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颯田家住宅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
颯田家住宅
情報
構造形式 木造瓦葺[1]
建築面積 214 m² [1]
階数 平屋建[1]
竣工 1872年
所在地 444-0516
愛知県西尾市吉良町吉田本浜28
座標 北緯34度47分37.4秒 東経137度03分54.4秒 / 北緯34.793722度 東経137.065111度 / 34.793722; 137.065111 (颯田家住宅)座標: 北緯34度47分37.4秒 東経137度03分54.4秒 / 北緯34.793722度 東経137.065111度 / 34.793722; 137.065111 (颯田家住宅)
文化財 登録有形文化財
指定・登録等日 2017年5月2日[1]
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颯田家住宅(さったけじゅうたく)は、愛知県西尾市吉良町吉田本浜28にある邸宅。主屋が登録有形文化財

名鉄西尾線蒲郡線吉良吉田駅から西に約650メートルの場所にある[2]。尼僧の颯田本真(颯田本真尼)[3]は近隣の出身である。

歴史

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颯田家の歴史と主屋の竣工

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江戸時代の颯田家は伊勢国鈴鹿から木材を運ぶ廻船問屋を営み[2]矢作川河口域における廻船業で財を成した[4]。歴代が港番庄屋を務めていた[4]

江戸時代のこの地域では干拓による新田開発が行われており、颯田家も水田や塩田を築いて地主となった[2]。1872年(明治5年)、7代当主の颯田安兵衛が主屋を建てた[4]

文化財としての保存

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2017年(平成29年)5月2日、主屋が登録有形文化財に登録された[1][5]。登録基準は「造形の規範となっているもの」[2]。2021年(令和3年)2月4日には近隣の徳雲寺本堂・弁天堂も登録有形文化財に登録されている[6][7]

建築

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寄棟造、桟瓦葺[1]。桁行10間、梁間4間半[1]。南を正面とする[2]。広間型五間取の屋敷である[2]。西側には2列に6室が並んでおり、東側は土間である[1]。土間側の2室は広間として作られた部屋であり[1]、太い梁を井桁状に二重に組んだ架構が見どころである[4]

  • 部屋配置[2]
    • 後列西:オクノヘヤ、後列中:ナカノヘヤ、後列東:オカッテ
    • 前列西:オクノデイ、前列中:ナカノデイ、前列東:ダイドコロ

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i 颯田家住宅 文化遺産オンライン
  2. ^ a b c d e f g 颯田家住宅主屋 愛知県
  3. ^ 坂上雅翁「近代における尼僧の災害対応の背景」『関西国際大学研究紀要』第14号、2013年、p.49-56
  4. ^ a b c d 颯田家住宅主屋 西尾市
  5. ^ 「西尾の建築 文化財に 『颯田家住宅主屋』 文化審議会が答申」『中日新聞』2016年11月19日
  6. ^ 徳雲寺本堂 文化遺産オンライン
  7. ^ 徳雲寺弁天堂 文化遺産オンライン

外部リンク

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