高瀬一樹
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高瀬 一樹(たかせ かずき、1959年9月8日 - )は、日本の演出家。
来歴
[編集]東京都出身。
- 歌舞伎俳優・坂東調右衛門の孫として劇団前進座に生まれる。父親は演出家の高瀬精一郎、弟は歌舞伎役者の二代目中村扇乃丞[1]。
- 5歳で幸田露伴の『五重の塔』で初舞台。『勧進帳』『新門辰五郎』『佐倉義民伝』などで幼少から舞台経験を積む。
- 東京都立大学 (1949-2011)からニューヨーク・シティーカレッジに入学し、パフォーミング・アーツ・プログラムを終了(1986年)。
- オフ・オフ・ブロードウェイなどの舞台に出演するとともに、日本の舞台でも木下順二作『子午線の祀り』、ルイーズ・ペイジ作『サロニカ』(主演・翻訳)などに出演。
- アンジェイ・ワイダ演出の『山椒太夫』(ワークショップ)、ロバート・ウィルソン作品『T.S.E.』『スキンミート・アンド・ボーンズ』などによりウィーン演劇祭(1991年)、シベリーナ演劇祭(1994年)に参加。
- ラ・ママ実験演劇センターで近松作品『心中天の網島』をアメリカ人俳優により英語上演、好評を得る。
- 1997年、ニューヨークにおいてNPOシアター・ジャパン・プロダクション(Theatre J.P., Inc.)を設立。
- 2018年、国分寺市・小平市に俳優のトレーニングをベースとした独自のメソッドで英語を教え、ニューヨークの演劇学校のオンラインレッスンなども行うE-JAM Studioを設立[2]。
経歴
[編集]- 1998年 歌舞伎俳優の嵐橘三郎をニューヨークに招いて歌舞伎ワークショップを主催。
- コロンビア大学、コーネル大学等でのレクチャー・デモンストレーションを催行。
- 1999年 近松作品に想いを得たオリジナル作品「景清拘留」をラ・ママ実験演劇センター・ギャラリーにおいて演出。実験的な日英語によるバイリンガル・プロダクションを提出。
- 1999年 東京のシアターX(カイ)において「景清拘留」を逆輸入上演。日本のキャストとニューヨークにおいてのワークショップを経て、様々なジャンルの俳優を交えてのコラボレーション・プロジェクトとなる。(東京国際演劇祭参加)
- 2000年 東京のシアターX(カイ)において「景清拘留」再演。
- 2001年 シアタープロジェクト東京(tpt)において1ヵ月間のワークショップを指導。
- 2001年 デイビッド・ヘアー作「ブルールーム」公演(シアタープロジェクト東京)における演出助手(演出:デイビッド・ルボー)。
- 2001年 歌舞伎俳優の中村京蔵をニューヨークへ招き、ジャパンアメリカンソサエティー主催によるワシントンの桜祭りを始め、デトロイト、フロリダなどでレクチャー・デモンストレーションを行う。
- 2003年 東京のシアターX(カイ)において「ジャンパーズ」上演。
- 2004年 ニューヨークのAbrons Arts Centerにおいて「ジャンパーズ」上演。
- 2004年 ニューヨーク・ラウンダバウト・シアター 「太平洋序曲」(宮本亜門演出)の殺陣。
- 2004年 東京・俳優座劇場でアーウィン・ショー作「死者を埋葬れ」演出〔木山事務所25周年記念公演〕。
- 2005年 東京パルコ劇場「シェイクスピアのR&J」演出補。
- 2005年 ジャパンアクションエンタープライズ 米国公演に向け創作ワークショップ参加(演出補)。
- 2006年 マッスル・ミュージカル、ラスベガス・デビュー公演(演出助手)。
- 2006年 マイク・リー作品「エクスタシー」代々木ルッコラ公演演出。
- 2007年 サラ・ケイン作品「フェードラの恋」演出(シアターX)。
- 2008年 オリジナル作品「ニッポン・ジャンパーズ」〔シアターX〕。
- 2008年 ハロルド・ピンター作品「灰から灰へ」演出。
- 2008年 ファスビンダー作品「天国への挑戦」。
- 2010年 ハロルド・ピンター作品「セレブレーション」演出。
- 2010年 英語落語公演(カレン・カンデル主演)アルビン・エイリー・スタジオ他NYC。
- 2011年 ハロルド・ピンター作品「セレブレーション」再演、演出。
- 2011年 エドワード・アルビー作品「庭園のすべて」上演。
- 2011年 オリジナル作品「かりて(糧)〜Desire for life〜」を上演。
脚注
[編集]- ^ “LOG 中村扇乃丞さん”. log-osaka.jp. 2021年9月9日閲覧。
- ^ “Facebook E-JAM Studio(2018年8月23日)” (英語). www.facebook.com. 2021年9月9日閲覧。