韓人池
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韓人池(からひとのいけ)は、日本古代にヤマト王権が朝鮮半島からの渡来人に命じて大和国内に造営させたとされる池。『大和志』では、現在の奈良県磯城郡田原本町の唐古池に比定されている[1]。
概要
[編集]と記述されている。また、『古事記』には、
という記述がある。百済池は現在の奈良県北葛城郡広陵町百済の地にあったとされ、韓人池とは別物であるが、これらの記述から、水田の開墾や用水設備の建設を進める上で大陸の灌漑技術をヤマト王権が採用していった事情がうかがわれる。すなわち、5世紀代に巨大な前方後円墳を築造したように、有力な渡来人を傘下に収めたヤマト王権が大規模な土木工事を実施したことが判明している。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『日本書紀』(二)岩波文庫、1994年
- 『日本書紀』全現代語訳(上)、講談社学術文庫、宇治谷孟:訳、1988年
- 『岩波日本史辞典』p219、監修:永原慶二、岩波書店、1999年
- 『日本の歴史1 神話から歴史へ』、井上光貞:著、中央公論社、1965年
- 歴史読本臨時増刊入門シリーズ『日本古代史の基礎知識』新人物往来社、1992年より、「水利技術」、文:小林泰文