][3] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
青鉛鉱(せいえんこう、Linarite)は、比較的希少な結晶性の鉱物で、非常に強い純粋な青色を持つことで鉱物収集家に知られる。リナライトとも呼ばれる。方鉛鉱や黄銅鉱、その他の銅硫化鉱物の酸化により形成される。化学式PbCuSO4(OH)2の銅鉛硫酸塩水酸化物である。単斜晶系の柱状や板状、または不定形となる。藍銅鉱とよく似ているが、希塩酸には反応しない点で区別できる。モース硬度は2.5、比重は5.3-5.5である。
青鉛鉱は、1822年に初めて同定され、スペインのリナーレス高原に因んで名づけられた[1]。ブロシャン銅鉱、硫酸鉛鉱、カレドニア石、レッドヒル石、白鉛鉱、孔雀石、異極鉱等と共生する[3]。
ギャラリー
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ソコロ郡のブランチャード鉱山で産出した孔雀石を伴った青鉛鉱(大きさ: 1.1 x 0.8 x 0.4 cm)
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エルドラド郡のベイカーで産出したカレドニア石を伴った青鉛鉱(大きさ: 5.4 x 5.2 x 3.2 cm)
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孔雀石と青鉛鉱の微結晶で覆われ、特徴的な青緑色を呈した白鉛鉱