飯倉章
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飯倉 章 (いいくら あきら、1956年 - ) は日本の国際政治学者。城西国際大学国際人文学部教授。専門は近現代日欧・日米関係史、および国際政治学における政策決定論。
人物情報 | |
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生誕 |
1956年(67 - 68歳) 日本・茨城県古河市 |
国籍 | 日本 |
出身校 |
慶應義塾大学経済学部 国際大学国際関係学研究科 |
学問 | |
研究分野 |
国際政治学 国際関係論 |
研究機関 | 城西国際大学 |
学位 | 博士(学術)(聖学院大学) |
学会 |
軍事史学会 日本国際政治学会 |
主な受賞歴 | 第8回やまなし文学賞 |
略歴
[編集]茨城県古河市出身。1979年慶應義塾大学経済学部卒業、1992年国際大学大学院国際関係学研究科修士課程修了(国際関係学修士)、2010年、博士(学術)(聖学院大学)の学位を取得[1]。
国民金融公庫勤務(1979-1989年)、国際大学日米関係研究所リサーチアシスタント(1993-1994年)、1995年より城西国際大学国際文化教育センター研究員、同大学人文学部専任講師・助教授・教授を経て、城西国際大学国際人文学部教授(現職)。2018年4月より2021年3月まで城西国際大学国際人文学部長[2]。
受賞歴
[編集]著書
[編集]単著
[編集]- 『旅の果て』(山梨日日新聞社、2000年)
- 『イエロー・ペリルの神話――帝国日本と「黄禍」の逆説』(彩流社、2004年)
- 『日露戦争諷刺画大全』上・下(芙蓉書房出版、2010年)
- 『黄禍論と日本人――欧米は何を嘲笑し、恐れたのか』(中央公論新社〈中公新書〉、2013年)
- 『第一次世界大戦史――諷刺画とともに見る指導者たち』(中央公論新社〈中公新書〉、2016年)
- 『1918年最強ドイツ軍はなぜ敗れたのか――ドイツ・システムの強さと脆さ』(文藝春秋〈文春新書〉、2017年)
- 『第一次世界大戦と日本参戦―揺らぐ日英同盟と日独の攻防』(吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、2023年)
訳書
[編集]- ルイス・バーンスタイン・ネイミア(都築忠七・共訳)『1848年革命――ヨーロッパ・ナショナリズムの幕開け』(平凡社、1998年)
- エミリー・S・ローゼンバーグ『アメリカは忘れない――記憶のなかのパールハーバー』(法政大学出版局、2007年)
論文等
[編集]単行本所収論文・論考等
[編集]- 「EUとドイツ」細谷千博・長尾悟編『テキストブック ヨーロッパ統合』(有信堂高文社、2000年)
- “Consistent Japanese, Changeable Americans: Japanese and American Attitudes toward Each Other in the Postwar Period,”in Chihiro Hosoya and A50 Editorial Committee eds., Japan and the United States: Fifty Years of Partnership (The Japan Times, 2001).
- 「占領期 1945-1952年」「日本異質論とは何だったのか」「世論調査にみる対米観・対日観」など 細谷千博監修、A50日米戦後史編集委員会編『日本とアメリカ――パートナーシップの50年』(ジャパンタイムズ、2001年)
- 「カイザーとツアーの日本海海戦」日本随想録編集委員会編『日本海海戦随想録――子々孫々に伝える「日本海海戦」秘話集』(歴研、2003年)
- “The Anglo-Japanese Alliance and the Question of Race,”in Phillips Payson O’Brien, ed., The Anglo-Japanese Alliance, 1902-1922 (Routledge, 2004).
- 「パターナリズムのなかの日本――日露戦争と欧米の日本イメージの変遷」日露戦争研究会編『日露戦争研究の新視点』(成文社, 2005年)
- “The ‘Yellow Peril’ and its Influence on Japanese-German Relations,”in Christian W. Spang and Rolf-Harald Wippich, eds., Japanese-German Relations, 1895-1945: War, Diplomacy and Public Opinion (Routledge, 2006).
- 「〈人種戦争〉としての日露戦争」山梨学院大学ポーツマス講和100周年記念プロジェクト編集『山梨学院創立60周年記念誌 日露戦争とポーツマス講和』(山梨学院大学、2006年)
- 「核危機の15年、1992-2006――国際政治理論による米朝間の対外政策の分析」杉田米行編著『アジア太平洋地域における平和構築――その歴史と現状分析』(大学教育出版、2007年)
- “Japan under Paternalism: The Changing Image of Japan during the Russo-Japanese War,”John W. Chapman and Inaba Chiharu, eds., Rethinking the Russo-Japanese War, 1904-05, Volume II: The Nichinan Papers (Global Oriental, 2007).
- 「欧米のメディアから見た日露戦争」平間洋一編著『日露戦争を世界はどう報じたか』(芙蓉書房出版、2010年)
- 「大戦史 第一次世界大戦とは何だったのか?」飯倉章、山室信一、小野塚知二、柴山桂太ほか著『世界史としての第一次世界大戦』(宝島社、2020年)宝島社新書563
- 「FDR、アイク、マッカーサー、そして、マーシャル、知られざる真珠湾の一日を追う」「原爆という復讐を正当化したプロパガンダ――アメリカ映画のなかの真珠湾攻撃」有馬哲夫、八幡和郎、飯倉章ほか著『日米開戦1941――最後の裏面史』(宝島社、2021年)
- 「うつろうパールハーバーの記憶――アメリカの安全保障政策との関係を中心にして」「キッチンをめぐる戦争――冷戦と家庭への封じ込め」「日本とキッチン論争と冷戦の終焉」飯倉章、森雅雄 共著『太平洋戦争と冷戦の真実』(芙蓉書房出版、2021年)
雑誌論文
[編集]- 「クリントン政権における対外経済政策の変容」『外交時報』1329号(1996年)
- 「地方自治と男女共同参画社会条例――長野県『男女共同参画社会づくり条例』制定過程にみる諸問題(共著)」『国際文化研究所紀要』10号(2005年)
- “The Japanese Response to the Cry of the Yellow Peril during the Russo-Japanese War”『国際文化研究所紀要』11号(2006年)
- 「キッチンをめぐる戦争――冷戦とジェンダー」『軍事史学』43巻2号(2007年)
小説
[編集]- 「勇士の面目」『三田文學』第99巻142号 夏季号(2020年)
テレビ出演
[編集]脚注
[編集]- ^ 飯倉, 章 (2010). 日露戦争期における欧米の「日本」表象 : 人種主義と文明化に着目して .
- ^ “飯倉 章(イイクラ アキラ) | 研究者情報”. jiu-unipa.jiu.ac.jp. 城西国際大学. 2022年11月3日閲覧。
- ^ “山梨日日新聞社 やまなし文学賞インデックス”. www2.sannichi.co.jp. 2022年11月3日閲覧。
- ^ “newsチバ|チバテレ”. www.chiba-tv.com. 千葉テレビ放送株式会社. 2022年11月3日閲覧。
外部リンク
[編集]- 飯倉章 - researchmap
- 飯倉章 - J-GLOBAL
- 教員紹介 - 城西国際大学
- 飯倉章のヴァーチャル研究室