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非他者的性欲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

非他者的性欲 (英:Analloeroticism)(an-(「否定」を意味する接頭辞)+ allo古代ギリシャ語 ἄλλος/állos "他者")+ erotic (エロティック) + -ism )は他人に性的関心を抱かないことである[1] [2]。アニル・アグラウォールは無性愛性衝動の欠如として定義し、非他者的性欲と無性愛とを区別した[3] 。非他者的性欲者は、女性や男性のパートナーに魅力を感じないが、必ずしもすべての性行動を欠いているわけではない[1]

レイ・ブランチャードはトランス女性の類型論のなかで、一般的にはオートガイネフィリア異性に惹かれることは同時に存在するにもかかわらず、オートガイネフィリアが非常に強いために女性への性的惹かれが事実上なくなっていたケースがあった(言い換えれば、彼女たちは非他者的性欲をいだいていた)と論じている[4]

ブランチャードによれば、主に2つのタイプの非他者的性欲がある[2]

  • 無性愛(Asexual)(性的欲求の欠如)
  • 自己単性愛(Automonosexual)(自分自身を異性と見なすことによって性的に興奮するが、他人には興奮しない)

関連項目

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参考文献

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  1. ^ a b Blanchard, Ray (1989). “The Concept of Autogynephilia and the Typology of Male Gender Dysphoria”. The Journal of Nervous and Mental Disease 177 (10): 616–623. doi:10.1097/00005053-198910000-00004. ISSN 0022-3018. 
  2. ^ a b Blanchard, Ray (1989). “The classification and labeling of nonhomosexual gender dysphorias”. Archives of Sexual Behavior 18 (4): 315–334. doi:10.1007/BF01541951. ISSN 0004-0002. 
  3. ^ Aggrawal, Anil (2009). Forensic and medico-legal aspects of sexual crimes and unusual sexual practices. New York: CRC Press. ISBN 9781420043082 
  4. ^ Lawrence, A. (2013). Men Trapped in Men's Bodies: Narratives of Autogynephilic Transsexualism. Springer. pp. 22. doi:10.1007/978-1-4614-5182-2. ISBN 978-1-4614-5181-5