アーウィン・ショー
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アーウィン・ショー(Irwin Shaw, 1913年2月27日-1984年5月16日)は、米国の劇作家・小説家。出生名はアーウィン・ギルバート・シャムフォロフ(Irwin Gilbert Shamforoff)。ロシア系ユダヤ人。
ニューヨーク・ブルックリン区生まれ。ブルックリン・カレッジ卒業。1936年に戯曲「死者を葬れ」などでデビューする。ファシズムの危機を警告した「ブルックリン神話」連作を書く。1944年、"Walking Wounded" でオー・ヘンリー賞受賞。1948年、第二次大戦における連合国とナチスの若者を描いた長編小説『若き獅子たち』を刊行(1958年映画化)。1970年には『リッチマン、プアマン』がベストセラーとなった。短編も多く、「夏服を着た女たち」はしゃれた短編として日本でもしばしば話題にのぼる。常盤新平が多く訳している。
作品
[編集]長編
[編集]- The Young Lion (1948年)
- 若い獅子たち (鈴木重吉、A.E.クラウザー共訳 筑摩書房 1952年) 『若き獅子たち』と改題、文庫
- The Troubled Air (1951)
- Lucy Crown (1956年)
- Two Weeks in Another Town (1960)
- ローマは光のなかに (工藤政司訳 マガジンハウス 1990年 のち講談社文庫)
- Voices of a Summer Day (1965年)
- 夏の日の声 (常盤新平訳 講談社 1988年 のち文庫)
- Rich man, Poor Man(1969年)
- 富めるもの貧しきもの (大橋吉之輔訳 早川書房 1973年 のち文庫)
- Evening in Byzantium(1973年)
- ビザンチウムの夜 (小泉喜美子訳 早川書房 1979年 のち文庫)
- Night Work (1975年)
- 真夜中の滑降 (中野圭二訳 早川書房 1981年 のち文庫)
- Beggarman, Thief (1977年)
- はじまりはセントラル・パークから (平井イサク訳 講談社 1989年 のち文庫)
- Acceptable Losses (1982年)
短編集
[編集]- Sailor off the Bremen and other Stories (1939)
- Welcome to the City, and other Stories (1942)
- Act of Faith, and other stories (1946)
- The Girls in Their Summer Dresses
- Mixed Company. Collected Short Stories (1950)
- Tip on a Dead Jockey, and other stories (1957)
- Selected Short Stories (1961)
- Love on a Dark Street, and other stories (1965)
- 夜の裏町の恋 (長谷川正平訳 音羽書房 1967年) - 原書から一部の短編が割愛されている。
- God Was Here, But He Left Early (1973)
- Short Stories: Five Decades (1978)
- 日本版オリジナルで編まれた短編集
- 娘ごころ・フランス風に (北山顕正、永井衷訳 英宝社 1971年)
- 夏服を着た女たち (常盤新平訳 講談社 1979年) のち講談社文庫、新版2004年、講談社文芸文庫 - 講談社英語文庫も刊行
- ニューヨークは闇につつまれて (常盤新平訳 大和書房 1981年) のち講談社文庫 - 講談社英語文庫も刊行
- 緑色の裸婦 (小笠原豊樹訳 草思社 1983年)
のち『緑色の裸婦』集英社文庫、1991年。『サマードレスの女たち』小学館文庫、2016年 - 心変わり (常盤新平訳 王国社 1985年)、のち講談社文庫『ニューヨーク恋模様』
- 混合ダブルス (常盤新平訳 王国社 1987年)、のち講談社文庫『ニューヨーク恋模様』
ノンフィクション、エッセイ
[編集]- In the Company of Dolphins (1964)
- Paris! Paris! (1976)。ロナルド・サール 画
- パリ・スケッチブック (中西秀男訳、サンリオ 1986年、講談社文庫 1989年)
参考文献
[編集]- 英米文学辞典